スウェーデン発ドラマ「ヤングロイヤルズ」シーズン2がNetflixで配信スタート。
昨年リリースされたシーズン1の反響はとても大きく、主人公ウィルとシーモンのその後が見たいという多くのファン同様、私の願いも見事にシーズン2として叶えられました。
ただし、決して甘いわけではない彼らの物語。
ティーンでありながら難しい決断を迫られ、誤りもし、そして自分の正しいと思うことを貫くかどうかに迷い、苦しく悩む姿は、本当に手加減なしといった感じでした。
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前半はネタバレなしで、私の感じた本作の魅力と個性などを、後半では、あらすじ・結末と、簡単なまとめ感想を語っています。
もくじ
作品情報
Netflix制作
スウェーデン
シリーズ
シーズン1 | 2021年 全6話 |
シーズン2 ←今回ココ | 2022年 全6話 |
キャスト
Edvin Ryding:ウィルヘルム皇太子役
2003.2.4生まれのEdvinくん。
2009年6歳の頃から活動されているそうですよ!
Omar Rudberg:シーモン役
1998.11.12生まれ、2021現在22歳のオマールは、ベネズエラ・スウェーデンミックスの歌手。
十代半ばからボーイズバンドで活動し、2017年の解散後はソロシンガーに。
本作が初出演&初主演ドラマとなられたそうです。
S2冒頭あらすじ・予告編
シーモンとの関係をウィルが公にしなかったことで、休暇明け、2人の間には無言の距離だけが横たわっていた。
好きな気持ちは何も変わっていないウィル。けれど、シーモンは自分を避け、新たに会っている男がいることに心穏やかではいられない。
最愛の兄を亡くし、皇太子としての重圧と恋しい人を失う辛さに自分を見失いそうになる。
あの動画の流出主オーガストもまた、犯人が自分だとウィルに知られ、後悔と生き残りをかけてぎりぎりの精神状態の中踏ん張っていた。
予告編
NekoCapで字幕をつけています。全画面でご覧ください
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シーズン2は、起こってしまった出来事に向き合うしかない彼らと、それぞれの感情がすれ違いながら求めるものが何かを知っていくことになりそうです。
ヤングロイヤルズS2の魅力と個性
ティーンたちの心を苛む”秘密が生む罪”
「ヤングロイヤルズシーズン2」を一言で言えば、「秘密が生む罪」を描いたシーズンだったと思います。
秘密を抱えたことで、心とは裏腹なことを強いられる苦しさや後悔がつきまとう。
一つの秘密が別の嘘を呼び、新たな秘密が複雑に絡み、飛び火し、別の人を傷つける負のスパイラルへ。
若きティーンたちが、自分自身・大切なひと・仲間たちのために、本当は何をしなければならないのか、迷いながら答えを求めたのがシーズン2でした。
一番大切なものは、心が震えるその人
立場、責任、影響力。諸々の事情からシーモンの存在を公にできなかったウィルヘルム。
一方、ウィルのことが大好きで彼を信じるあまり、彼の特殊な事情を納得できず裏切りのように感じていたシーモン。
自分が心から求めているものや大切なもの、自分自身の存在意義を感じさせてくれるものを隠す・隠されることで苛まれ追い詰められたのがウィルとシーモンでした。
手放すしかないと苦しむシーモンと、手放したくないと苦しむウィル。
今でも恋しているのは彼だけ、という事実を実感する2人の微細な描写が一つ一つ胸に残りました。
そう、そのセーターの匂いが恋しいわけは明らか。
じっと互いを見るときの切なくて恋しい視線にhabbitは悶えました。
もちろん、触れ合ってしまったら止められないあの恋しさMaxなシーンもね。
Omar Rudberg 「シーモンの歌」
劇中、シーモンは校歌をアレンジ。
ウィルへの思いを歌詞に乗せています。
Omarくんの美しい歌声をぜひ聞いてください!
