2019年年末から2月半ばまで放送された韓国tvNのロマンティックコメディ「愛の不時着」を見終わりました。
ロマンティックコメディとして完璧ともいえるクオリティ。
全編見どころ満載!
tvNのドラマ史上最高だった「トッケビ」の視聴率を抜いた事でも話題となりました。
主演はヒョンビンとソン・イェジン。
大成功したロマコメのお約束通り、主演俳優の熱愛の噂が再燃したりして
なんと、ご結婚されました 😭ファン夢の展開に💕
それでは、楽しくハマれた本作の魅力について感じたところを熱く語っていきたいと思います。
ネタバレ感想やOSTについては後半以降となっています。
作品情報
放送・配信
放送
2019-20 韓国tvN 全16話
配信:Netflix
演出・脚本・キャスト
演出:イ・ジョンヒョ
- ファッション70’s(2005) w/イ・ジェギュ
- ロマンスが必要2(2012)w/チャン・ヨンウ
- 魔女の恋愛(2014)w/ユン・ジフン
- グッドワイフ(2016)
- ライフ・オン・マーズ(2018)
- ロマンスは別冊付録(2019)w/キム・ナヨン
- 愛の不時着(2020)
共同演出:キム・ヒウォン
- 王になった男(2019)w/ミン・ヒョヌ
- 愛の不時着(2020)
- ヴィンチェンツォ(2021)
共同演出:キム・ナヨン
- ロマンスは別冊付録(2019)w/イ・ジョンヒョ
- 愛の不時着(2020)
脚本:パク・ジウン
- 彼女がラブハンター(2007)w/パク・ヘリョン
- 僕の妻はスーパーウーマン(2009)
- 逆転の女王(2010)
- 棚ぼたのあなた(2012)
- 星から来たあなた(2013)
- プロデューサー(2015)
- 青い海の伝説(2016)
- 愛の不時着(2020)
キャスト
ヒョンビン(リ・ジョンヒョク)
ソン・イェジン(ユン・セリ)
ソ・ジヘ(ソ・ダン)
キム・ジョンヒョン(ク・スンジュン)
オ・マンソク(チョ・チョルガン)他
豪華な顔ぶれを揃えた制作陣
本作は人気ロマコメで大ヒットを飛ばしてきたパク・ジウン作家の数年ぶりの新作ということでも注目でした。
演出には、古くは朝鮮戦争の時代を描いたドラマ「ファッション‘70」(2005)、最近では「ロマンスは別冊付録」(2019)などが記憶に新しいイ・ジョンヒョ監督をメインに、共同演出で力をつけてこられたお二人の監督も演出をされていました。
海外ロケ、北朝鮮を思わせるロケーションや山林地帯などなど、本作の世界観をたっぷりと映像に収められた監督陣の腕が感じられました!
リベンジ果たす?切磋琢磨を感じさせる作家魂
2016年にパク・ジウン作家が手掛けられた「青い海の伝説」は、イ・ミンホとチョン・ジヒョンというビッグネームを主演に据えながらも予想されたヒットは叶いませんでした。
おりしも、同時期に放映され大ヒットした「トッケビ」と比較されてしまい、新鮮味に欠けていたなどという評判も聞かれました。
およそ3年強、満を持して放映された本作が「トッケビ」の視聴率を抜くという素晴らしい結果を収めたということに、私はちょっと胸アツなものを感じてしまいました。
冒頭あらすじ
財閥の令嬢ユン・セリは早くから家を出て起業し、父の後継者になろうとする能力のない兄たちをしり目に自分のファッションブランドで成功していた。
そんなセリは新商品の販促撮影でパラグライダー飛行している最中、突然発生した竜巻にさらわれ北朝鮮側の地に舞い降りてしまっていたのだった。
第一発見者となったのは、北朝鮮の将校リ・ジョンヒョク。
捕まるまいと逃げたセリがたどり着いたのは、偶然にもジョンヒョクの家だった。
予告編
まさか、としか言いようのない状況に置かれ、ジョンヒョクに助けられながら彼の人となりを知り好きになっていく。
二人の始まりの様子がわかりますよね。
愛の不時着の魅力と見どころ
魅力満載ということで、見どころだらけとなりました。
少し長くなりますが、お付き合いください。
別世界でのカルチャーショックネタは外れない
本作のロマンスは、ヒロインが休戦中の敵国に不時着して出会う北朝鮮の将校との出会いで始まります。
同じ言葉を話していながら別世界ともいえるカルチャーに触れるセリと、北朝鮮の文化を知らないひな鳥のようなセリを見守る部隊や村の人々とのふれあいがコミカルに描かれます。
その逆も然り。
ファンタジードラマの定番ともいえる、タイムスリップものに通じるおもしろさが存分に盛り込まれたストーリーでした。
題名からも垣間見えるコミカルさ
初めて「愛の不時着」という題名を聞いたとき、ちょっとクスっとなってしまいませんでしたか?
