少年らしさが残る大学一年生のTeamとクールな三年生Winの水泳部先輩後輩のラブロマンス。
2019-20年、輪廻転生による愛の成就を描いたタイレジェンドドラマの一つ「Until We Meet Again(以下UWMA)」で描かれたもう一組のラブストーリーの主人公だったWinTeam。
彼らの物語「Between Us〜縒(よ)り合わせる運命〜」が2022より年を跨いで全12話配信されました。
UWMAのWinTeamはBounとPremが演じたことにより魅力を増し、以降お二人は凄まじい人気の中、複数の作品やミニドラマで共演されています。(キャスト紹介のところでわかる範囲でリストアップしてみました)
「Between Us」を視聴して感じたことを、作品情報と共に語っていきたいと思います。
もくじ
作品情報
制作・話数
2022-23年 タイ
Studio Wabi Sabi
全12話
原作:LazySheep「Hemp Rope」
「UWMA」の原作「Red Thread」、本作の原作「Hemp Rope」を書かれたのがLazy Sheep作家(@Iam_lazysheep)
HempRope=麻縄
UWMAのDeanPharmが赤い糸で結ばれていたなら、Between UsではWinTeamをつなぐのが麻縄。
縒り合わせられた丈夫な麻縄でないとWinTeamをつなげない、強固に二人を繋ぐものが麻縄、そういう意味合いが含まれているそうです。
邦題のサブタイトル”縒り合わせる運命”は、原作タイトルを意識してつけられたようですね。
「Goodreads」サイトにて、原作電子書籍版が発売されています。
Goodreads
Hemp Rope
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有志の方による日翻訳あり
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演出・脚本
New Siwaj Sawatmaneekul
New監督は、記事を一つ作ってしまいたいほどタイBLを語る上で、偉大なる足跡を残されている演出家といえるお一人。
私がタイ沼に入った頃、監督による演出ドラマはタイBLの代表とも言える「Love By Chance」「Until We Meet Again」といった作品を既に生み出しておられました。
さらにはそれより数年前に遡る、タイBLドラマ隆盛の黎明期を形作った「Love Sick」「Make It Right」にも携わられています。
「Why R U」「War Of Y」のCheween監督、「TharnType」「Love In The Air」のMAME作家といった、隆盛期から現在まで活躍されているBLドラマクリエイターであり制作陣の方たちとNew監督は、タイBLドラマでは特筆すべき存在です。
直近ではGMM TVの「Star In My Mind」「A Boss And A Babe」を演出されているのもNew監督です。
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キャスト&キャラクター紹介
Win Team役:Boun&Prem 共演作は8作を越える人気ペア!
Boun Noppanut Guntachai
Prem Warut Chawalitrujiwong
カップル役での共演ドラマ
- Until We Meet Again (2019-20)
- Long Khong(2020)
- You Never Eat Alone EP9(2020)
- 7Project:EP4 Onece Upon A Time(2021)
- Between Us Special(2021)
- Cutie Pie:EP7カメオ(2022)
- Even Sun(2022)
- Between Us(2022)
- My Bloccoli(予定)
「UWMA」と「Between Us」以外は、どれも違ったキャラクター。BounPremのお二人が多様な役で引っ張りだこ、かつファンに望まれていたことが窺えます。
Between Us Specialは今すぐみられるよ!
「Between Us」を待っている間、ファンを楽しませてくれたミニミニシリーズ「Between Us Special」は日本からYouTubeで見られます。
ぜひ”カワイイWinTeamの日常”をチェックしてみてください。
日本語字幕もついています😊
YouTube「Between Us Special」プレイリスト
予告編
WinとTeamの出会い。水泳を通して深める絆や、お互いのことを知っていく中で生まれる感情。
特別な相手になっていくきっかけなども含め、改めてWinTeamの物語が一から描かれます。
合わせて、UWMAでは描かれなかった他の面々の恋も詳しく同時進行していくようです。
あのブロッコリーのエピソードもちゃんと入っていて😭じんと来ます。
Pilot版予告もここでもう一度!
