2018年tvNで放送された韓国ドラマ「鶏龍仙女伝」を見終わりました。
邦題は「ケリョン仙女伝~恋の運命はどっち!?~」となりました。
主演はムン・チェウォン、ユン・ヒョンミンそしてソ・ジフン。
日本でも有名な民話「天女の羽衣」とよく似た「仙女と木こり」をベースにしたWEB漫画原作のファンタジックロマンスでした。
前半はドラマの見どころや魅力などをネタバレなしで、後半のネタバレあらすじのところでは主人公たちがどういった縁で出会ったかという謎を振り返っていこうと思います。
ちなみに、ソ・ジフン演じるクム先生にハマってしまったので数割増しで好印象の感想となっています(念のため)
ケリョン仙女伝 作品情報
演出・脚本・キャスト
放送:
韓国tvN 2018.11.5~12.25 全16話
演出:キム・ユンチョル
私の名前はキム・サムスン(2005)
私たち、恋してる(2014)
品位のある彼女(2017)
脚本
ユ・ギョンソン(新人)
キャスト
ムン・チェウォン(オクナム)
ユン・ヒョンミン(チョン・イヒョン准教授)
ソ・ジフン(キム・グム)
ミナgugudan(チョムスン)
コ・ドゥシム(オクナム)他
フレッシュな俳優さんたち
ソ・ジフン
「鶏龍仙女伝」で私的に一番の収穫だったのは1997年生まれのまだまだ新人ソ・ジフン君でした。
まだ出演作も多くないのですがデビュー4年目21才にして本格的な主演を手にしました。
少年のような甘いマスクながら、どこか落ち着いているので童顔な社会人のようにも見えます。
本作ではオクナムさんを好きになってしまう純粋一途なグム君を完璧に演じていました。
純粋すぎてちょっと損してしまいそうなほど優しく強く一途になれるキャラクターには間違いなく好感もってしまう私。
グム最高でした!
ガールズグループgugudanのミナ
くるくると変わる表情がめちゃくちゃ可愛くて、カメラ映りもすごく良いですね。
どんどんドラマや映画に出演され、伸び盛りの女優さんとなってきました!
冒頭あらすじ
オクナムは669年間、鶏龍山で夫の生まれ変わりを待ち続ける仙女。
ある日、オクナムのコーヒー茶房に生物学准教授チョン・イヒョンとその助手キム・グムが訪れた。
オクナムはチョン教授こそが夫ではないかと直感し、チョン教授の勤務する大学でコーヒーショップをしながら確認することにするのだった。
予告編
ここで日本初放送だったMnetの予告編を共有させていただきます
ロマンティックなポイントを全面に出した予告編となっていますね〜💕
いやぁ〜、思い出すだけでちょっとキュンとしちゃうなぁ😆
ゆるい雰囲気だけれども設定が細かいので、この日本語字幕付きの予告編はとても助かります。
オクナムは通常おばあさんに見られるのですが、一部の人にだけ若い女性に見えたりします。
おばあさんに見える時はコ・ドゥシムが、若い女性に見える時はムン・チェウォンが演じています。おふたりともお美しい~。
オクナムは天上界の人なので、朝鮮時代の身分の高い女性が下々のものと話すときに使っていた言葉遣いをしています。
少し浮世離れした上品なオクナムのイメージに合わせてあってなかなか良かったです。
ケリョン仙女伝の魅力や見どころ
物語のゴール、それは夫の生まれ変わりは誰なのか?
699年間夫を待ち続けてきたオクナムさんがついに夫と再会でき結ばれるのか!?というのが一つのゴール。
- 関係者しか知らない事実を知っていたチョン教授
- オクナムの長男が転生準備していえる卵が反応するのはグム
チョン教授を夫だと確信するオクナムさんは、チョン教授に夫婦だった時代の記憶を取り戻してもらおうと頑張るんですが、グム君も出会ってからオクナムひと筋。
どちらが夫なのか、オクナムさんを巡ってファンタジックロマンスが大展開なんです!
ゆるほんわかファンタジックロマンス
本作は全体的に気軽にみられるドラマでした。
コメディ要素もちりばめられていて、ストーリーに直接関係のない仙人さんたちもわちゃわちゃと楽し気にエピソードを盛り上げておられました。
また本作はCGなしでは絶対に成立しない物語。
見始めてすぐは色々とB級感満載で「これは集中できなくて無理かも…」なんて思ったのですが、グム君やオクナムの一途な姿を見ているうちに愛着すら沸いてきました。
CGの動物たちに至ってはアニメーション的なかわいさを感じるまでになりましたよ。(個人差)
ゆるふわ感満載とはいえ、後半以降ラストに向かって天界で起ったある事件やその結果3人に起こった出来事などについてシリアスなシーンも増えていきます。
そこは韓国ドラマらしい、ドラマチックな展開にしてありました。
ケリョン仙女伝 とは
699年間待ち続けた夫は誰なのか
「仙女と木こり」をモチーフにしたファンタジックロマンス
ハマり度
2.5
ソ・ジフン演じるグム君分ハマリ度上乗せありというところかな(大きい)
おかげで今“ひとりソ・ジフン祭”で「ラブ・トライアングル」「恋するレモネード」見てます(笑) →両方見ました。
「ケリョン仙女伝」は下敷きが童話ということもあって基本の筋書きはシンプルなのですが、エピソードを増やしたり、仙人たちの設定を細かく準備するなどして膨らませてありました。
3人が出会うことになった理由に至ってはミステリー仕立てにするなど飽きさせないよう工夫されていたかなと思います。
とりあえずクム君見てください(#^^#)
ここからはネタバレがあります
ご注意ください
ネタバレあらすじ・結末
ここからは3人が出会った理由などを紐解いていきたいと思います。
ちょっと笑ってしまったのですが、15話でこれに関するいきさつを仙人の長である北斗星君様が1・2分ほどに要約して長台詞で語られてました。
15話を見たら1~14話までのミステリー部分のおさらいができちゃいます(笑)
夫は誰?