シリアスな展開ももちろんあるのですが、楽しくて見やすくてついつい物語にハマってしまう本作の味わいは題名からも伝わってくるコミカルさでした。
全編を通して貫かれていたのは、純粋な人たちの温かさと関係性を描き出すコミカルな会話やシーンたち。
微笑まずにはいられなかったです。
セリが出会った素敵で愉快な関係性を築いた方々は
- リ・ジョンヒョクの部隊の面々
- リ・ジョンヒョクの住む村の奥様連
意地を張ったり、やせ我慢をしたり、言い方がきつかったとしても、バレバレな嘘をついていると分かる。本当にお互いを理解し合っているんです。
彼らのシーンは常に明るさとコミカルさと可愛さがあって、見ていて癒されました。
縁の深さと運命の恋にときめく
運命の恋の定義の一つ、それは、どんなに遠回りしても再び出会ってしまう偶然を超越した出会い。
セリとジョンヒョクにも、これでもかという偶然があったことが見えてきます。
本人たちですら気づいていなかった運命の出会いが一つ二つと明らかになる。
二人の縁の深さと運命の恋にときめく仕掛けが詰まっていました。
ふたりを引き裂くのは国境
恋の障壁が物語を盛り上げてくれるのですが、本作では国境でした。
まさに、ロミオとジュリエット的、織姫と彦星(笑)
北朝鮮将校と韓国財閥令嬢の恋というのは、ドラマ化するには少々ハードルが高かったと思うのですが、描き方が実に工夫されていてとても盛り上がりました。
恋におちたリ・ジョンヒョク
本作で最も大きな見どころの一つが「恋におちたリ・ジョンヒョク」。
演じたヒョンビンははまり役過ぎてめまいの連続でした。
元ピアニストの高官の一人息子。
兄の死をきっかけに軍人になり、今は精鋭部隊の中隊長。
繊細さと温かさ、強さを内に秘めたジョンヒョクが、一人の女性と恋におち、彼女のためにどこまでも優しく強くなっていくんです。
ヒョンビンが見せる一途で純粋で繊細で強くて、そして甘い、でもただの恋する男な姿が最高でした。
もちろんセリも!
魅力的でした。
言うべきことは言うが、空回り気味なところも可愛い頑張り屋セリ。
北で出会った人たちに癒され、第二の家族とも言える関係を築いたセリが、得意な分野で精いっぱい生きぬく姿は自立していて素敵でした。
もう一つのロマンスのインパクト
15年前ならメイン級のラブストーリーとして描けたのでは、ともいえる、深い余韻を残したロマンスも描かれました。
ジョンヒョク、セリ、それぞれの過去のフィアンセだったダンとスンジュンの恋。
この二人のロマンスをもっと見たかったな、なんて思っている方、沢山いそうです。
1~4話までの撮影ビハインド映像
撮影現場での映像が公式から上がっていたのでご紹介したいと思います。
設定から日本語字幕を出すことができますよ。
本作で楽しむことができたカメオ出演の俳優さん方のうち、チョン・ギョンホ、ハ・ソクジン、パク・ソンウンさんのメッセージや、撮影風景が垣間見られてとても楽しい動画でした。
多少ネタバレと呼べる部分もあるかもしれませんが、4話までの部分なので大丈夫という方はぜひぜひご覧ください。
愛の不時着とは
竜巻に運ばれて北朝鮮の地へ
運命の恋に出会った北の将校と南の財閥令嬢のロマンティックコメディ
ハマリ度は
5
「星から来たあなた」クラスに大成功、パク・ジウン作家の力量がひしひしと感じられたステキなドラマでした。
キャスティングも本当に良かった!
