韓国ドラマ「30だけど17です」視聴感想

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30だけど17です

2018年夏にSBSで放送された韓国ドラマ「30だけど17です」。

メインキャストはヤン・セジョンと人気主演級俳優に仲間入りしたシン・ヘソン。

13年の時を経て縁あって再び巡り合った二人の運命のロマンスを楽しみたくて見ました。

明るく愛らしいテイストで描かれたラブストーリーを見た感想を語っていきたいと思います。

前半はネタバレなしで作品情報や魅力などを語っていきたいと思います。

ネタバレあらすじや結末などは後半にあります。

目次

30だけど17です 作品情報

放送

2018年 韓国SBS 2018.7.23-9.18 (実質)全16話

SBS公式サイト 30だけど17です

演出・脚本・キャスト

演出

チョ・スウォン
君の声が聞こえる(2013)
カプトンイ(2014)
ピノキオ(2014)
君を愛した時間(2015)
恋するシャイニング・スター(2016)

キム・ヨンファン

脚本

チョ・ソンヒ
ナイショの恋していいですか(2014)
彼女はキレイだった(2015)

キャスト

ヤン・セジョン(コン・ウジン)
シン・ヘソン(ウ・ソリ)
アン・ヒョソプ(ユ・チャン)
イェ・ジウォン(ジェニファー)
ユン・チャニョン(17才のコン・ウジン)
パウ・シウン(17才のウ・ソリ)

監督の代表作は社会派ラブストーリー

本作の演出をされたチョ・スウォン監督の代表作は2013-14年にパク・ヘリョン作家と組んで演出された「君の声が聞こえる」や「ピノキオ」じゃないかと私は思っています。

これらはどれも社会問題を盛り込んだ脚本となっていてロマンスとのバランスをうまく取り入れて演出されている大好きな作品です。

ロマコメ作品のチョ・ソンヒ作家

前作の「彼女はキレイだった」も本作も、十数年後に運命の人と再会し、その空白を埋める経緯を描きながら相手がたとえ別人と思っていても再び愛してしまうというロマンスを描かれています

運命的でロマンチックな設定がお得意の作家さんのようです。

ちなみにチョ・ソンヒ作家がヤン・ヒスン作家と執筆した「ナイショの恋していいですか?」と「彼女はキレイだった」にも本作のヒロインを演じたシン・ヘソンがサブキャラクターとして出演しています。

冒頭あらすじ

天才バイオリニストとして将来を嘱望されていたウ・ソリはバス事故に遭い、13年間の昏睡状態から奇跡的に目覚めた。

30才になっていた自分に戸惑い、一緒に暮らしていたおじ夫婦の行方も分からなくなっていて途方にくれた。

ソリが住んでいたおじ夫婦の家に現在住んでいるのはウジン。

ウジンは13年前、“もう一つ向こうの停留所で降りたほうがいい”とアドバイスしたせいでバス事故に遭い亡くなった初恋の女の子ノ・スミへの罪悪感に苛まれ心を閉ざしたまま生きていた。

しかし、ウジンがノ・スミだと思っていた女の子はスミの名前の入った体操服を着ていたウ・ソリだったことを知る由もなかった。

予告編

ここで日本版DVD発売元の予告動画をご紹介します。

泣いて笑って落ち込んで互いに癒されて。

過去の出来事が二人の13年間に影響したことやこのドラマがどんな風に展開するのか期待感が抱けますね。

30だけど17です の魅力

ひたむきなメインキャラクターたち

本作の主人公ウジンとソリは17才の時のバス事故がきっかけで、30才の現在まで心の時間が止まったまま生きてました

ウジンは13年前に事故で亡くなった初恋の少女スミへの罪悪感と自責の念から心を閉ざし、人とのかかわりを避けていました。

一方、ソリは13年ぶりに目覚めたものの身寄りもなく将来すら見えない不安の中。

そんな二人が”家”という縁でお互いに出会い変化を見せ始めます。

泣きながらも立ち上がり人生を生きようとする姿、相手を思いやる心を持つ主人公たちのひたむきさが温かいストーリーでした。

©SBS

人生を諦めないソリの姿

ソリは天才バイオリニストとして将来を嘱望されていました。

30才で目覚めたソリは当時のようにバイオリンを弾けずに絶望するのですが、今自分がどうしたいのか、何をすべきなのか必死に考え行動します。

家族同然のおじ夫婦から捨てられたかもしれない悲しさや、住むところのない不安すべてを抱えながらも人生を諦めない明るさとまっすぐさが劇中の登場人物だけでなく見ている私にも勇気をくれました

運命のラブストーリー

ウジンの初恋の人の本当の名はウ・ソリ。

見ている私たちは早い段階でこの事実を知るのですがウジンは知りません。

無理もない勘違いから自分を責め生きてきたそんなウジンが13年ぶりにそうとは知らずにソリと出会い人生が変化をはじめます

あの初恋の女の子は生きていて、いつ、それがソリだとウジンが知るのか、気になって見たくなります。

13年間抱え続けた悩みに立ち向かう姿を描きながら、30才にして初恋をもう一度経験する様子がとても初々しく描かれます

恋をし涙しトラウマを乗り越えていく姿が成長物語のようで素敵です。

なぜソリが運命の相手だったのか、もう一つ素敵な真実も描かれていましたよ!

