2020年韓国KBS放送の「ドドソソララソ」は、終盤に向けて徐々に視聴率をあげていった、まさに脚本家オ・ジヨン作家の作品「ショッピング王ルイ」と同じパターンとなりました。👍
主演はAraとイ・ジェウク。
温かくて恋しくて、じんわりと涙がにじむ、そんな素敵なドラマだった「ドドソソララソ」について、ドラマ情報や魅力などを語っていきたいと思います。
ネタバレあらすじ・感想は後半からとなっています。
作品情報
2020年 韓国KBS 全16話
演出・脚本
演出:キム・ミンギョン
最高の離婚(2018)
ドドソソララソ(2020)共同演出/ク・ソンジュン
脚本:オ・ジヨン
ショッピング王ルイ(2016)
私の恋したテリウス(2018)
ドドソソララソ(2020) 他
キャスト
Ara(ク・ララ)
イ・ジェウク(ソヌジュン)
キム・ジュホン(チャ・ウンソク)
シン・ウンス(ハヨン)
イ・スンジェ(キム・マンボク)他
イ・ジェウク君初主演作
主演は「応答せよ1994」「花郎」のAraと、「偶然見つけたハル」「天気が良ければ訪ねて行きます」のイ・ジェウク。
あまりに堂々としていてベテラン感あるためうっかりしていたのですが、イ・ジェウク君、本作がミニシリーズ初主演じゃないでしょうか?
1998年生まれ、「アルハンブラ宮殿の思い出」でデビューし、5作目にして主演です。
おめでとう!🎉
助演ブレイク中キム・ジュホンさん
そして、ララのあしながおじさん的な存在となっていきそうなウンソク役は、「サイコだけど大丈夫」の出版社社長役や「スタートアップ」でヒロインのお父さんを演じていたキム・ジュホン。
キム・ジュホンさんは、助演としてブレイクされたときのチェ・ウォニョンさんをほうふつとさせる人気の出かただと感じていたのですが、やはり、ひっぱりだことなられていますね!
長身・ハンサム・コミカルさも紳士っぽさも出せるキム・ジュホンさん。本作でも素敵な助演をされていました!!
冒頭あらすじ
出産と同時にお母さんを亡くしたク・ララ。
お母さんがクラッシック好きだったことから、お父さんはララにピアノの才能があると思い込み腕のいい講師をつけてくれた。
お父さんの喜ぶ顔が見たい思いでピアニストの道を歩み音大卒業したララだったが、結婚式の日にお父さんが倒れて亡くなり世界は一変した。
コスメ・ララの会長の一人娘だったララは庇護者を失い、世間知らずのため無一文になってしまった。
助けてくれたのはジュン。いくつものバイトをかけ持つ働き者だった。
予告編
天真爛漫なララの姿と、謎のプロアルバイター ジュンの姿にほっこりさせられそうです。
ドドソソララソの魅力と見どころ
脚本はショッピング王ルイのオ・ジヨン作家
ヒロインは、家庭の事情で世間に放り出されることになる裕福な家庭に育った天真爛漫なピアニストのお嬢様ク・ララ。
世間知らずだけれど愛されて育った純粋な主人公がステキな人たちと出会っていくハッピーな物語です。
これはまさに、「ショッピング王ルイ」と共通するエッセンスですね。
ク・ララを取り巻くみなさんは庶民的で温かい人たちばかり。
ララの天真爛漫な明るさと、思いを形にしていく前向きさ、そしてララ自身が周囲のすべての人を大切にするため愛されていきます。
視聴中・視聴後も温かい気持ちになれる、「ショッピング王ルイ」姉妹版ともいえるストーリーとなっていました。
おとぎ話感を楽しむタイプのロマコメ
ヒロインの境遇・ジュンとの出会いなどなど、運命の人と出会うために冒頭から二人には幾多の試練が降りかかっています。
お父さんとの死別から無一文になっていたララと、(おそらく)家族から逃げ続け、身元の分かるところでは働けないジュンの境遇など。
ララは天からの使者のようなジュンと出会い、ジュンもまたララに特別な思いを持っていて”お金を貸す債権者”という形で面倒を見ています。
出会いの場所・タイミング、ジュンの一目ぼれなど、かなり強引で偶然にすぎるのがおとぎ話感を増しているポイント。
とはいえ、見進めていくにつれ、ジュンとララは縁があって出会っていたことが分かってきます。
この運命の出会いの流れは、まるで「愛の不時着」のセリとジョンヒョクのように出会うべくして出会い再会した愛の運命のプロットが存在していてとってもステキでした。
年齢関係なく、ジュンに惚れること間違いなし!(断言)
普遍的なテーマが視聴者を引き込む
家族・友人・恋人・恩人…
