韓国ドラマ

Netflix韓国ドラマ「ある春の夜に」視聴感想

ある春の夜に

2019年7月に韓国MBCで終了したばかりの「ある春の夜に(原題:春の夜)」がNetflixで配信スタートしていたので見ました。

主演はハン・ジミンとチョン・ヘイン。

放送時韓国での本作への関心が高かったことから見てみようと思っていました。

ただ、私には合わなかった「よくおごってくれる綺麗なお姉さん」の演出・脚本ペアによる作品という部分で少し不安もありました。

しかし、「ある春の夜に」は最後まですんなりと見終えることができました。

本作の魅力や私の感じたことなどを今回も主観的に語っていきたいと思います。

作品情報

放送

2019年 韓国MBC 全32話(実質16話)

演出・脚本・キャスト

演出:アン・パンソク

I Love ヒョンジョン(2002)
白い巨塔(2007)
妻の資格(2012)
世界の終わり(2013)
密会(2014)
風の便りに聞きました(2015)
よくおごってくれる綺麗なお姉さん(2018)
ある春の夜に(2019)

脚本:キム・ウン

よくおごってくれる綺麗なお姉さん(2018)
ある春の夜に(2019)

キャスト

ハン・ジミン(イ・ジョンイン)
チョン・ヘイン(ユ・ジホ)
キム・ジュハン(クォン・ギソク)
チュ・ミンギョン(ジョンイン妹:イ・ジェイン)
キム・チャンワン(ギソク父:クォン・ヨングク)他

リアリティとドラマ性を共存させる監督

演出のアン・パンソク監督は、脚本の中に展開するドラマを独特の映像表現でよりリアルに演出して見せる監督さん。

本作でも、シーンシーンの光の使い方や生活音の取り入れ方など工夫されていて、臨場感を感じることができる作品になっていました。

ちなみに、私がとても好きだったアン・パンソク監督演出の「密会」も光と音楽の使い方が個性的で独創的でした。

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冒頭あらすじ

図書館司書をしているジョンインには4年付き合った彼ギソクがいた。

周囲からはそろそろ結婚?という声が聞こえてくるが、ジョンインは彼の家の社会的地位も含め結婚に踏み切る気持ちは薄かった。

ある日、薬局で酔い覚まし薬を飲んでから財布がないことに気づき、薬剤師のジホと気まずい雰囲気になってしまった。

しかしそれ以降ジホとは偶然とはいえ何度も会うこととなり、やがて互いに惹かれていることに気づくのだった。

予告編

Netflixのグローバル向け韓ドラアカウント「THE SWOON」にUPされている予告編に日本語字幕がついているのでご紹介します。

ジホは”ジョンインにはきっと付き合っている人がいるんだろうな”と感じつつももっと彼女のことを知りたいという思いが募っていく

ジョンインは、恋人がいる状況だけどジホと一緒にいたくて「友達になろう」と提案してしまう。

惹かれ合っている二人の様子が分かる予告編となっています。

「ある春の夜に」魅力と個性

映像と音の生み出す臨場感に引き込まれる

本作では光の明暗などを生かしながら朝・昼・夜の屋外・室内の風景やシーンが撮られていて、同時に周囲の音などの生活音も取り込むことによってドラマの世界の臨場感を感じさせてくれました。

遠くから聞こえる子どもたちの遊ぶ声、通りの車の音等々。

劇中、道路工事の音が二人の気まずい会話を邪魔して苦笑いしてしまうというシーンがありました。

これも、生活音が物語の一部であったからこそ生き生きとしたシーンとなっていました。

当事者の心境と感情を逃さない脚本

ジョンインは4年つきあってきた恋人ギソクがいる状況で運命の人ともいえるジホに出会いました。

周囲もギソクもそろそろ結婚だろうと思っている状況。

しかし、ジョンインの気持ちを本当の意味で分かっている人はいませんでした

ジョンイン自身はギソクとの結婚はないと薄々感じていながらも別れないままここまで来ていました。

決定的なきっかけがジホという男性と共にやってきた。

状況的に恋人への裏切りと愛する人への思いの板挟みという二股に陥ったジョンインだけでなく関係者たちの思いや感情を一つ一つ拾いながら余さずに追った脚本だったと言えます。