©SBS

主演女優となったシン・ヘソン

ここ最近のシン・ヘソンの成功ぶりに目を見張っていたのですが、「青い海の伝説」にも主人公に片思いして空回りする憎めない横恋慕キャラ役で出演されていたことに気づきました。

強烈な印象を残すほどではなかったにしろ、コミカルなキャラクターを演じられるシン・ヘソンは着実に演技者としてのステップを踏んでいたんですね。

本作の前に出演した「黄金の私の人生」がシン・ヘソンの初主演作

最新作はバレリーナを演じた「ただひとつの愛」です。

存在感抜群イェ・ジウォン

今作で印象深かった助演俳優さんはジェニファー役のイェ・ジウォン。

アクの強い役が多い中年女性役を華麗な身のこなしで演じてきたイェ・ジウォンさんは、今作でも温かい心を持ちながらも感情を殺して生きる重荷を背負った家政婦役を見事に演じておられました。

30だけど17ですサブキャラ

いつも感心してしまう子俳優たち

韓国ドラマの子ども役俳優たちは本当にうまいんですが、今作のユン・チャニョン君もパク・シウンちゃんも立派でした。画像↑

パク・シウンちゃんはお父さんが歌手パク・ナムジョン、お母さんはモデルさんだそうで、すでに数々のドラマで印象的な演技を見せてくれています。

最近見た作品だと、パク・ミニョン主演の「七日の王妃」の少女時代が特に印象的でした。

ユン・チャニョン君は「男が愛する時」や「六龍が飛ぶ」などなど挙げたらきりがないほど主演俳優さんの子供時代を演じていて、2014年には「ママ~最後の贈りもの」で本人役もこなしています。とても素晴らしかったです。

これから楽しみなお二人です!

「30だけど17です」とは

17才から13年間時が止まったままだった二人の
運命の恋と再出発を描くヒューマンラブストーリー

ハマり度は

3

初々しい30歳の主人公たちの運命のロマンス、良かったです!

出演:ヤン・セジョン, 出演:シン・ヘソン, 出演:アン・ヒョソプ, 出演:イェ・ジウォン, 出演:ユン・ソヌ
¥13,213 (2023/04/09 00:04時点 | Amazon調べ)

ここからはネタバレがあります
ご注意ください

ネタバレあらすじ・感想

あの初恋の女の子が実はソリだとウジンが知るチャンスは何度か訪れたのですが、するりと脚本にかわされ、かなり最後のほうまで引っ張られました(笑)

本作は、大きくとらえると以下の二つのストーリーが柱となっていました。

  • 亡くなったと思っていた初恋の少女はソリだったという事実
  • おじさん夫婦はどこへいってしまったのか、それはなぜ?

その中で、

  • ソリが人生の方向性を見つける過程
  • ウジンとソリの恋、
  • チャン君の成長
  • ジェニファーが立ち直る姿

などを織り交ぜながら温かく可愛らしい物語が描かれていました。

もちろんメインはラブストーリー。

穏やかにお互いを理解し合い癒し合って結ばれてゆく、どこかぎこちなさの残る初々しい二人のロマンスでした。

実はソリの初恋の相手は…

そう、実はソリも13年前ウジンに片思いしていました。

バスで停留所の位置を聞いたのも、ソリの最大限に振り絞った勇気による行動でした。

あの初恋の男の子がウジンだったと分かったソリのうれしさ、運命の相手だったと確信できてしまった二人の笑顔が素敵でした。

叔父さんの行方は…

家が売られ、行方が分からなくなっていた叔父さん家族。

叔母さんが見つかり、語られた真相には胸が詰まるしかありませんでした。

叔父さんはあのソリの事故のあと事業は傾き負債を抱え体を悪くしてほどなくしてお亡くなりになっていました。

叔母さんはソリたちと住んでいた家を売り、生活に追われお見舞いもいかずじまい。

ではソリの入院費は誰が払っていたのかと言えば、逃走したものの罪の意識から逃れられずせめてソリに生きてもらいたいと思っていたバス事故の原因となった交通事故の犯人でした。

ジェニファーは何者だったのか…

何か重いものを抱えているように見えたパーフェクト家政婦ジェニファーはバス事故の時の運転手の奥さんでした。

事故で夫を亡くし深い悲しみに沈み、おなかの赤ちゃんを亡くし、そのことで自分を責めて笑うことをやめたジェニファー。

ジェニファーもまた事故の関係者ウジンやソリと出会って人生を取り戻すことになりました。

パーフェクト家政婦ジェニファー。なんでもできるジェニファーのこれからの活躍が楽しみになるようなラストでした。

白いキャンバスのようなヤン・セジョン

恋に戸惑い、ぎこちなくなってしまう雰囲気をほんとヤン・セジョンは上手く演じていました。

30才にして初恋をもう一度やり直すウジンをここまで初々しく演じられるヤン・セジョン!

まるで白いキャンバスのようなニュートラルさを持っている貴重な俳優さんですね。

ちなみに、ソリを演じたシン・ヘソンの実年齢は現在29才、ウジンを演じたヤン・セジョン26才、そして劇中いい味をだしていたウジンの甥のチャンを演じたアン・ヒョソプは23才。(2018.12現在)

”叔父さん叔父さん”とヤン・セジョンを呼んでいたアン・ヒョソプ、実際にはたった2・3歳差でした。

OSTを少し

本作でも素敵な歌手がドラマを彩ってくれていました。

Every Single Day「Seventeen」

軽快なイメージの曲で、重くなりすぎずに進む本作の印象にぴったり合っていました。

そして、もう一曲は、辛い思いをすることもあるソリたちの気持ちを表現するような曲も。

ヒョリン「Just Stay」

さいごに

はらはらドキドキのラブコメというよりは、ひたむきな二人のラブストーリーという感じのドラマ。

胸キュンを求めると少し物足りない感じになるかもしれませんが、長年の心の傷を癒しながら愛する人と結ばれていくハッピーエンドの物語でした。

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