本編でこのまま使われることはないのですが、歌で想いを伝えるシーンはありました。
ここでは、2022年2月に出たパイロット版予告のWinTeamを。
切実な思いを互いに持ちながら、まだ曖昧な関係の状態の二人が歌で思いを表現したBounPremだからこそ醸し出せる感情溢れる空気感がある予告編です。
本編で描かれた”歌も合わせて思いを伝える”シーンのロケーションもこの予告編とは違いますが、胸に迫る圧巻の大切で尊いシーンとなっていました。
物語はこの”関係性”の曖昧さと、心に秘めた切実な愛がじっくりと描かれていきました。
Between Usの魅力と個性
「UWMA」で進んでいたWinTeamの余白が埋まっていく😭
スピンオフは先に放映された作品世界を基盤とすることから、登場人物たちの相関関係を知っている視聴者にしてみれば前置きが不要。
すぐさまスピンオフの主人公たちの物語に没入できるのが大きな利点です。
しかも、本作「Between Us」のWinTeamの出会いが「UWMA」の主人公DeanPharmの始まりと同時だったことから、もう一度あの世界線・時系列の中で新たに物語を築き上げていく構成となっています。
まさに、UWMAでは描かれていなかったWinTeamだけのエピソード部分が、あらゆる余白を埋めるように鮮やかに展開しました。
BounPrem…最高だ…
俳優として成長を続けてきたBounPremが再びフルシリーズで演じたWinTeam。
視線・仕草・タッチ、どれをとっても生き生きとしたWinとTeamがそこに…😭
EP1で思わぬ関係の進展を遂げることとなった事前確認の儀式はいきなりの圧巻シーン。
わずかな距離で高まる肌の温度、呼吸からは濃密な湿度すら見えるような2人の、進むしかない熱が壮絶ですらありました。
「これまで、失いたくないような大切なものなんて一つもなかった」と言っていたWin。
Teamとの出会いがWinを変え、WinによってTeamが自分の人生を生きられるようになるんです。
つらさに寄り添い合うことができる存在の大きさ
食いしん坊で時に幼なくすら見える明るいTeamですが、彼は幼少期のある出来事からトラウマを抱えています。
Team自身はその出来事への償いとして一つの目標を掲げてはいたのですが、達成までの道のりは孤独で苦しく、表には見せなくとも日常生活を送るでも人知れず大変な思いをしていました。
Winもまた、自分を差し置いて人に尽くす人柄ゆえに、自身では気づくことのできない負荷を背負っていました。
お互いだけがその苦しさと悲しさに気づき、相手に寄り添いたいと願った。
WinとTeamの切実な相手への想いがどれほどのものだったのか、終盤EP11でたっぷりと感じてみてほしいと思います。
OST
オープニングテーマは爽やかなこの曲!
