2021年は新春から魅力的なBLドラマを輩出する台湾から新作が目白押し。
そのうち、「Be Loved in House約・定 I Do」は、アジアBLドラマの歴史を先導してきたと言ってもいいHIStoryシリーズの2017年初シーズンとなった単幕3部作のうちの「マイ・ヒーロー」で主演をつとめたアーロン・ライ賴東賢 が主演として出演されました。
アーロン・ライと共にメインCPを演じたのがバンド出身のハンク・ワン。
同居から始まるもどかしい関係をビジュアルがとても良い2人がおずおずと進めていくさまが魅力的でした。
本作に感じた魅力など今回もさらりと語っていきたいと思います。
もくじ
作品情報
放送・演出・脚本
放送:2021年 台湾 全12話(約25分x12話)
演出 ジャン・ビンチェン(姜秉辰)
脚本 ジーディアン(季電 Jidian)
コンセプトは「同居から始まる恋」
タイトルにもある通り、本作は「House」がキーコンセプトとなるロマンス。
プライベートな場所で見せる姿こそがその人を知るきっかけとなり、関係も親密になっていく。
ふたりきりになれる空間という部分でも恋を進展させる舞台としては完璧ですよね!
キャスト・CP
金石CP 賴東賢&王碩瀚
- アーロン・ライ 賴東賢(金予真 ジン・ユージェン)
- ハンク・ワン 王碩瀚(石磊 シー・レイ)
精誠工芸房 貴金属工房に勤務・所属する石磊は、新任のアートディレクター金予真が恋愛禁止という理不尽な社内ルールを押し付けた上、同居することになりお冠。
このルールを撤回させるため、予真の弱点を見つけて交渉したいと言う同僚の作戦を磊は引き受けます。でも実は、このルールや同居にも理由があるんですよね。
ボーイズバンド出身ハンク・ワン”
アイドルのようなビジュアルで目を引くハンク君は、台湾のバンドnoovy出身。
日本でも活動されていたそうで、日本語も堪能! えくぼがとても可愛いですね。
2019年にnoovyを卒業したハンク君の最後のMVが日本アニメのタイアップ曲だったそうです。そのMVはこちら!
noovy「SPEED UP」
爽やかなビジュアルが魅力の素敵なメンバー&曲です。
許許CP 廖偉博&余杰恩
- ウェイポー・リャオ 廖偉博(言兆綱イェン・ジャオガン)
- ユ・ジェエン 余杰恩(午思齊ウー・スーチー)
予真が磊の住む家のオーナーとなり押しかけたことで、同居人だった思齊が追い出される羽目に。
行くあてのなかった思齊を部屋に呼んでくれたのが、石磊たち工房メンバーの行きつけのカフェのオーナー兆綱でした。
穏やかで素敵なお兄さん兆綱と純真な思齊。
スイートなCPです。
ディーン・リー 李迪恩 (易子同)
予真と学生時代に深い関わりがあったらしい、遠山グループの御曹司。
アメリカから戻り、予真たちの前に現れることになるのですがその目的とは?
予告編
横暴な上司に、負けん気の強い部下。
でも予真を間近に見ているうちに、磊は彼の内面や心の傷のようなものに気づいていくことになりそうですね。
約・定~I Doの魅力と個性
不器用な2人の戸惑いが我らにくれる好きのリアル
2話目にして予真が磊に惹かれていることが判明し、磊をサポートする形で少しずつ少~しずつ好意をかけていく感じになります。恋愛感情があることまでは伝わらないレベル。
ただ横暴な上司だとばかり思っていた予真が、いろんなものを背負い、誰かを思いやる心を持っていると知っていく磊は、むしろ予真を気遣いケアしたいという気持ちに。
これが恋心なのか、恋心だとわかったところでどうなんだ、というもどかしさが続くのはドラマのテンポ上で言えば「悪い」となるのですが、関係を進展させるのが怖い・不安だという彼らの照れやぎこちなさがやけにリアルに感じられるという感覚を生んでいました。
予真という人を作り上げた愛と傷
