2021年日本でのBLドラマ作品ラストにスタートを切ったのが11/18からMBSで始まった「美しい彼」。
昨年の「チェリまほ」のヒットを皮切りに、日本でもBLドラマの制作数が増加し、ボーイズグループを抱える事務所出身の俳優さん方の出演ドラマが増加しています。
本作も、FANTASTICS from EXILE TRIBEの八木勇征さんが主演のひとり清居役でキャスティングされていて、その華と役のイメージのシンクロ度合いに注目が集まっていました。
いざ放送が始まってみれば、原作ファンの間ですら主演キャストの役とのシンクロ具合や解釈、そしてエピソードの脚本への構築具合などに驚嘆し、見ればその魅力にハマっていきました。
その人気ぶりから、続編となる「美しい彼シーズン2」と「劇場版 美しい彼〜eternal〜」が制作されています。
シーズン2の感想はこちら
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2021年に放送され、俳優さんと役とのシンクロ具合や解釈、エピソードの構築方法や演出など全ての完成度に驚嘆した「美しい彼」。 続編となる映画が4/7に公開されると知…
それでは、大満足だった「美しい彼」シーズン1の作品情報などを前半で、後半からはネタバレあらすじ・感想を語って行きたいと思います。
もくじ
作品情報
2021.11.18~ 日本 MBSドラマ特区枠 全6話
MBS公式サイト「美しい彼」
原作:凪良ゆう「美しい彼」
「流浪の月」で2019年本屋大賞を受賞した凪良ゆう作家による、2014年のボーイズラブ小説「美しい彼」が原作。
ポチップ
「美しい彼」は3巻まで出ていて、「~悩ましい彼」「~憎らしい彼」そしてさらに「番外編」が1本発行されています。
1巻目「美しい彼」の無印を読み終えたとき、これは、実写が楽しみだ!と単純に期待値を上げてしまえるほど、学園ロマンスのドキドキ感があります。
若さゆえに負の感情に足を取られる閉塞感と、キャラクター独自の性格や関係性の妙がドラマでも盛り込まれ表現されているならば、これは見ごたえがハンパない!はずだと拳に力が入りました。
どのエピソードまでを描くのかなども楽しみにしていたのですが、視聴後は「なるほどーー!」となるはずです。
その後、番外編以外の3部まで一気に読み終えました!
EP3までの清居のキャラクターは、この先の彼の人柄や仕事への向き合い方もきちんと反映してある役作りとなっていて驚くばかり。
物語やキャラクターの個性や関係性などを汲んだうえで、ドラマ版として映像化されているんだなと原作を読んで感じました。これは続編を期待されてしまうはずです。
演出・脚本
演出:酒井麻衣
荒ぶる季節の乙女どもよ。(2020)
38歳バツイチ女がマッチングアプリをやってみた結果日記(2020)
雨の日(2021)
美しい彼1・2(2021-23)
劇場版 美しい彼〜eternal〜(2023)他
2012年から映画祭などに招待され、2016年のダークファンタジー映画が評価された映画監督。
以降、演出家・監督としてドラマやMV、CMや舞台などでの活動を続けて来られています。(Wiki)
なんと、本作と同時期に放送されていた「消えた初恋」のテーマ曲でもある、なにわ男子の「初心LOVE」のMV監督もされているそうですよ!
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脚本:坪田文
コウノドリ(2015・17)
映画:家に帰ると妻が必ず死んだふりをします(2018)
おじさんはカワイイものがお好き。(2020)
RISKY(2021)
アニメ:プリキュアシリーズ
美しい彼シリーズ(2021-23) 他
脚本の坪田文作家はドラマ・映画・舞台以外にもアニメ作品の脚本なども数多く手広く手掛けられているベテラン作家さん。
本作「美しい彼」は映像化されるにあたり、どのシーンの清居の表情を捉えるのか、どの平良のセリフを際立たせるのかとても気になっていました。
ドラマの核となる脚本に対してはどうしても期待値が高くなってしまいますよね。
追記:坪田文作家のラジオトークを聞きました。
「美しい彼」という物語には、”恋をしたときのドロドロした苦しさ”や”生々しさとキラキラ感が共存していた”そこが素敵で依頼を引き受けたとおっしゃっています。
平良役の萩原君は早々に決定していたそうですが、対になるまごうことなき”美しい彼”がキャスティングできなければ作品が成り立たないと思っていた中、八木君が見つかったそうです✨
実力と熱意のあるスタッフさんがいらっしゃって、ピッタリなキャスティングが叶った。感謝して見させていただきます(合掌)
キャスト
萩原利久(平良一成)
八木勇征(清居奏)
高野洸(小山和希) 他
萩原利久君は子役出身
萩原利久さんは2008年ごろから俳優活動をされている、芸歴13年というベテラン俳優さん。
バイオグラフィーを確認しに行くと、私も昔見たドラマにちらりと出演されていたことが分かってNetflixなどへ少し確認しに行ってきました。→「11人もいる」4話の中学生の友人役でした。かわいかった~
最近ウェブや地方局のドラマで主演もされていて、一つアマプラで数話見てみたのですが、少し陰のある役をされているときの目がこれまたとても印象に残るんですよね!
