2021年5月7日よりタイBLドラマ「Nitiman」が毎週金曜放送&配信スタートし、日本でも、最新話放送1週間後にU-NEXTにて日本語字幕がついた本編が配信されていています。
「Nitiman」の演出は「SotusS」「Oxygen」のJane Botta監督。
そして、原作は人気小説ということで楽しみにしていました。
怒涛の展開というタイプのドラマではなく、ゆっくりと関係を作っていくスローテンポで始まりました。
主演の俳優さん方のまだ慣れない初々しさが感じられるこそばゆい印象でもあります。
前半は2話まで見たあたりで感じた本作の個性と魅力などをネタバレなしで、後半は1-6話までのまとめネタバレあらすじ・感想となっています。
全10話を完走してはいませんが、参考になれば。
完走できなかった理由など、自分なりに感じたところをまとめ感想のところで少し語っています。
もくじ
作品情報
2021.5.7- タイ 全10話
放送:タイOne31
配信:WeTV
日本での配信:U-NEXT
原作:Chamai J「Niti-man」
演出:Jane Botta
- SOTUS S(2017)
- Our Skyy(2018)KSのEP5かな?
- Oxygen(2020)
- Nitiman (2021) 他
https://hobbitholy.com/bl/oxygen/
キャスト
BebombxJin
- Jom Thanathorn Khuankaew(Jin)2000/3/21
- Noh Phouluang Thongprasert(Bebomb)1998/1/18
恋人Aimと別れて落ち込む工学部のJinは、Bebombに奪われたせいだとして彼を嫌います。
でも、Bebombは誰とも付き合ってはいない、むしろ好きな人がいるという。
友人のJackは、それはJinのことなんじゃないかと言うのですが‥‥‥。
ふたりの友人たち
工学部Jinの友人たち
Bhu Bhudis Viseshchitra(Jack)
Tontae Tinnakorn Puwasakdiwong(P’Singh)
Kong Sarun Boonmongkol(Keam)
*歯学部
Fourwheels Chayanond Boonmanawong(Ball)
法学部Bebombの友人たち
Turbo Chanokchon Boonmanawong(Jay)1999/7/4
Kaownah Kittipat Kaewcharoen(Song)1998/2/11
Dan Kreangsak Muangsaen(U)
冒頭あらすじ
Jinは別れた彼女Aimを忘れられず失恋の痛手に苦しんでいた。
別れの理由がBebombに奪われたためだと誤解していたJinは彼を嫌っていたが、BebombがAimの親戚だったと分かり怒りは収まった。
共通の友人も多く会う機会が増えたJinはBebombと顔を合わせるたびにBebombの態度や距離感に落ち着かないものを感じていた。
実は、BebombはJinのことを思っていて、その思いが少しずつアプローチするような形で漏れ出ていたのだった。
予告編
Bebombの気持ちがどんどん可視化していき、Jinはその波にのまれていく感じのようです。
登場人物たちの”好きの矢印”はたくさん存在するみたいだし、12話かけて人物分だけのエピソードがあるかもしれませんね!
Nitimanから感じる魅力と個性
およそ2話まで見た段階で感じた魅力と個性について、ネタバレなしでチェックしていきます。
スロースタートながら今後に期待
第一話からスピーディーに状況説明をし視聴者をがっつりとつかむタイプの作品もありますが、本作「Nitiman」はどちらかというとスロースタート気味。
登場人物を初回からどんどんと登場させてはいるのですが、テンポが良いとは言えません。
2話まできてJinとBbombの接点が増え始めて、ようやく物語が波に乗り出した印象になりました。
これは、「Nitiman」の空気感として、怒涛のような展開よりも一つ一つのエピソードをあせらずに描く感じになるのかもしれません。
「Oxygen」や「SotusS」は、激しすぎず、どちらかというと穏やかなムードの中で真摯に出来事に向かう主人公たちを描きながら甘いラブストーリーが展開されていました。
監督の演出の方向性がそうだとしたら、Nitimanもこれから期待できそうです。
片想いのBbombはスパダリキャラ