使い捨ての手袋をはめている予真はニッケルアレルギー。
常にアレルゲンを意識して生きる予真は、繊細で人見知りをするタイプゆえに人付き合いも得意な方ではないんです。
上手く気持ちを伝えられなくて誤解されてしまうことも。
努力して磊のそばに来たり、彼の後ろ姿をそっと見つめたり。
俺さま上司のように見えて全く違う。彼の行動の意味、彼が求めているもの、彼が求めているものを持っている人や、なぜそれを求めているのかを、予真の愛や心の傷を描きながら、彼の人物像がどれほど磊にとって魅力となっていくのかをゆっくりと見ることができました。
予真は受け要素高、でもそこはやっぱりどうでもいい
2話ごろ、鬼上司に見えて、誰よりもさみしくて守られたくて抱きしめられたい、そんな思いを感じさせた予真の心のありさまから、それはもう「受け」だと、受けとして愛されて欲しいと思ってしまったんですよね。
ですが、ラストまで見てみて、金石からは攻め受け概念では括れないアイデンティティーを感じました。
どちらも相手を抱きしめ、抱きしめられて互いを守り慈しんでいく感じ。
やはり金石の中に感じるリアル感はこういったひとりひとりが全て違い、そんな個人が結ばれてまたどこの誰とも違う関係性を持っていることが感じられたからでしょうね。
ビデオマーケットが共同制作 日本向けの福利厚生が手厚い
「約・定~I Do」は日本のコンテンツサービスプラットフォームのビデオマーケットが台湾の制作会社と共同制作をされたそうです。
株式会社ビデオマーケット PR TIMES 記事
メイキング動画(BTS)やSNSライブなど、日本向けのサポートコンテンツの供給が手厚いというのも本作の魅力となりますね。
Be Loved in House 約・定 I Doとは
CPを演じるメインキャスト陣の魅力を堪能
愛に慎重な金石、勇敢な許許の熱い愛に微笑む
ハマリ度は
2.5
ドラマのハマリ度自体はこのあたりに落ち着きましたが、演じたアーロン&ハンクはぎこちなくも思い合っている金石がぴったりで良かったですねぇ~💕
ストーリーの核となる部分や描きたいことがびしりと定まり、エピソードの構成配分がうまくいっている脚本で、なおかつ映像・編集を含めた演出にリズムがあれば俳優さんやキャラクターがもっと活きたのではと思っています。
1時間ドラマなら6話分。
そのモブは必要なのか、そのシーンは本当にその分量で入れないといけなかったのか、その設定はどこまで活かすのか活かさないのか、その脚本はどれくらい練られたのか。そんな疑問も少しだけ。
予算の都合もあるだろうし、企画・制作側のBLドラマへのこだわりや熱がどれくらい反映されていたのかは知りようもないのですが、どこか暖簾に腕を押したような感覚が残っています。
キャストさん方のモチベーションと表現が良かっただけに、どうしてもそういう制作側の熟練度的な部分が気になってしまいました。
ラストのハッピーエンドが、私の思う細かな惜しいポイントをカバーして余りあるほどにかっさらっていく魅力ももちろん本作にはあるので、好みの問題でもあります。
ごめんなさいね、正直に感想だけは残しておきます。
番外編「約定の後」を見たよ!
子同のシーンが多い予告編となっていますね。
そうです、番外編「約定の後」は、磊と結ばれたあとの予真に子同からUSBが送られてきた、その内容が主となるエピソード。
7年前の子同と予真の思い出の悲喜と、予真の未来を願う子同の思いが詰まっていました。
アーロンは本当に、いい俳優さんですね😭
いや、泣いたㅠㅠ 泣いたよーーーㅠㅠ
視聴方法のあと、ネタバレあらすじ感想とOST MVをご紹介していきます
視聴方法(2022.9.9現在)
①今すぐVODで(日本語字幕付き)
Amazonプライムでは、会員見放題に仲間入りしていました!