ヤングロイヤルズシーズン2は
”秘密が生む罪”に傷つくティーンたち
自分も大切なひとも守りたい思い
ハマり度は
3.5
シーズン1では恋の始まりが描かれていました。
そしてシーズン2では、互いへの思いがどれほどの深い恋であるのかを実感することに。
彼らを取り巻く友人たちも、自己肯定感の低さから取ってしまう行動、抱えた責任の重さ、過ちへの激しい後悔、などさまざまな負の感情にもがいていました。
十代の時なんて私だって迷いだらけ、おまけに黒歴史だらけです😭
エンディングでは、ウィルはある決断をしています。影響力があると分かりつつも、大胆に事態を転換させようとした彼の表情は晴れ晴れとしていました。
結末については後半のあらすじ感想のところで
あらすじ・結末
価値観と事情の違いから事態は複雑に
皇太子であるウィルは、国内外に対して影響力があるという事実が横たわる一方で、彼の属する学校は少ない学生数と狭い人間関係の中にあり閉塞的です。
シーモンの姉サラは2人の仲をスキャンダルに仕立てた宿敵とも言えるオーガストと恋仲になり、サラの親友はオーガストとも関係を持ったことがあるフェリス。
好意と敵意が狭い相関図の中で出来上がってしまう流れに。
裕福な子女の集まる学校の中で巡る利害と、富裕層ではないサラとシーモンの持つ価値観や事情の違いがどうしても事態を複雑にしてしまうのでした。
多くを知っていたキーパーソン Saraの立ち位置
Saraはシーモンとウィルを引き裂くことになった卑劣な映像の流出主が誰か早くに知っています。
それがオーガストだと確証が得られたのちも、サラは彼への”好き”な気持ちをベースに、彼の誠実さを勝手に信じ込んでしまいます。
実際にオーガストは激しく後悔しています。
でもその後悔が、ウィルたちに申し訳ないことをした、という意味ではなく、自分自身を窮地に陥らせてしまったことへの激しい後悔だとはサラには分かりませんでした。
案の定、各所への波及を懸念してことを収めたウィルの思いも、卑劣な行いをしたオーガストに罪を償わせたかったシーモンの思いも無駄にするような行動へとつながりました。
「初恋だったから、いろんなことが見えていなかった」
そう正直に語ったサラ。
自首してくれると信じていたサラの気持ちも裏切ったオーガストはサラにも去られてしまいました。
自己肯定感を求め、方向を誤ったオーガスト
オーガストはオーガストで努力をしています。
誰よりも自分を律し、良い先輩として皆に気を配り、信頼されるリーダーであることで肯定感を得る努力を続けている男。
けれど、努力が報われないと感じる時、彼はクスリに頼り、卑劣な手を思わず取ってしまいます。
彼は大悪党でもなければ大詐欺師でもなく、常に自己保身に走る臆病な少年なんです。
そんな器の小さいところも知っていて自分を好きだと言ってくれたサラに心を許せたオーガスト。
おまけに、ウィルに次いで王位継承権2位に内々で指名を受け有頂天に。なおさら自首などはできなかったんですよね。
オーガストを見ていると、本当のチャンスが来た時、それを台無しにするのも自分自身なのだと身につまされます。
シーズン2の結末は
高校創立120周年記念式典で皇太子としてスピーチをしたウィル。
メディアもカメラを向ける中、流出した映像の写っていたのは自分とシーモンであったと語りました。
”秘密”が生んだ嘘によって感情に蓋をされ、嘘が誰かを傷つけ、新たな嘘が生まれ別の人が傷つけられる、そんな負のスパイラルを断ち切りたかったのでしょうね。
無謀で乱暴な方法ではあるため、事態が良い方に転がるかどうかは不明です。
ただ、ウィルはこの後のことも、現皇太子として責任を取る覚悟をしていたに違いない、晴れ晴れとした表情でした。
オーガストに王位を譲ることすら考えていたウィル。
彼の中で、何らかの答えが出ていたと見て間違いありませんね。
まとめ:シーズン3は望めるのか
「ヤングロイヤルズ」シーズン2は、続編が濃厚な終わり方をしています。
ですが、彼らの中で答えが出たとわかる点で一つのエンディングであるとも言え、ここで終わったとしても開かれたエンディングとして成立するという状況です。
ドラマシリーズは人気次第ということもあり、ヤングロイヤルズならシーズン3の可能性も十文ありそうですがどうなるでしょうか?
同性の恋を描く作品は多くあれど、ドラマ作品への反響として目立つ声の大きい層はBLドラマファンだったりします。
S3実現への懸念点が一つあるとすれば、なんというか、シーモンが一時マルクスに流れていた時の描写がどこまで声の大きい光のファン層やシーズン1のファン層に受け入れられたのか、という部分になってきそうだと私は思ってます。
国によって反応はまちまちであるとは思いますが、CPファン的な目線で見るならちょっと複雑という方も多そうです。
あくまでもマーケット的な話ゆえに身も蓋もない話ですが…。
ただ私は、シーズン3があればぜひ見たいと思っています!
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❤️ドラマへの熱い思いを良ければここで✨