Dew Arunpong · Dome Jaruwat「Our Song」
音源版はこちら▶︎YouTube「Our Song」BetweenUs OST
Boy Sompob「อยากใช้คำว่ารัก」
直訳で”愛という言葉を使いたい”
Boy Sompobさん〜😭
Prem Warut Chawalitrujiwong「It’s Always You」
BounくんもOSTを歌われています ▶︎「Your Smile」
Between Usとは
お互いがセーフティーゾーン
大切なパートナーとの出会いと成就を描くBounPrem主演ロマンス
ハマり度は
3.5
相手の人生、個性を知りさらに離れられない大切な人になっていくWinTeamのロマンス。
安心と信頼を確認しながら恋人となっていく切実な二人の関係性に涙しました。
相手の抱えているものを肩代わりしてあげるわけにはいけないけれど、いつもそばにいて寄り添いたいというWinTeamの愛には、これから互いのコンフォートゾーンであり人生のパートナーであろうとする確信にも似た想いが感じられて本当に素敵でした。
視聴方法(2023.9.29現在)
Blu-ray BOX発売中
ポチップ
いますぐVODで
見放題独占配信はFOD
FODにて独占見放題配信中。
▶︎FOD
▶︎FOD for プライムビデオ
*Amazonプライムビデオ経由で、チャンネル登録という形でFODを月額利用することもできます
作品買い切り型、日本初配信だったRakutenTVもあり
▶︎RakutenTV「Between Us」作品ページ
ヨーロッパなどからYouTubeで視聴の方
公式サイトプレイリストはこちら(要VPN) スペインなどからOK
StudioWabiSabi YouTube「BetweenUS」プレイリスト
*「視聴方法」の情報は2023.9.29現在です。最新情報は各サービスでご確認ください。
あらすじ感想
EP1-2 人生で初めての特別な人 近づけば強い磁石のように
手放せないほど大事なものなどなかったWin
これまでの人生でずっと、何か大切なものを失っていながら、それが何かわからないもどかしさを感じ続けていたDeanが、ついにそれを見つけたと語ります。
一方で、Winは3人兄弟の真ん中、次男坊として育った。
リゾートを経営する裕福な家庭に育ってはいたけれど、幼少期から兄以上のものを手に入れることはなく、自分のものは弟へと送られた。
高校時代にはタトゥーを入れピアスを開け、反抗的ではありつつもかっこいいと思うアイデンティティを求めたWin。
周囲の様子を敏感に察知するほど鋭敏なセンスを持ち、優秀ゆえに周囲から不良のレッテルを貼られることもなかったけれど、常に満たされない思いの中で、手放せないほど大事なものなどはなかったと言います。
そのWinが初めて大事なものに出会った、それがTeamでした。
信じられないくらい欲しいと感じてしまうほどの特別な相手
AVを見るのすら初めてだったTeam。
合宿旅行先で友人が見始めた映像に驚き、体が反応することを抑えられずに部屋を飛び出した。
熱が冷めやらない中、それに気づいたWinに助けてやると言われ彼の懐に飛び込んだ。
酔いの勢いでもない。体の火照りがその状況を後押しした可能性はもちろんあるけれど、誰と何をするのか、したのかはTeam自身もよくわかっていました。
合宿から戻り、これまでの自分にはなかった経験に戸惑い、微かな罪悪感に苛まれる。
それは、欲情に溺れた自分、今も溺れかねないほどあの人に惹かれていることを恐れているから、でした。
ロッカールーム…
今回は、ある種の熱に押されているわけではなく、自分たちが何をしようとしているのかを Teamは十分わかっている。
その上で、求めてる。
Teamは、これがただの部活の先輩と後輩がすることではないとわかっていて、だからこそ互いの関係が完全に別のものであることを確認していますね。
「Between Us」は合意のセックスというものをとても大事に描かれています。
それでも、まだこの関係に名前をつけていない曖昧な状況の中、それをやめたいと言えばやめられる自由をWinは残してもいます。
優しくて、理性的で、でも情熱的なWin。
後輩の面倒をマメに見るなんて珍しすぎるWinがここまで大事にしているわけを、Teamは今後も不安になったり誤解などせずに信じてほしいように思います。
