不屈の闘志でメジャーに王手をかけたピッチャーが、ある事件から服役する10ヶ月間を描いた2018年の韓国ドラマ「刑務所のルールブック」(2018)。
原題である「賢い監房生活」と呼ばれることもあります。
本作で主演ジェヒョンを演じたパク・ヘスは、これ以降、数多くの話題作に出演され、2023年現在は人気名俳優としての存在感を放たれています。
「刑務所のルールブック」はめちゃくちゃハマったんですよ。
本作について視聴時の新鮮な視聴感想とともに、今回は詳細なネタバレやあらすじは割愛しつつ本作の魅力やストーリーの概略をご紹介していきたいと思います。
作品情報
放送・スタッフ・キャスト
初放送・配信
韓国 tvN 2017.11.22-2018.1.18 全16話
配信:Netflix(2023.2.4で配信終了予定)
演出・脚本
演出 シン・ウォンホ(ウォノ)
応答せよ1997(2012)
応答せよ1994(2013)
応答せよ1988(2016)
刑務所のルールブック(2017)
賢い医師生活1-2(2020-21) 他
脚本企画/イ・ウジョン w/チョン・ボフン
応答せよ1994
応答せよ1988(共同脚本/イ・ウジョン イ・ソネ他)
刑務所のルールブック(2017)(”)
賢い医師生活(2020)
キャスト
パク・ヘス(キム・ジェヒョク)
チョン・ギョンホ(イ・ジュノ)
ソン・ドンイル(チョ主任)
クリスタル(ジホ)
チョン・ウンイン(ペン部長)
チョン・ミンソン(コ博士)
イ・ギュヒョン(ユ・ハニャン)
パク・ホサン(チョルドゥ)
チェ・ムソン(キム・ミンチョル)
チョン・ヘイン(ユ大尉・ジョンウ)
冒頭あらすじ
ジェヒョクは怪我や病気を乗り越えてメジャーリーグとの契約にたどり着いたスター投手。
けれど、妹を襲おうとした犯人を捕まえてやっつけたら大けがを負わせてしまい、脳死、そして犯人は死亡した。
過失致死とはいえ服役は避けられず、10カ月の服役が決定しジェヒョクは監房生活を送ることとなった。
予告編
まずはここでKNTVで初放送の時の予告編でご紹介します。
泥臭くて、でもどこかコミカル。悲喜交々のヒューマンドラマであることが伝わる予告編となっています。
こちら↓は本国放送時、tvNから出されたティーザーのうち一つです。
ヒューマンドラマの面を押し出した日本向け予告編とは違って、こちらは本作のもつオフビートなムードを漂わせる空気感が伝わるティーザーとなっています。
刑務所のルールブックの個性と魅力
主人公ジェヒョクが牽引する物語の個性
人間群像劇として見せる力があるのと同時に、コメディ的でもある本作。
真面目に生きていれば絶対にコメディとしか思えない一瞬がある、そんな悲喜劇を描きこんでいます。
特に主人公のジェヒョクは今までに見たことのないタイプの主人公。
いわゆる”ド天然”。
一つの事にわき目もふらず集中するタイプでした。
とぼけてはいるようだけど、善良で一途で筋が通っているジェヒョクがやはりみんなのヒーロー。
演じたのはパク・ヘス。
「六龍が飛ぶ」で主人公の義理堅い叔父さん武将役が私としてはとても印象的だった俳優さん。
本作でのジェヒョクの持つとぼけた魅力と一途な人柄だけでなく、野球選手らしく見える大柄な体格など、あまりに似合っていて唸りました。
本作以降、2021年の世界的ヒット作となった「イカゲーム」など、パク・ヘスの魅力と実力は高く評価されていますね!
サブキャラクターの魅力
アイドル出身のf(x)のクリスタルやWINNERのカン・スンユンはベテラン名バイプレーヤーさんに交じって味のある役をのびのびと演じていて新鮮な気持ちで見られました。
昨年ブレイクしたチョン・ヘイン君や個性的なキャラクターを演じきられる技巧派の俳優さんも揃っていてドラマの質にこだわった見事なキャスティングだったと思います。
KNTVから人物相関図をお借りしてきました。
監房生活で味わう悲喜こもごも
ジェヒョクの正当防衛が成立するのでは?と世間が考えるほどジェヒョクに同情的だった世論。
その注目に乗じてジェヒョクを利用しようとする者がいたり、投手生命の危機に立たされるほどの厳しい環境に置かれたりもします。
それでも、刑務官をしている親友ジュノや同部屋の囚人たちと人間関係を築き、10カ月をたくましく生きていく姿が描かれていきます。
釈放や移送など出会いと別れが激しい監房生活の中での人情あふれる一期一会。
囚人たちの事情なども丁寧に描かれていてストーリーの厚みがたっぷり。
本作は一話が1時間半を越える回もあって、通常の韓ドラでいけば24話くらいの体感だったのですがそれ以上の充実感。
終わるのがさみしいほどでした。
カッコいいOSTの数々
本作の雰囲気をさらに個性的にしていたのは使われた音楽の数々。
オープニングに選ばれている曲を聞いてもらえばわかる通り、ラップを生かしたヒップホップやR&Bを得意とするミュージシャンたちがOSTに参加しています。
まずは韓国でガチのラップの実力者を選ぶリアリティーサバイバルで優勝経験のあるBewhYがミュージシャン兼プロデューサーであるGRAYと組んだ曲をご紹介します。
BewhY「OK Prod.by GRAY」
そして個人的に大好きだった
Heizeの「Would be better」
「刑務所のルールブック(賢い監房生活)」というドラマの持つ様々な要素である”強さ・切なさ・なつかしさ・恋しさ”そんな色をOSTで表現してあり個性が際立っています。
OST、日本版は発売されていなくて、韓国輸入盤が入手可能でした
刑務所のルールブック(賢い監房生活)とは
服役することになったプロ野球選手ジェヒョク
10カ月の監房生活での闘いと悲喜こもごもを
人情あふれるタッチで描くヒューマンドラマ
ハマり度
5!!
めちゃくちゃハマりました。おススメの作品です!!!
さいごに
初の配信はNetflixだったこともあり、全世界の人も見たヒューマンドラマ。
このドラマ以降、数々の人気作にメイン級出演が目白押しとなったパク・ヘスさんの作品としても注目作です。
「応答せよ」シリーズの監督さんが手掛けた人情ある物語、機会があればぜひ見てみてくださいね!
視聴方法 2023.1.10現在
Amazonプライムなどでも会員見放題で配信されています。→Amazonプライム「刑務所のルールブック」
*注:Netflixでの配信は、2023.2.4で終了予定となっています
あわせて読みたい関連作
”賢い生活シリーズ”として、「賢い医師生活」もあります
大人気となり、シーズン2まで放送されました。現在、Netflixで観られますよ。