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ウエストワールド シーズン2 視聴感想 海外ドラマ

ウエストワールドS2

斬新な設定とストーリーに引き込まれたHBO製作海外ドラマ「ウエストワールド」のシーズン2を見終わりました。

シーズン1のエンディングがなかなか衝撃的だったので、一体どんな展開になるのか楽しみでした。

独特の構成ゆえにちょっと私自身つかみ切れていない部分があるかとは思いますが感じたところを語っていきたいと思います。

ネタバレあらすじや感想は後半にあります。

ウエストワールド作品情報

アメリカHBO製作 SF・ウェスタンドラマ

シーズン12016年 全10話
シーズン22018年 全10話 ←今回ここ
シーズン3製作予定あり

ショー・ランナー
ジョナサン・ノーラン リサ・ジョイ ブライアン・バーク
+エグゼクティブプロデューサー:J.J.エイブラム

キャスト
エヴァン・レイチェルウッド(ドロレス)
ジェフリー・ライト(バーナード・ロウ)
アンソニー・ホプキンス(ロバート・フォード)
エド・ハリス(黒の男)
タンディー・ニュートン(メイヴ・ミレイ)

エミー賞助演女優賞獲得

2018年(第70回)エミー賞では、そうそうたる顔ぶれの中、メイヴ役タンディー・ニュートンが助演女優賞を獲得しています。

ご本人のツイートはこちら


驚きと喜びと感謝が伝わってきます!

シーズン2では”将軍ワールド”での日本語のセリフもかなりありました

そのうえ、自分と同じキャラクタープログラムを持つ菊地凛子演じる芸妓さんへの親愛の思いや、かつてシナリオで娘だった少女を守るためにこの世界に舞い戻った強き母の姿など、難しくも幅広い演技をみせてくれていて、受賞はうれしい限りです。

あらすじ

ロバートがホストたちの解放を決行したあの日、パーティに参加していたセレブたちはホストたちの思い思いの襲撃を受け逃げまどい、ある者は拘束されていた。

その日から2週間後、バーナードは水際に倒れているところをデロスの現場収拾部隊に助け出された。

だがバーナードは意識がはっきりしておらず、記憶もおぼろだった・・・。

反乱を起こしたホストの多くは水没した谷に自ら身を投げていたことが分かり、2週間の間に一体何があったのかわからないことばかりだった。

ワーナーブラザーズの公式サイトが公開しているシーズン2の予告編動画をご紹介します。
ウェストワールドシーズン2公式ページ

最初の30秒は菊地凛子さんのドラマ紹介コメント、以降ドラマ予告です。

ウエストワールドだからできる構成の妙

ロバートさんがホストたちの解放を実行したあの日から2週間後、そこから物語はスタート。

バーナード、メイヴ、ドロレス、黒服の男ウィリアムの足取りを描きながらウェストワールドが秘めていた様々なものが少しずつ見えてくるという構成。

けれど、特に園の中枢で何が起こっていたのかを知ることができるはずのバーナードのエピソードは時系列がバラバラになっていて状況がつかめるようでつかめません。

けれど、そのおかげでS2の終わりの方で、“だからそうなったんだね”という驚きと“ほぉ~なるほど”という体験が得られました。

ウエストワールドの世界だからこそ描けるサプライズ。(ネタバレあらすじで書きますね)

そこが “ウエストワールド”というドラマのだいご味といった感覚でした。

園のチャレンジが見られた将軍ワールド

シーズン2には「将軍ワールド」なるエピソードがあるらしいと期待していました。

途中約2~3話が「将軍ワールド」のエピソードに充てられていたのですが、展開はド派手に、けれど、世界観はシブく作り上げられていました!

真田広之さんがいるだけで、エキセントリックな世界観にリアルな日本魂が備わった世界が広がったように感じられて、日本人としてはなんだかホッとしたという感覚でした。

この将軍ワールドの存在と場所を知っているのはS2が終わった地点でわずか数人。

もしかしたらS3以降何かのきっかけで生きてきたら面白いななんて期待しています。

園が生み出した破格の価値

20年という運営期間の中でフォードさんは様々なシチュエーションを想定してホストたちをいかにして守るのかを準備し続けていたといえます。

この園が持つエンターテイメント以外の価値を企業的にも個人的にも見出す人があらわれ欲するだろうことを知っていました。

さらには、園を作り上げているホストたちそのものが金銭的価値を越え存在自体がプライスレスであるという未知の領域へとつながっているゆえに一企業一個人が握ってはいけないということも。