1・2話でそれが映像からバリバリ伝わってくるか、と言われればそうでもないのですが、Bbombの設定自体はスパダリです。
法学部の秀才でサッカーはゴールキーパーもできるエース、バンドではメインボーカル、ドラムもギターもうまい、おまけに学内ではムーンでイケメンとして人気なんです。
雰囲気としては、不器用だけど恋した人にだけは甘々になりそうな「Until We Meet Again」のDeenタイプ。
Jinの怒った顔が可愛いと堂々と本人に言い、衆人監視のSNS上でもJinのことを気遣い、ついには彼氏風の行動をとり始めました。
Bbombのそういう視線が見えてきて、俄然Jinが可愛く見えてくるんですよね。
EP2のハイライト映像から
工学部Jinの友人とBbomb法学部の友人を紹介し合い、授業に行くために席を立とうとしたBbombがJinを戸惑わせます。
「じゃ俺行く」とJinにBbombが告げ、「何で俺に言うんだよ」とJinが文句を言います。
まったくひるまないBbombから去り際に頭をそっと撫でられたJinが戸惑うシーンがこちらです。1分50秒くらいのところから。
2話終盤にきてBbombに動きが出始めました。
他にもCPが生まれる可能性がありそう
JinとBbombの友人たちにも恋のエピソードがありそうです。
中でも、KaownahTurboのSongとJay、KeamとBallは展開しそうな雰囲気です。
学内でのシーンや、スポーツイベント、バンド活動など、活発に活動する大学生たちの物語の中で誰がどう展開していくのかも見られそうです。
若々しく爽やかなOST
Season Five – Real World
ここでは、本編中にJayたちのバンドが演奏しているシーンのEP1ハイライトクリップでご紹介します。
静止画オーディオのみのフルMVはこちらです→OST「Real World」
元気で若々しい曲ですね。
NOH PHOULUANG – พร้อมเคียง
Bbomb役Noh君がドラマ内で歌った曲が、ドラマのシーンとスタジオでの様子と共にMVに収められているのがこちら
Bbombの切ないJinへの気持ちが込められているような曲です。
バンド演奏するシーンのために、ワークショップやスタジオで事前準備をされてきたビハインドクリップも、公式アカウント内にたくさん上がっていますので気になる方はチェックしてみて下さい。
→ PlanT.N Entertainment Youtube公式アカウント
視聴方法(2023.10.2現在)
日本語字幕付きで配信されているVODはU-NEXTになります。
U-NEXT
*2023.10.2現在の情報となります。最新情報はU-NEXTサイトにてご確認ください。
国外から英字幕で見られる方はこちらから無料で要VPN
WeTVタイ・公式Youtubeアカウントでは無料コンテンツとして視聴できます。
VPNなどが使えて、英字幕OKの方はぜひ。
ブラウザの方はこちら↓ モバイルの方はアプリが便利です。
PlanT.N Entertainment Youtubeアカウント
WeTV
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BL作品が育った土壌を再認識させたプチ騒動
「Niti-man」はK-popのアイドルグループに着想を得て執筆された作品だったそうで、放送後にそのファンの方からの非難が飛び出しました。ガッセだったかな。役名に微かな名残はあるかな。わずかに。
あらゆる創作物は何らかの着想を得ていることも多く、今回の件に関してはドラマの宣伝に使われたわけでもなく、それをイメージさせる作品にはなっていないため鎮静化しています。
BL小説が二次創作の土壌から生まれることも多いという点を考えると、今回の件はBLファンの間では何とも言えない気持ちになる一件となりました。
ただ、原作者の方としてはちょっと辛いところだったかなとは思いますが。
さて、
Nitimanは、熱い片想いを抱いたBbombと、彼の思いを受け取って行くJinの物語のようです。
こういうのは私の好物でもあるので、3話以降、ぐぐいと展開を始めそうなのが楽しみです。
もしハマって来ればマメにリアタイするかもしれません。
→残念ながらリアタイどころか、リタイアに。未完走に関するまとめ感想はこちら
ネタバレあらすじ・感想
EP1-6 Bbombの片思い、Jinに受け止めてもらえるのか?
