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    台湾映画「君の心に刻んだ名前」視聴感想 えぐるような初恋で描き出す台湾80年代後半の時代

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    私の2020年最後の視聴作品は、若い主演二人の熱演と共に人気を収めた台湾映画「君の心に刻んだ名前 Your Name Engraved Herein」(2020)でした。

    もろもろ感じるものはあったのですが、感想を書き出したいという思いにならなかったため、これは私にとっては通り過ぎていくタイプの作品だったのかな? と捉えていました。

    その後、台湾BLドラマ「We Best Love」シリーズを追い台湾について興味が深まり、

    そして2020年に本作以上に評価されたという同性を愛した男性の選択と生き方を描いた台湾映画「親愛的房客 Dear Tenant」を視聴したことで、本作に対して感じていたおぼろげな感覚が分かった気がしました。

    感想も、アウトプットできる時期というのがあるということが分かりました。

    本作の時代背景や描いたものなど、感じたところを多少ネタバレをしながらさらりと語って行きたいと思います。

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    もくじ

    作品情報

    2020年 台湾

    第57回金馬賞5部門ノミネート(助演男優賞・新人俳優賞・映画音楽賞・歌曲賞・撮影賞)2部門受賞

    第57回金馬賞受賞
    • 撮影賞
    • オリジナル歌曲賞 盧廣仲 陳昊森「刻在我心底的名字」


    参考:第57回金馬賞Wiki

    監督・脚本・キャスト

    監督:柳廣輝

    脚本:瞿友寧

    キャスト

    陳昊森(張家漢 阿漢)
    曾敬驊(王柏德 Birdy)
    戴立忍(中年期阿漢)
    王識賢(中年期Birdy)
    法比歐Fabio(歐神父)他 

    君の心に刻んだ名前の時代背景は

    1987年、38年にわたって続いた戒厳令が解除された台湾が舞台

    戒厳令は、共産党との争いに敗れた蒋介石が国民軍を率いて台湾へと渡り敷いた政策で、二・二八事件から解除までのこの時期は白色(はくしょく)テロ時代とも呼ばれています。

    本土との行き来を制限され、共産党との関わりを疑われるものは投獄・処刑されるなど厳しい弾圧の時期でした。

    本作では、それが終わりを告げ、時代が変わっていくまさにその時が舞台の物語でした。

    (c)2020 Oxygen Film All rights reserved

    冒頭あらすじ

    阿漢はプールの授業で転入生Birdyと出会った。

    Birdyのいたずらは手加減がなく、度胸があり破天荒なこともやらかす変わり者だが、自分の意見を臆せずに口に出し、いじめや差別には黙っていられないまっすぐさをもっていた。

    そのせいでトラブルも多いBirdyだったが阿漢とは気が合う親友同士となった。

    やがて二人は友だちとは違う感情をお互いに抱いていると気づくのだった。

    予告編

    今回はいきなりですがハマリ度から

    ハマリ度は  3

    感想を書くつもりで改めて見直しましたが、私自身のハマリ度としては変わらず3ほど。

    主演のふたり陳昊森と曾敬驊には、素晴らしい阿漢とBirdyを見せてもらえて満足感いっぱいです。

    ただ、全体の語り口がわずかに冗長で、美しいエモーショナルなシーンが多いにもかかわらず後半に向かってテンポがあがっていくリズム感が感じられませんでした。

    舞台演出のような幻想的なラストなどはこれまで紡いできた世界観にそぐわないように感じてしまい逆に余韻が削がれてしまうことに。

    あくまでも主役は若き日の彼らだということはわかるのですが、私には蛇足のように感じられてしまいました。

    君の心に刻んだ名前が描いたもの

    ラブストーリーだけれど描いたのは「時代」

    初見の時に感じた、何かつかめていない感覚が何だったのかと考えていたのですが、それは私自身がラブストーリーであるという認識で主人公たちの心に全フォーカスして視聴していたからだと気づきました。

    この映画はラブストーリーを描くことで「時代」を描こうとしていたのだなと今は思っています。

    抑圧され弾圧された「時代」が終わり新しい時代を迎えた。

    その中で、好きになったのが男性だった阿漢とBirdyの自由と選択が制限されている現実をこそ描こうとしていたのだなと。

    だからこそ、あえて時代を説明するためのシーンが多く含まれ、30年後再会した二人が、台湾で同性婚が認められる時代がやってきたことを感慨深く語ります。

    彼らのラブストーリーは、この時代と同性を愛した彼らが私たちに示して見せる一つの軌跡のような印象となっていたからだと感じています。

    (c)2020 Oxygen Film All rights reserved

    金馬賞受賞OST

    金馬賞オリジナル歌曲賞を受賞したOST曲のMVがこちら

    盧廣仲 Crowd Lu 【刻在我心底的名字 Your Name Engraved Herein】

    囁くような、静かに脱力させるような柔らかい歌声が印象的なOST。

    静謐で、ノスタルジック。

    忘れられない思い出の中の初恋が映画のシーンのように焼き付き、繰り返し再生するたびに透明度を増していったような印象の曲です。

    記事の最後に、金馬賞での楽曲パフォーマンスの動画を置いておきます。

    君の心に刻んだ名前とは

    同性学生のえぐるような初恋で描き出す
    台湾80年代後半の時代

    同性婚が認められる経緯に尽力した方へのオマージュも

    2004年、台湾では性別平等法が制定され、2019年には(例外はありつつも)同性婚が認められています。

    この法案が通るまでに、台湾ではLGBTQの皆さんによるパレード活動などが行われ、その旗頭(はたがしら)的な存在が80年代にはひとりで活動を始めておられていたという祁家威さん

    性的マイノリティであることが理由で命を絶つ方や人権を認められない現状に、奇抜なファッションで注目を集めつつ問題の認識を促し、状況改善への道筋を求めてこられた方でした。

    本作はこの祁家威さんをモデルとした人物が街頭で警察に捕まるシーンもありました。

    14歳で新人賞を手にした「星空」の林暉閔の存在感

    本作内で、もう一人強烈な印象を残したキャラクターがいます。

    それが林暉閔演じた、同性愛者として差別や屈辱・暴力を受ける学生謝鎮宏 瘦瘦役でした。

    出典:NetflixAsiaTrailer

    Birdyへの気持ちに苦しみつつ逃げ道を求めていた阿漢に、同性を想う愛は生まれつきで、治すとか矯正などとは関係がないとはっきりと伝えた人物でした。

    残酷な目にあっていながら、この現実からは逃れられないことを知っている強い目が印象的でした。

    林暉閔君は2022年、BLドラマ「DNA Says Love You」で主演CPを演じておられます!

    その他、主人公たちの寮の舎監役は、2021年台湾BLドラマ「We Best Love:二位の反撃」の華磬技術という会社のベテラン男性エンジニア役の方がされていました。

    エンドロールでは「君の心に刻んだ名前」のプロモーション会社の一つがWBLの「結果娯楽」でもあったことから、いろいろとつながっているのでしょうね。

    視聴方法

    「君の心に刻んだ名前」は2022.4.11現在、Netflixで配信されています

    Netflix「君の心に刻んだ名前」へ

    第57回金馬賞パフォーマンス「刻在我心底的名字」盧廣仲 陳昊森

    habbit

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