人工知能が進化している現代だからこそ、ウエストワールドが描くような新たな“種”の存在に思いを馳せるのも現実的なのかもしれないなんて思ったりしてます。

SF的思考になっちゃうドラマです。

ウエストワールドS2とは

20年間の園運営の中で育ち蓄積された知的財産たち
それを欲するものと守りたいものの死闘と解放の驚愕のエピソード

ハマり度は

 深くて斬新な物語に翻弄されるのも楽しかったです

~以下ネタバレを含みます~

 ネタバレあらすじ&感想

謎たちがいつ回収されるのかが分からない手探りな構成はバーナードと共に手探りしている感覚でした。

なかなか難解だと感じながらも、一つ一つのエピソードに集中して見進めていきました。

やがて、バーナードさん自身が2週間の間に知り得たことをデロスに知られずに守り抜くため自分自身の記憶を断片化させたことが分かりました

この園が運営されていた間に蓄積されていた知的財産、それは来園者たちのプロファイル
どんな場面でどんな言動をし、どういう感情につきうごかされるのかそういった原動力となるものなどのデータがすべて記録されているというものでした。

デロス社は園が混乱の最中も来園者の保護よりこのデータを回収することを最優先にしました。

このデータはアンドロイドにインプットすることで”その人の分身が作れる“という意味。
制御することもできる不死の”人“を作れる。

ホストはこのデータを収集する役割も果たしていたというわけでした。

ホストの覚醒

最古格のドロレスが自我を得たように、辺境の地で活動し更新されることがなかったホストの中にも記憶の断片を認識したものもいました。

アーノルドさんは彼らが現実世界で生きることができなくなる可能性を鑑みて彼らを仮想現実の理想郷へと送ってやれる道も用意していました

その場所が水没した谷。

ホストたちが谷に向かって集結し水中に身を投じ、引き揚げられたホストには全くデータが残っていなかったというのはこういうことでした。

彼らのアイデンティティーである記憶ともいえるデータはすべて誰の手も触れられない場所へと送られました。

一方で、園という仮想現実から現実世界に出ていくことを願うドロレスにとっては、そこは与えられた世界でしかなく、人生を選び取っていく自由のない場所に他なりませんでした

ドロレス

ウエストワールドのキーパーソンはまさにドロレスでした。

バーナードさんがアーノルドさんとほぼ同じ人に仕上がったのはじつはドロレスがアーノルドさんに育てられる間に学んだ彼のすべての行動・しぐさ・考え方をバーナードにインプットしていったからだったということでした。

つまりバーナードを作ったのはドロレス。

彼女は今は人類滅亡を口にするほどまでに現実世界に出ていくことにこだわっています

攻撃的で征服者としてのキャラクター設定があったためかと思いますが、彼女の衝動はどんな方向へと向かっていくのか、S3以降への持ち越しです。

メイヴ

メイヴは過去プロットで娘だった少女を助けるために広大な園をさまよい、将軍ワールドの離れエリアを見つけ、そこから戻ってついに少女を見つけました。

しかもホストに命令するコードを自ら発現させていたメイヴ

絶体絶命の危機を切り抜けた彼女は少女を永遠の仮想現実へと送り届け倒れました。

バーナードとドロレスの決断

ドロレスはホストたちが籠の中を飛び出し、現実世界で自らの選択という自由を得て生き残っていくことを強く望んでいます。

ドロレスは今デロス社の役員シャーロット・ヘイルの姿を得ました。もちろんアンドロイド。

そしてドロレスはシャーロットとして5つの知能鍵ともいえる玉を園外に持ち出しました

愛したテディは仮想現実の楽園に送ったようなシーンがあったので彼はないとして、バーナードはもしかしたら姿を変えて園外で生きることになるのかもしれません。

ホストたちが人間たちに虐殺されない世界を作ることが目的ともいえるドロレス。

S3は一体どういった展開が待っているのかまるで想像がつきません。

さいごに

ウエストワールドのシーズン2はかなり難解でした

私の記憶力と理解力が足りないというのもあると思うのですが、何度も見れば気づくことがもっといろいろとあってより面白さが深まるのかもしれません。

とはいえ、私は自我が目覚めたホストたちが“自由”を求める姿にリアリティを感じずにはいられなくてついつい先を見てしまいました。

特に、人間が作り出した自分たちよりも優れた部分を持つものを脅威に思いこそすれ、平等に共存するなんてことは絶対にないと判断したドロレスの気持ちを考えると、彼女の過激な思いは無理もないかもと思えます。

自分たちがいずれ倒れたとしても種が生き残る方法を全精力を傾けて残したいという思いを抱いているというのがラストシーンから伝わってきました。

大胆で緻密なドラマウエストワールド。
個性的で好きな作品です。

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