オクナムは子どもたちの名前や夫が亡くなった状況をチョン教授が知っていると分かったため彼が夫の生まれ変わりだと信じるようになりました。
しかし、その一方でほかの出来事はグムが夫だよというサインがあちこちにちりばめられていました。
オクナムより先に視聴者はグムが夫だと分かってきます。
ではなぜチョン教授がオクナムの夫が亡くなった状況を知っていたのかという謎を見ていきましょう。
仙女追放事件
オクナムは仙界で生まれた心優しく美しい仙女でした。
仙女イジ(巨門星)と仙人バウセ(破軍星)は彼女を慕っていました。
イジは日照りの生贄として村人から捨てられ死んだ過去があり、哀れと思った北斗星君らが彼女を仙女にした経緯がありました。
ただ、イジはその時の記憶が恨みとして残っていてあの村の穀物倉庫を焼き死傷者を出す事態に発展してしまいます。
恨みを捨てられないイジを助けようとしたのがバウセ。
憎悪を抱く仙女はこのままでは死んでしまうが、仙界を追放されれば命は助かることから、自ら人間となることと引き換えにイジの命だけは助けて欲しいと北斗星君にたのみこんでいました。
バウセの献身を知らず、むしろ裏切り者だと思っていたイジ。
イジは恨みを抱いたまま追放され、ある時代には鹿として生まれ、そして今世ではチョン・イヒョンとして生まれたのでした。
チョン教授が夫の死因を知っていた理由
イジが鹿だったころ、仙界での記憶を全く持たない木こりのバウセに出会いました。
仙界に戻りたかったイジは動物と話ができたバウセに仙女の羽衣を盗むよう頼んだのですが、その時に取ってきた羽衣がオクナムの物でした。
オクナムは天に戻れず、人間になっていたバウセと(バウセだとは知らず)結婚し子供を二人もうけました。
手に入れたオクナムの羽衣は天に戻る機能を失っていて、バウセが自分を追放させた告発者だと思っていたイジは幸せなバウセが許せませんでした。
山の中で言い争っている最中、運悪くバウセが足を滑らせ墜落死してしまいました。
チョン教授は前世の自分が見た記憶を見ていたのでした。
イジの恨みを解いたもの
イジ時代の記憶がよみがえった時、チョン教授の中に眠っていた悲しさと恨みが噴出しました。
北斗星君の妹南斗星君は、チョン教授=イジを過去へといざない、彼女が知らなかった別の真実を見せました。
そこには生贄となったイジを助けようとして命を落とした女性がいました。
彼女こそがその後天界にのぼり仙人となったバウセでした。
人間となりすべての記憶を失っても、まだ自分のそばにいてくれるバウセ。
そう、バウセの今世はキム・グム君でした。
決して彼は裏切ったわけではなかったと知ることができました。
結末
事あるごとにグム君に心癒され気が合っていたオクナム。
ついに転生を待っていた長男チョムドルがお父さんが戻ってきたことで青龍として孵化しました。
チョムドルも虎のチョムスンも、修行を積めば常に人間の姿でいられるそうです。
出会ってからずっとオクナムだけを愛し続けていたグム君と家族で幸せに暮らせそうです。
チョン教授もまた、自分だけを思い続けてくれるイ教授が常にそばにいてくれるので何とかなりそうです。
OST
オクナムが交換仙人(交換留学みたいな感じ)さんからバリスタの手ほどきを受けたという設定があり、オクナムの淹れたコーヒーにみんなが幸せになるというようなシーンがたびたび出てきました。
そんなシーンのように、ゆったりとした空間で癒されるような幸せを感じられる素敵な曲がこちら
RUNY「In My Dream」
もう一曲は
Monday Kids 「鹿の涙 feat.SAya!」
切ないシーンで流れた男女デュエット曲なのですが、まるで映画のようなムードのある曲です。
ちなみに、オクナムさんが淹れるコーヒーの名前はアメリカンとかカプチーノとかじゃなく、「鹿の涙」とか「いけませんお姫様」や「黒い水」など、効能別になっていました。
鹿の涙がどんな効能だったのかちょっと忘れてしまいましたが(ごめんなさい(;^_^A
感想
主人公たちの前世や過去がいくつも絡むので構成に苦慮されたのかも?と感じました。
ならむしろ、蛇足となるエピソードなど思い切ってやめても良かったんじゃ?なんて思ったり。
ただ、原作があるドラマなので、すべて描いてこその「ケリョン仙女伝」だったということなのかもしれないなと思ったりもしますが…。
メインとなる運命の人を探すロマンスの部分は良かったなと感じています。
脚本家さんは新人さんということでしたが、演出のキム・ユンチョルさんは大ベテラン。
前作「品位のある彼女」では百想芸術大賞TV部門演出大賞を取られている方です。
腕のある演出家さんが就かれて映像化出来たのかもしれませんね。
本作のテイストは好みが分かれるかもしれませんが、主人公が推せるならファンタジックロマンスとして基本見ていただければ楽しめると思います。
改めてクム先生をよろしくお願いいたします✨
その他、ユン・ヒョンミン主演作もどうぞ