→「電影少女-VIDEO GIRL MAI 2019」Amazonプライム
平良の、強すぎる個性は萩原さんに完璧に再現されていました!!
八木勇征君はEXILE TRIBE FANTASTICSのボーカル!
プロのダンサーパフォーマーがひしめくEXILE TRIBE、その中で時に群舞も見せるシンガーが八木君。
MVを一つご紹介しようと思って公式チャンネルに行ってきました→ FANTASTICS from EXILE TRIBE
最新MVはキラキラとパステルの世界が美しい曲だったのですが、今回は清居のイメージに近いこの曲を
FANTASTICS from EXILE TRIBE「DRIVE ME CRAZY」
清居は劇中ダンスを学びます。
クールな表情の中に熱い思いを抱く清居のスタイリッシュな雰囲気と優雅な身のこなし、少し蠱惑的な視線がこのMVの八木君に近い印象です!
カッコいいねえ💕
八木君は「美しい彼」が俳優本格デビュー作となります。
テレビガイドdan vol.39 インタビューグラビアビハインド
独特の雰囲気のあるひらきよ。
平良は実はモデルとしても活躍できそうな独特の陰の魅力がある人物でもあるのですが、こうやってふたりでポーズを取っていると、ひらきよっ……、とついつい画面に食い入ってしまいます。
高野洸君は舞台歴の長いベテラン
高野洸君は12歳の頃NHK「天才テレビくんMAX」で芸能デビューし、ドラマや映画にも出演。中でも、舞台出演数・歴が長く、「スタミュ」「刀剣乱舞」や「ヒプノシスマイク~」など人気作に出演されています。
歌って踊れ、作詞もして演技もできる高野君!
作詞されたという最近の曲からこれを持ってきました!カッコいいですねぇ
高野洸「tiny lady」
視線の鋭さや表情の運び方が、私には韓国シンガー&演技派俳優のソ・イングクが一瞬重なりました。
純であり含みもある小山役が立体感を持って浮かび上がるようすをぜひチェック下さい。
予告編
2種類の予告編が、オープニング、エンディングテーマバージョンで公開されています。
オープニング主題歌「カラメル(もさを。)」ver.予告
清居との出会いとなった高校3年の春。
誰にも媚を売らない、自分の世界と心に正直な清居に心酔していく平良の様子がよくわかる予告です。
きらめく清居のイメージがキラキラとしていて、平良目線なのが伝わってきますよね!
エンディング主題歌「Follow(ロス)」ver.予告
こちらは、平良たちが大学生になる中盤からのシーンも登場します。
ぼっちだった平良に、大学生になってカメラという共通の趣味を持つ友人ができる。それが小山君。
彼の存在が平良の大学生活にどういった影響を及ぼしていくのか、清居との関係は?と気になります。
1分30秒ロングver.予告では後半のシーンも
およそ40秒くらいから、大学生時代の予告が見られます。
美しい彼 の魅力と個性
まがうことなき美しき彼が降臨していた👼
第1話、本当に平良が一目で心酔した清居が実在するのだと信じられる、八木君の清居に驚きます。
その性格や言葉の吐きっぷりも含めてすべてが平良が堕ちて行った清居そのもの。
瑣末なことには動じない、あの瞳。
冷たいようでいて、別に平良がどうとかじゃない、ただ自分流なだけのブレない清居に救われ、特別なものを感じ続けていた平良の気持ちが伝わってきました。
いや、乱暴な言い方になりますが、これ、八木君のキャスティングですでに8割がたドラマは成功していると言っても過言じゃないですよね。驚いた。
1巻を描き切るために再構築されたドラマ版の凄さ!