EP1-2については、ネタバレなし感想のところでおよそお話した通り、BbombはAimと別れたJinにアプローチをかけ始め多くの接点を頑張って作りました。
Jinの学部の親友のひとりKeamがBbombと古くからの友人でバンド仲間でもあったことが、JinとBbombの友人グループをつないだ形にもなっています。
酔ったJinを部屋に送ったあと泊って面倒を見たり、学部対抗のサッカーの試合中にケガをしたJinの世話を焼いたりしながら、Jinのことが好きだと伝え続けたBbomb。
Bbombを拒絶するような気持が消えたJinとの距離をぐっと縮めてくれたことで、好きじゃなくてもその気持ちの変化がうれしいと素直に言っています。
キスされたいかハグされたいか?と聞かれて、慌ててハグと答えるJinを優しく抱きしめるシーンが素敵でした。(EP5)
Bbombに甘やかされ、受け止められて心地よさを感じてはいるものの、好きだという気持ちに応えることは難しいJinが、後輩のSomSomから好意を寄せられます。
足の怪我が治ったばかりで試合に出たJinは再び病院へ。
その時、付き添うと言ってJinのもとに駆け寄ったSomを目にしてBBombは二の足を踏みました。
Jinはと言えば、Somといても落ち着かないどころか、グラウンドで見送っていたBBombの姿が思い起こされて気持ちが沈むんです。
Somと交際する気持ちにはならないと辛い気持ちで伝えたJin。
一方、BBombと連絡もつかなくなり、Jinはどんどん元気をなくしていきます。
携帯が故障していたりバッテリーが切れていたりしたこともあってのことでしたが、BBombもまた、Somの存在と自分の立場を考えては落ち込んでもいました。
ただその間、Jinは処理しきれない悲しさと苛立ちを募らせていました。
心配したKeamに誘われてライブに行き、そこでBBombの歌を聞いたJin。それがMVにもなっているNoh君が歌った曲です。
その苛立ちこそが、BBombにそばにいて欲しかったという思いでした。
「なんで病院にお前が付き添ってくれなかったんだ!Somがいたとしても、おまえの意思で来てくれればよかったんだ!」
と責めるJinからは、お前がいいというたった一つの思いだけがBBombに伝わってきます。
BBombにとってすごくうれしい展開になりました。
EP6にして、これからやっと物語が動きそうです。
Keam、会うたびにBallに目が釘付けになるのに……?
1回生のBall君と会うたびに、毎回Ballに目が釘付けになるKeam。
凄く優しくて気が利くのに、今一つその理由にだけは思い至らない鈍いKeamの釘付け中の様子に、毎回微笑ませてもらってます(笑)
「Nitiman」には、監督繋がりで「Oxgen」の出演俳優さん方が数人出られています。
このBall君と、Jinの別れた彼女AimがそれぞれKhimとKhem姉弟役だったふたり。
そして、Kao役だったBoss君が演劇をすると言ってJinを誘っている先輩役で出演されています。
さて、ドラマは中盤EP6まで来てついに動き始めました。
「Oxgen」は付き合っているも同然の二人の人生が見えるような関係を描く物語でしたが、「Nitiman」は気持ちが一致するまでEP6までかかりました。
付き合い始めて直面する家族との問題などになるのでしょうか?これからもぼちぼちと見ていきたいと思います。
次回の予告編では、まさに付き合い始めたものの彼氏としてヤキモチを焼かされるような展開が来そうです。Boss君も今から出番が増えそうです。
未完走・ピリ辛まとめ感想
残り4話を残して未完走のまま視聴中断、視聴再開はもうないと思い、締めます。
スタート地点で乗れないドラマはありますが、およそ5%くらいの作品は、好みの展開を見せることもあれば好きなキャラクターの存在・俳優さんの演技などでクリアしていくことがあります。
ただNitimanは5%には入りませんでした。展開もテンポも、ストーリー自体も好みではなかったかな……。
見始めて合わないと思えば即中断し感想記事も書かないのですが、本作は一応「Oxgen」のJaneBotta監督演出作とうことで期待値を込めて記事更新していたので……。
そもそも脚本の練り不足、もしかすると製作期間・準備期間共にすべてをクリアするには時間が足りなかったのでは。それならば主演の演技面・ケミに対する準備不足に納得がいきます。
実は、合わないと感じた理由は「乗れない点」だけではなく、もう一つ理由がありました。
撮影中の様子で、「主演のふたりのラブシーンに対する不適切ともとれる演出・演技指導の動画を見てしまった」ということがありました(Botta監督かどうかは不明です)
中盤に差し掛かり、甘いシーンや熱いラブが溢れるシーンがあってももう私は没入できないという心理状態に…。
萌えられないのは大問題でした。
いろいろ言いましたが、私には合わなかったドラマでした。これはあくまでも私個人の感想・感覚でもあるのでご容赦ください。