▶︎Amazonプライム「Be Loved in House〜約・定」
そのほか、課金タイプの主なサービスはこちら
番外編視聴方法
番外編は下記VODサービスにて単体レンタルにて配信されています。
②Blu-rayで見る
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ポチップ
海外から英字幕などで視聴される方はWeTVでも
WeTVタイなどでは、英語字幕付きの本編が無料コンテンツとなっています。
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WeTV
(*WeTV日本での配信なし)
ポチップ
複数話毎ネタバレざっくりあらすじ・感想
EP1-4 横暴な上司と同居、だけど…
金予真が新ディレクターとして工房にやってきて、真っ先に行われたのが
同僚に、プロポーズさえすれば結婚決定というカップルがいたため、彼らの反感を買い、また磊の家に同居するにあたっては、思齊が追い出されてしまうこととなり、盛大な反感を買いました。
当然と言えば当然……。
上司を追い出すための弱みを握ろうという作戦の実行役をひき受けたのが、同居することになった磊でした。
ただ、予真にはある理由がありました。それは、
磊のことが好きだったから(*´Д`)
どちらも、磊を逃したくない苦肉の策でしかないと言うね‥‥
磊との出会いは(予真だけが覚えてる)
予真はニッケルアレルギーです。
数年前、アレルギーフリーのアクセサリー作りへの意欲を示していた磊に出会って、これだ、と感じていたようです。
金属加工工房のディレクターとして、アレルギーのある方への配慮のある材料やデザインを目指していた磊を後押ししたいという気持ちは強かったはずです。
負けず嫌いの磊からの提案という挑戦を受け止めながら、ビジネスと磊の目指す作品作りへの姿勢を応援していました。
予真のアレルギーについて知り、彼と共に大手企業との契約も取り付けた磊。
磊の予真への印象が変化しています。
磊、もう予真を追放するなんて気持ち、無くなっているんじゃないかな😊
EP5-7 ママ・キューピット
熱を出した磊を看病したり、泊ることになった磊のお母さんのために自分の部屋を開けたりと、横暴で強引なイメージとはかけ離れていく予真の姿に磊は彼の抱えている重い何かを感じ取っています。
ソファで寝ようとする予真に自分のベッドを明け渡し、床に布団を敷いた磊。
結局眠れずにトイレに立ち、戻って来た時には習慣からベッドへ。
気づけば、予真に”コアラのように”しがみつかれ、悲し気にうなされている姿を見ることに。
職場でも、自分の意見を言う磊の気持ちを汲む横暴とは程遠い予真に同僚たちが戸惑っています。
予真のお腹にある大きな傷のことも気になり始めた磊は予真を気遣い、何か自分にできることはないか、手を貸してあげたいと思うようになっています。
それもこれも、磊のママが泊りに来て同室で眠るようになって分かったこと。
ママがキューピット役をしてくれている状況です。
許許、まろやかに進展中
優しいお兄さん兆綱とうぶで純情な思齊は、お互いを思いやりながら同居を続けています。
思齊の優しさと純粋さを傷つけることなく包み込むような温かさをくれる兆綱を慕うようになっている思齊は、兆綱との甘いキスを受けて自分からも返すほど心を許していることが分かりました。
わざわざ公表することはないけれど、別に隠す風でもない兆綱にふところの大きさが感じられます。
まろやかに、確実に進展している甘いCPです。
EP8-12 Final ざっくりあらすじ
予真が深く愛し、そして7年前予真を残して去った財閥御曹司子同が再び現れます。
工房とのプロジェクト企画が目的ではあるものの、本当の理由は予真との関係を再び始めることができるのか彼を本当の意味で手放すことができるのかということを確認するためだったようです。
予真の体に残っている大きな傷は、子同が台湾を去りアメリカに発とうとした日に交通事故に遭ったため。
恋人に捨てられた日とつながる記憶を体に残すことになってしまった悲しい傷痕でもありました。
その子同、思い合っている予真と磊の気持ちをはっきりさせる当て馬の役割を自ら買って出た形になり、ふたりはやっと思いを伝えあうことができました。
最終回は突然ラブの嵐が吹き荒れて終わっていくと言うね。
アツい告白のキスが、元カレと同僚環視の中とは…なんというか、ま。
許許CPはなんとプロポーズに到達
大人の余裕と大きな器を持つ兆綱。
大人ゆえに、始まった恋をゆっくりと育むようなスタンスでいたようです。
それを覆したのが思齊。将来を約束できる、したいと、プロポーズです。
純粋でまっすぐな思齊。それほどまでの強い意思がある以上、兆綱は拒絶はしません。
互いを思いやって、温かく見守りながら、ラブリーなカップルとして幸せになっていきそうです。
OST
オープニング曲はこちらの優しい曲。
作詞は、本作「約・定~I Do」の脚本を担当された李電さんが書かれたそうです。
ちなみに李電さんは、脚本家であり作詞家であり俳優もされているそうです。
艾雨帆 -約定片頭曲MV「I Do」
優しい曲ですね~🌿
艾雨帆AiYuFan 約定挿入歌「You are my comma」
これは最終話まで見ていないとネタバレになっちゃいますね~!
しかも、図書館のシーンなんて本編にはないので、まるでその後の金石を見られたかのようですーー!!!
ぜひぜひ🥰
❤️ドラマへの熱い思いを良ければここで✨