6話という限られた放送尺の中で大学編までを描き切るために、平良たちの学年や彼の家庭事情などをドラマ独自設定に再構築されています。
状況説明と二人の関係の始まりまでを描くためにスピーディーな展開を見せた第1話。
- そこから3話までが2人の出会いと関係性の土台となった高校時代
- 4話からは大学時代編
- 5話が清居目線での2年間
- 6話がエンディングまで
駆け足だったことは確かですが、ふたりの関わりの中で、どれほど平良が清居に対して深い思いを抱いていたのか、清居にとって平良がどんな存在だったのかが描かれています。
しかも、最も分量が少なかったと言える清居の平良への気持ちの描写に、物足りないものを感じることなく、むしろ説得力がありました。
CPのケミだけじゃなく、脚本・演出のケミも相当に高い!
視聴しないともったいないドラマです!何としてでも見て欲しいです
クランクイン初日に神社のシーンを撮影
「ドラマ的なの初めてだから」ってぼそっと八木君が言っていますよね。
初日にあの距離感で顔を近づけるシーンがあったとは。さすが、目ヂカラのあるアーティストさんは良い俳優さんとなられますね~
萩原君も、役とはまた違ってとっても明るいですね。
ふたりの撮影シーンをもう一本!
清居は大学進学後芸能界へと進むのですが、その頃をほうふつとさせるようなカッコイイ八木くんと萩原くんの撮影シーンをここで!
「照れずに見つめ合えるんですね」と聞かれて、もう慣れたとしらっと答えられるまさにプロのふたり!
だからこそ、筋金入りの海外のBLドラマファンすら虜にするひらきよが生まれたのだとわかりますよね!
スタイルも良ければ、雰囲気もいい。
本当に仲がいいことが分かる、すごくぴったりな2人ですよね✨
OST MV
もさを。「カラメル」ドラマ版リリックVer.
EP3までのシーンが見られる美しい映像が魅力のドラマ版MVが公式局から出ていました。
もさを。さんのオリジナルMVはこちら→Youtube
明るく爽やかなメロディーが恋のはじまりを感じさせますよね!
そしてエンディングテーマ曲は不穏なサウンドが魅力の「Follow」
「Follow」ロス ドラマ版リリックMV
清居にだけ心酔し、傾倒ていく平良の息詰まるような熱い思いに対し、不器用に自分の感情に揺さぶられる清居の心情を感じさせます。
不穏なサウンドが、ふたりだけの関係を築いていくひらきよの切羽詰まった感覚を表しているようでもありますよね。
ドラマ「美しい彼」とは
自分の世界に光を与え、人生を変えた美しい彼
特別過ぎる互いの存在を受け止め合うジレンマロマンス
ハマリ度は
5
ハマりました、ハマったよ!
だから、短すぎるってーーーーー。
でも、この短さに物語のエッセンスとひらきよの関係性の変遷、結末に辿り着くまでの機微どれも全部を盛りこんで来られていてやっぱりすごいです。
そこに、萩原君と八木君のビジュアルと演技、CPケミの高さが加わったらハマらないわけがありません。
小山役の高野君も含めて、本当に細かな演技まで良かったし、いや、クオリティーなんて言葉を使いたくはないんですが、それでも使わせてほしい。
2023.10.2現在、U-NEXTやNetflixを始め、多くのVODサービスで配信されていますので、未見の方はご利用のVODでぜひチェックしてみて下さい!
*2023.10.2現在の情報となります。最新情報はU-NEXTサイトにてご確認ください。
Blu-rayも発売されています!
出演:萩原利久, 出演:八木勇征, 出演:高野洸, 出演:坪根悠仁, 出演:櫻井健人, 出演:桃果, 出演:マーシュ彩, 出演:中村守里, 出演:栗山航, 出演:染谷俊之, 監督:酒井麻衣
ポチップ
公式ビジュアルブック!