一気に落ちたWinTeamの恋。
DeanPharmの輪廻転生ロマンスの隣では、もう一つの運命の恋が始まっていたんですね〜😊
EP3 Teamにとっても初めて尽くし 激動の感情に戸惑うBaby
関係、自分の気持ち、わからなくてモヤモヤ
Winと顔を合わせるのが気まずいTeam。
あんなことやこんなことを2度も、しかも、2度目は何をするのかを分かっていてWinとした。
自分たちの関係は水泳部の先輩と後輩とでしかなく、一般的に先輩と後輩はそういうことをする関係性を表してはいないとも知っている。では自分たちの関係は何なのか。
Win先輩は女子にめちゃくちゃモテるらしいと聞けば、微かな不安や悲しいような感覚のカケラがぽこりと浮かび酒で喉の奥に流し込む。
彼が嫌いじゃないことは分かっている、でも色んなことがわからない、だからWinと会うのが気まずくて友達と慣れない飲みに出かけてしまうbaby Team。
でも、Winが店の前に。叱られるようでいて叱られるわけじゃない。
まだ、心配して迎えに来てくれたとはわからないBabyTeam。
悪夢を見るほどのトラウマに苦しんで
Teamは水泳の奨学生として大学に入学しているのですが、子供の頃に溺れかけた記憶がトラウマとなって毎夜うなされ不眠症に悩まされていました。
詳細はTeamにも分かっていないけれど、その時の苦しさと怖さが繰り返し彼を悩ませていました。
コンディションが悪いTeamが不眠で苦しんでいることに気づいたWinが彼に寄り添うことを決め、Winの部屋で一緒に寝ることに。
不安と怖さで目覚めた時、大丈夫だと抱きしめてくれる人がいることで安心できたTeam。
翌朝のWinへの感謝は、そんな彼の思いやりと行動へのものだったのだけれど、でもキスは別の意味を表してましたよね。
WinにとってもTeamは初めての気持ちを抱かせる人だけれど、Teamにとっては感情の激流とも言える状況に放り込まれたほどの衝撃の初めて尽くしを味わせる人。
自分の気持ちに戸惑い、名前のない関係性に戸惑うTeamが、これからどうWinとの関係を深めていくのでしょうね。
それにしてもビジュアルといい、二人の演技といい、ケミストリーも完璧でほんとにすごいなぁ〜✨
EP5-12Final
Teamのトラウマとは
Teamは幼い頃、プールでいとこのお兄ちゃんを亡くしていました。
気乗りしないお兄ちゃんを半ば強引に誘い、将来はお兄ちゃんが金メダルで僕が銀メダルを取るなんていう他愛無い約束をしながら。
溺れかけたTeamを助けたお兄ちゃんが命を落とし、悲しむおばさんはTeamを責めた。
罪悪感に苦しみ、お兄ちゃんを失った悲しみに胸押しつぶされ、自分が死んだ方が良かったと自らを責めるTeamは毎晩あの日を夢で繰り返していたんです。
抱きしめ寄り添うWinへの信頼が増す
Teamの苦しみに気づき、夜は抱きしめて眠ってくれたWin。
離れるなんてできないほど互いを大切に思うようになっていた二人は、最初に体の関係があったことで曖昧な関係に悩むことにもなりました。
また体を重ねれば言葉にしなくても思いは伝わるというようなものではなく、それは特にTeamがWinを愛するゆえに確認し伝えたかったことがあったから。
常にTeamの世話を焼き、無理をするのも厭わないWinを自分も愛したいという大切な表明でした。
兄を認め支え、弟の面倒を見、家族の絆を切れないよう気遣い続けていたWinは、自分の痛みに無感覚になっているようにも見えました。
人からはクールで自立している優秀な男に見られていたけれど、TeamはWinの”背負いすぎているもの”に気づいていました。そこに自分まで背負おうとしていることにも。
TeamはWinの恋人になりたかったけれど、彼を抱きしめる人になりたかった。
互いが安心できるコンフォートゾーンとしての特別な関係に。
愛しているという告白の言葉は、二人にとっては誓いのような重さがありました。
サブCPの皆さんもハッピーエンドに💓
DeanPharm、TulWee、BeePrince、PruekManaoみなさんがハッピーな関係に😭
良かった🥰
まとめ
日本での初配信はRakutenTV。
国際ファン向け配信に合わせて字幕つきのノーカット版が日本向けに配信されるなど、配信タイミングが配慮されていてとても良かったですね。
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