瀟洒なOST

ネタバレ映像が含まれるのでOSTのMVは後半でご紹介したいと思うのですが、本作で使われていたサントラはとってもおしゃれでした。

ジョンインとギソクの関係、ギソクのジホへの敵対心など、いうなればドロ沼の修羅場状態でした。

ジョンインやジホの毅然とした人物像もありましたが、耳になじむ英語の曲たちによって、ドラマそのものが暗く重い印象にならなかった。

それもOSTによるところが大きいと感じました。

今よりも幸せになれるなら新天地を求めてもいい

ジョンインはこれまでの経緯から、ギソクや彼の家からは一生自分の求める家族の温かさを得られないと感じていました。

また、ジョンインの姉も夫との関係に問題を抱えていました。

恋人や夫を受け入れ続けることがたった一つの結論だとしたら彼女たちの未来は不幸過ぎました。

たとえ痛みが伴うとしても、幸せになれると信じられる道を選ぶべきというメッセージを感じました。

どちらかが我慢し続ける関係に未来はないですもんね。

ある春の夜に とは

生涯のパートナーに出会った時には恋人がいた
自分の幸せ、幸せにしてあげたい人のために生きると決めたヒロインの物語

ハマリ度は

 3.5

私が本作を最後まで見られたのは、後ほどネタバレ感想で語りますがジホの抱えるある理由でした。

誰もが当事者になってみないと分からない心境というものがあるとは思うのですが、本作では大切な家族や友人などが経験した出来事を通してより相手を理解していくというきっかけも描かれていました。

ドラマの良さは疑似体験であったり、自分が気づいていなかったことに気付けるという部分も多いところですね。

あそれから、ギソクを演じたキム・ジュハンさんは「賢い監房生活」以来でしたが、優しく紳士なギソクが状況によって嫌な男になってしまう悲しさをとてもリアルに演じられていました。

交際している二人の関係だけでなく、家族や夫婦関係などなども含めてもう一度周囲に無理や我慢をさせていないか見直してみようと思わせてもらえるのではないでしょうか。

私もわが身を振り返ってみたいと思います(←大事)

本作はNetflixで配信されています。

 

ここから後半はネタバレがあります

ご注意ください

 

ネタバレあらすじ・感想

現状把握に温度差があったふたり

ジョンインは”ギソクとの結婚はないな”と薄々感じていたと先ほど言いました。

ただ決定的なきっかけがない状況で別れを切り出すのは正直言って難しかったジョンイン

ギソク自身はアツアツじゃないのはお互いを理解しあっているからで、父親が承諾さえすればジョンインは条件もいい俺と結婚するつもりだろうと思っていました。

お互いを理解しあっているのではなく、ギソクに対して何も望んではいないジョンインがとりあえず合わせていたというのが実情でした。

心が離れた相手への愛が変質するとき

ただ合わせていた方がもう相手に合わせたくないと思った瞬間が一つの関係の終わりの合図だったと感じました。

ただ、うまくいっていると思っていた方にとっては衝撃でしかない

自分がフラれたとは認めたくないし、自分は悪くないと思っている

ただ、好きな人がいない通常モードの時に別れられたかと言えばやはり同じ理由で難しかったのも事実でしょうね。

ギソクは関係の修復が難しいと分かったら分かったで気持ちがついて行かず冷静な判断を失ってしまいました。

ギソクはジョンインへの思いがただの執着に代わってしまったことになかなか気づけませんでした。

しかもギソクはジホを見下していました。

ジホに取られたくない、負けるわけにはいかないという的外れなプライドで判断が鈍りました。

シングルファーザーだったジホ

ジョンインとジホが出会った時、ジョンインには結婚間近ともいえる恋人がいましたが、ジホには5才の子どもウヌがいました。

交際していた女性はウヌを産みすぐに姿を消してはや5年。

ジホは一人親として両親の手を借りながら子育てをしていました。

ウヌごと、ごく自然にジホを愛し始めたジョンインにとって、ギソクとの関係の清算や家族の承諾を得るための努力は通過点でした。

私が本作に引き込まれたのはこのウヌの存在でした。

ジョンインとウヌの初対面のシーンが、まさに運命としか言いようのない何かを感じさせてくれたため。

ジョンインの愛があふれる言葉に一つ一つ感動するジホ。

ジホに向ける愛の言葉には常にウヌの存在があるというジョンインの思いが私にも伝わってきました。

おしゃれなOST

ここで先ほどお話しした本作の雰囲気を一味違ったものにしたOSTをご紹介したいと思います。

まずは、オープニングをはじめ、1話からとても印象的に使われていたこの曲

Rachael Yamagata「No Direction」

少しブリティッシュな香りがする曲ですよね。勝手なイメージですが(笑)

2人が出会った時、偶然が重なり再会した様子など、冒頭の二人の様子がMVに編集されています。

2曲目は、穏やかな春の夜を感じるアコースティックなサウンドが心地よい

Oscar Dunbar「Spring Rain」

二曲とも、youngJU eomさん作成のMVを共有させていただきました。

まだ紹介したい曲があるんですがここまでにしておきます。

ぜひサントラCDや本編で聞いてみてくださいね。

 さいごに

主人公たちの年齢は30代。

家族や仕事、社会的な責任や過去の人間関係など様々な事情が複雑に絡んでいる主人公たちの物語でした。

ロマンスやラブストーリーと呼ぶよりも少しヒューマンドラマやファミリードラマに寄っているイメージの作品で、ヒューマンドラマ好きの私にはとても合いました

ハン・ジミンは「眩しくて」に続いて人気若手俳優さんと共演され、今回も安定の存在感でした。

可愛らしさと芯の強さの両方を表現するハン・ジミン、大活躍ですね!

眩しくて
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