公式ビジュアルブックには、凪良ゆう先生の書き下ろしSSがあるそうです✨
ポチップ
完成披露トークイベントのもよう
ちょっとしたネタバレが当然のようにインタビューから出てきてしまうのは役のことを語る上では仕方ないですね😂
それにしても、インタビューを日本語で聞けるこの感覚!!久しぶりwww
皆さんの初恋ばなしや最近キュンとした話など、そこは、萩原君が八木君にキュンとしたエピソードを語ってくれました👏
ただ、やっぱりプロと言えども、日本でのCP風親密空気感はないんですね。当然か。
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ここからはネタバレがあります
ご注意ください
ネタバレあらすじ・感想
EP1-3 高校時代のエピソードを3話で 再構築された脚本の妙と美
原作のなかで描かれていた高校時代のエピソードを、なんと1話30分にも満たない尺の中、3話で描き切ってきたドラマ版。
ひらきよが互いの関係を築いていくポイントとなるエピソードを再構築した状況の中に込めながら、心が近づいたのはここだとわかるような映像としての魅力が生きるシーンが加えられていました。
自転車二人乗り、シャワーホースでの戯れあい。暴力的なシーンを平良の心理を表す映像表現で見せるなど、映像化の利点と効果を駆使した演出が好感度をいや増しています。
清居の存在そのものに心酔し彼だけを見つめる平良
平良の清居への思いはまるで”信仰”とも呼べるもの。
触れたり、友達になったり、ましてや恋人になりたいとも思っていない、ただ、彼がそこに存在していることに感謝し、彼を崇め心の支えとし、彼が望むのならば仕えたい。
そう、平良の思いは、手の届かない神を愛し続ける聖職者のように、純粋に彼を愛し、この世でたった一人になったとしても清居との接点が無かったとしても、彼の幸せを願い続けるんです。
清居と平良、ふたりの思いが交差する場所とは
それは”視線”。
芸能人になることを目標としてきた清居が欲し続けてきたものがありました。
それは熱狂的に自分を求めるファンからの”視線”。
平良の視線は、一見”キモイ”ほどの熱が込められている。でも、清居にとってはその深さと揺るがなさが心地よかったはずです。
高校3年生の夏以降、平良と清居の関係は相変わらず王と下僕的な状況とはいえ、清居が嫌がらせをしてきた友人だった奴らと袂を分かっていたこともあって共に過ごした幸せな時間でした。
卒業式、「何か俺に言うことはないのか」と聞いて平良に口づけた清居。
ここまですれば、告白しないのか、しないなら俺がする、くらいはっきりとした意思表示だったともいえるのですが、平良はそうは受け取りませんでした。
そもそも、王を愛していることは揺るがぬ真実でも、告白してどうこうしたいなどと思ってはおらず、ましてや、彼が自分を好きだという解釈は皆無。
口づけの意味を別れのお情けと捉えた平良は、これからもこの調子で、孤独に清居を心に抱いて生きていくつもりですよね……。
平良の抱く無償の愛が深すぎ、その愛への解釈が独自すぎて意志疎通が図れないという、とんでもない関係となってしまったふたり。
EP4は、それから数年後、大学生の平良と芸能活動を続けている清居との再会が描かれます。
EP4 大学生編突入 再会しても変わらぬ視線
大学生活、カメラという共通の趣味が一致する居心地のいい友人小山ができていた平良。
それでも、清居という存在の変わらない大きさを目の当たりにすることに。
平良と清居の現状、再会と距離感など、短い尺の中でギュギュっと詰め込みつつも取りこぼしなく構成されていて毎話毎話驚くほど。
清居の平良に対する感情が漏れ始めていて……
卒業式の日のキス。あの時の清居の思いは1年経った今も変わらない。
そして清居は、あの頃と変わらない平良の視線の中に、自分への熱い思いを確信として受け取っています。
それなのに、はっきり告白してくれない。
そんな平良に自分から押してしまう清居の思いが漏れ出てしまいました。
「小山と俺どっちが好きなの?」
……平良にとっては清居は付き合いたいとかそういう対象ではなく、空に輝く星。
手が届かなくてもいい、離れていてもそばにいても、清居の邪魔にならないように愛を抱き続けていたい、そういう方向に向いている深い愛に、清居は戸惑いつつ、結局自分から行かないと平良を動かせないことにやがて気づきそうです。
EP5 清居の心を揺り動かす平良の熱
ついに、清居の中で起こっていた変化の軌跡をつまびらかにされる回がやってきました!!!!!