これはハマります!
ロマコメ好きだがハマれないという方は、主演俳優さんやキャラが受け付けない方か、設定に対する政治的なフィルターがかかっていて心理的に無理という方くらいなのでは?と思ってしまうほどクオリティーが高かったです。
現実的にみると、デリケートな部分を含む北朝鮮という舞台と要素を果敢にも取り入れてあった本作。
ですが、あくまでも人間対人間という焦点から軸をずらすことなく、分断され、違った文化の中を生きる人たちとの交流を描き切ってありました。
もちろん、いまだに終戦を迎えていないという状況が二人の間に横たわる大きな障壁として存在してはいましたが、あくまでも状況であって、それ以上踏み込んではいかないところが本作のバランス感覚の良さでした。
これは、ぜひぜひ見ていただきたい、おススメできるロマンティックコメディでした!!
ここからはネタバレがあります
ご注意ください
ネタバレ感想
ふたりの恋はどうなった
ロマンティックコメディは、ヒロインたちの恋が実らないなんてことはありませんよね。
もちろん、ハッピーエンドでした。
ただ、時代を反映しているなと感じられたのは、ヒロインたち二人も、もう一つのロマンスを彩ったダンも、“結婚”という形での幸せをゴールとしていないという部分でした。
会えるだけで幸せなセリとジョンヒョク。
愛した人から愛された幸せを心に抱き生きるダン。
あ~ダンとスンジュンの事を思い出すと泣けてきた~~~( ノД`)シクシク…
それぞれが幸せの形を見つけていくんだなと感じられるハッピーエンドでした。
視聴時間がなかなか取れなくてビンジはできなかったのですが、それでも、視聴中はストーリーに埋没入しながら見ました。
もう一度じっくり見ると、見逃していたところや気づかなかったところなんかも発見できて楽しいかもしれませんね。
OST
とにかく、本作のOSTは豪華でした!
毎回、ピックアップ曲を選ぶのに迷うのですが、今回はこの曲たちを選びました。
まずは、切なく恋しいシーンで流れたバラード
キム・ジェファン「One Day」
歌詞の日本語訳もついていていますね~
もう一曲は、バラードの女神の一角、
ペク・イェリン「Here I am Again」
この他、10㎝、ユン・ミレ、IUなどなど、そうそうたるアーティストがステキな曲で参加されているのでぜひ聞いてみてくださいね。
ヒョンビンについて今回感じたことを
ツイッターでもつぶやいたのですが、ヒョンビンが演じたリ・ジョンヒョクの魅力はすさまじいものがありました。
繊細で、さみしい人や悲しい人に対する共感力が高い、優しく強い役が本当にぴたっとハマるんですよね。
本作を見ていて、ヒョンビンが演じた2007年のブレイク作「アイルランド」のグク役がよぎったんです。
もう一つ、「雪の女王」のテウン役でもヒョンビンは優しく繊細な演技が見事でした。
これらに共通していたのが、個性的にキャラ立ちさせるのではなく、今回のように設定と生い立ちでキャラを立たせるような人物だったという点でした。
人間リ・ジョンヒョクが落ちた恋を描くロマンティックコメディの中にこそ、ヒョンビンの優しく繊細な演技が生きたと言えるのではないかなと感じました。
ヒョンビンはこれまで、数々のドラマや映画に出演されています。
私は、こういうヒョンビンが見られるたびにまた沼にハマってしまうんでしょうね(笑)
さいごに
あのシーンも!楽しいビハインド映像
ドラマを見ていて印象に残ったシーンや楽しかったシーンなど、撮影現場でのシーンが網羅されている動画が上がっていました。
撮影を終えた主演陣のメッセージも最後にありましたよ。
設定から日本語字幕も出ます。振り返って余韻を味わうのも良いですね~。
中のお二人はご結婚されたわけで、
二人のロマンスに果てしなく夢が見られるという素晴らしいドラマとなりましたね〜〜😆💕✨