大切な人との別れというのは予期できず、そして突然なことも多い。
物理的に距離が隔たる別れ、関係の終焉、死別。
「ドドソソララソ」に登場する人物の多くはそれを経験した人々。
身を寄せ合い互いの肩を貸し借りしながら思いっきり泣いて立ち上がります。
人とのつながりに心を割き、人生の中に喜びを見つけていく。
普遍的な出来事が、視聴者である私をまるで当事者・関係者のように感じさせてくれる感覚がありました。
ドドソソララソ とは
縁のある人とは必ずまた出会う
悲しい別れと新たな出会いを温かく描くハートフルロマコメ
ハマリ度は
3.5
このドラマを見ている間は、本当に楽しく幸せな時間でした。
ピアノ・音楽がつなぐ輪や癒されていく心。
大切に思い合う人への真っすぐで曇りのない愛情など、大切な人にはこうしてあげたい!という誰もが持つ思いを形にしていたドラマだったと思いました。
Araは飾り気のないキャラクターを愛らしく演じられる女優さんゆえに、ララという人物が本当に魅力的でした。
そして特筆すべきはイ・ジェウク。
落ち着いた物腰と堂々とした表情から実年齢以上の役を多くされているのですが、劇中ある理由で”老け顔”扱いされてしまいます。
失礼ながらも、ついつい笑ってしまいます。
この経緯は中盤でその意味を確認してみて下さいね。
さて、結論から言えば、おススメのドラマです!
今すぐNetflixで観られます
ここからはネタバレがあります
ご注意ください
ネタバレあらすじ
ドドソソララソの意味は
- ララにとって思い入れのある大切な曲「きらきら星変奏曲」
- ララが天涯孤独になった時気遣ってくれたSNS上の誰かのハンドルネーム
- ララが運命の出会いをしていたカフェの名
①思い出の曲
ララは幼い時から、才能があるわけではなかったピアノを続けました。
初めての発表会の曲がドドソソララソで始まる「きらきら星変奏曲」。
けれど、緊張から暗譜していたすべてを忘れ、ドドソソララソを繰り返し舞台上で泣いた幼いララを、スタンディングオベーションで受け止めてくれたお父さん。
ララにとって、お父さんを喜ばせることがピアノを続ける目的となり、お父さんとの思い出のメロディーが「ドドソソララソ」でした。
②ララを見守り続けた心の支えとなった人
天涯孤独となったララを心配し、励ましのメッセージをくれたSNSの「ドドソソララソさん」。
ララを、再起の町ウンポへ導いてくれたのも、ピアノをプレゼントして再びピアノのある人生へと導いてくれたのもドドソソララソさんでした。
途中それが誰なのかミスリードが続くのですが、結局は最愛の人でした。
2人で即興連弾をした素敵なシーンです。
③運命のカフェの名
深く愛し合うララとジュン。
ふたりが初めて出会った日がいつか、物語中何度か確認することになります。
ウンポで出会うまで、ふたりは通算3回偶然の出会いをしていたのですが、最初の最初がカフェ「dodosolsollalasol」でした。
ジュンの秘密とは
ジュンは生活力があり、なんでもこなせる頼れる男。
24歳のララと同い年だと言ってたジュン、実は高校3年生でした。
親友を交通事故で亡くしショックを受け悲しむ中、父親が受験にしか目をむけず友人の死を軽く扱ったことから反発し家出していた優秀なジュン。
友人の死を悲しむ時間、体を疲れさせて眠る夜が必要だったジュンがウンポでの生活で立ち直れました。
誰かのために頑張れる幸せを、ララとの再会で得られたからでもありました。
結末は
愛し合っていたララとジュン。
しかし、家出していたジュンはララ拉致犯を怪我させたことで身元が判明してしまい連れ戻されてしまいます。
問題は、そのあとジュンに白血病が判明したこと。
治るまでの別れを覚悟したジュンはララに別れを切り出しました。
ただ別れを切り出され泣き暮らしたララ、そして別れられないと気づいたジュンは留学に行くと言う理由でララに幸せを残して離れることにした。
結局、ジュンは戻らず、病気で亡くなったと聞かされて5年。
完治してララの前にジュンは現れた。
まだ、自立の道の端緒にたったばかりのララを、闘病する自分に縛りたくなかったジュンの気持ちがあったことは想像に難くない。
幸せなハッピーエンドでした。
OST MV
第一話のシーンがたっぷり見られるのがこの明るい曲
シンビ(ヨジャチング) – 꿈인 듯 해 [도도솔솔라라솔 OST Part.2
セレブなララの様子と、ララの妹=愛犬のミミもかわいいですよね!