清居が何よりも求めていた、自分だけを求める熱い視線。それを持つ人に出会ってしまったのが高校3年の春。
ブレることなく、一本芯が通っていたともいえる平良の自分に向ける視線の唯一無二感をしっかりと清居は感じ取っていました。
勘違いかも、とも一切思わなかった清居の確信は、自らの心を波立たせながらあの卒業式のキスへとつながります。
舞台稽古で「好き」の意味と感情・感覚をつかもうとしたときに、初めて清居の平良への思いが「恋している好き」であることに気づくんですよね。
自信と嫉妬、揺れる思いに戸惑うしかない……
1年間連絡をよこさなかったことが理解できないだけじゃなく、演出家の弟と付き合っていると聞いても納得いかないような、確認したいような、何より、もう一度会う口実が欲しかった清居。
そして、また確認するんです。再会しても変わっていない視線を。
平良が自分のことを誰よりも、圧倒的な熱を持って見つめていることだけはわかる。けれど、平良独自の愛し方が理解できない清居。
彼氏だと言われている小山の隣にいても平良の視線は清居が一番だと語っていると確認する。でも平良は自分を求めて関係を詰めるような行動は一切しない。
平良に馴れ馴れしくくっつく小山に嫉妬し、恋愛感情を伴った好きを伝えてこない平良にイライラする。
この関係をどうにかするにはどうすればいいのか……。
清居にしてみれば、平良は自分の中にある独自ルールを決して崩さない利己的な男。
けれど、平良には、底辺時代に染み付いた俺なんてという思いがあるんですよね。そばにいられるだけでありがたいという揺るぎない関係性を肝に銘じていもいるわけで。
勝手に信仰の対象にされてしまった生身の清居に、平良を好きになってしまってご愁傷様という言葉しかかけられないEP5でした。
EP6最終話 ああああーーーー!😭
平良の気持ち、清居の気持ちがすれ違って1年。
清居の気持ちの中に、自分への好意があるとは夢にも思っていなかった平良。
清居がこれ以上できないというくらい頑張って伝えていた心を、受け止めるどころか勝手に神格化し、その思いを否定してしまっていました。
平良にとって、特別過ぎる清居。
「美しい彼」は、清居の発する夢のような自分への思いを信じられずに受け止められないという、自己完結型の平良のマイルール・独自解釈が物語の核。
夢のような相手から、自分を求めていると、好きだと、彼の口から直接・誤解しようのないくらいはっきりと告白させてしまうのが平良なんですよね。
清居が恐れることなく甘えられるのは平良だけ
本当に、先生、最高でしたね…
平良はどんな清居でも大好きだとその目がいつも語っている。自分は思われていると十分すぎるくらい知っている。
でも、なぜ恋愛対象として見てくれないのか、神格化なんて勝手にしてほしくない。ただの平良が好きな普通の男だと切なく心が叫んでしまった最終話の清居は身悶えするほどに可愛かったですよね。
その目で見つめてくれる平良が好き。でも、見つめられるだけではもう嫌で、恋愛対象として見て触れて慈しんでも欲しい。
なぜこれほど好きなのかはわからない、でも平良でないとダメな気持ち。
清居の思いを受け止めた平良が「触れてもいいか」と聞き、「これまでと同じじゃいやだ」と答えた清居。
このセリフは、ドラマでは描き切れなかった原作の中のひらきよの心と物語を想像させてくれるすごいシーンにした、すごい一文です!
まとめ
清居は唯一平良だけを心から信じられるんでしょうね。
相手への思いを信じてもらえるって本当にすごいことなのに、ひらきよのもどかしくじれったいところは、平良がどこかで自分は彼に相応しくないと常に彼を神棚にあげてしまいがちなところなんですよね。
両想いなのに、清居はずっと片想いだったわけで、そりゃ「なんなんだよ!」と叫びたくもなりますよね。
1年間ずっと平良を想っていた清居。自分の思いを痛いほど実感してしまいました。
八木君の清居は本当に可愛くて美しくて素晴らしかった。
原作の次巻では、清居の男平良・熱烈ファンとしての平良・俳優として成長する清居が描かれます。
彼の才能・魅力・これから身に着ける未来の実力まで全部を丸ごと信じて見つめ、守りたい平良や同棲し始める2人をぜひにドラマで見たいと切に願います。
さいごに
「美しい彼」は海外ファンからの注目度も高かったのですが、海外配信媒体が早くから決定していた戦略上完璧なドラマでした。
清居、平良を演じる萩原利久さん、八木勇征さんの知名度と人気が一気に上がったでしょう。
原作ではいくつかに分かれていたエピソードが、ひとつのシーンの中に複合的に描かれていて、ドラマ版の平良は若干明るめの性格に設定されています。
青春時代のロマンスとしてのキラキラしたファンタジーの空気感を押し出すBLドラマとして生まれ変わっていてそれもまた、とても良かったです🥰
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