ララとジュンの出会いのシーンも見られるMVです。出会い・再会は常にトラブル連発ですが(>_<)
ドラマの明るさや温かさ、ふわっと立ち上る幸せさがぴったりでした。
エンディングはこの曲が締めでした。視聴後この曲を聴いていると余韻に浸れます!
Sondia 「Always Remember」
もう一曲は、あの、「マイ・ディア・ミスター 私のおじさん」の主題歌を歌われていたSondiaさんの曲。
私の最も好きな曲で、この曲を聴いていると心が温かくなります。
ステキな曲ですね!
「ドドソソララソ」のOST MVには、キヒョン、ラブリーズ、(G)-IDLEといったアイドルグループからボーカルさんがたくさん参加されていて華やかでした。
そのほか、Woodyさんといったシンガーさん方も。全部で16曲ほどあったかな。
「ドドソソララソ」OST Playlist
まとめ・感想
人生の困難な時期を生きるヒント
人生には何があるか分からない
自分ではどうしようもないことも多く、大切な人との別れも予期しようがないし、去るのは自分かもしれない。
辛い人生を生きるためのヒントがちりばめられていると感じたドラマだったのですが、その一つが先ほど話した、いっぱい泣いて悲しんで次に進む事。
そしてもう一つは、自分のできること・やり続けてきたことに集中する事でした。
ララの場合はピアノでしたね。
どんな出来事もすべてつながっている
あの時、あんな困った目に遭わなかったら良かったのに…、というようなことは多々あります。
けれど、後から振り返れば、あるいは、もっと俯瞰して出来事を見てみれば、あれがなければあの出会いや幸運はなかったというようなことがあります。
良いことも悪いことでも、すべての出来事は何か大切なことにつながっているということも描いています。
とことん悲しんだら次にに進む、それが本作の語る人生の答えのようでした。
うるうると泣かされ、笑顔をもらう
- ジンヘアの美容師さんでハヨンのお母さんの生い立ちとハヨンを生んだ経緯
- マンボクおじいさんと亡くなった奥さんとの馴れ初めと夫婦の関係
- 親友を失ったジュンと、そのジュンの親友のお姉さんの弟を失った悲しみ
- 一人のひとを愛しぬく同志ともいえる頼もしい親友となったスンギ
みんなの優しさと思いやりがしみました。
誰かを信じることを恐れないララの魅力とまだ若いジュンの精いっぱいの思いやりと行動力が眩しかった素敵なドラマでした。
マンボクおじいさん役を演じられたのは大大大ベテランのイ・スンジェさん。
もう、どの役をされていても味わいが深いんですが、今作はマンボクおじいさんのシーンでかなり泣かされました。すばらしいです。
ララとジュンの幸せモーメント集
海外向けNetflix公式韓ドラ垢から公開されていたララとジュンの幸せで素敵な瞬間を集めた動画がこちら
振り返れば、一目ぼれした初恋の女性に再会でき、はじめてだらけの恋のドキドキに戸惑っていた18歳のジュンの姿だったことが微笑ましいですよね!
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