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『Fellow Travelers』1950~90年代 人生の旅路を心の奥で寄り添いながら歩んだ男たちの物語

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アメリカShowtimeで昨年2023年に放送され話題だった、マット・ボマー&ジョナサン・ベイリー主演の「Fellow Travelers」が、2024年8月より日本で配信開始となりました。

1950年前後、同性愛者に対する迫害と共産主義に対する政治的な動きと重なるように進行していたアメリカの国務省を中心に物語は展開。

”信念”と”手に入れたいもの”のために人生の選択を続ける彼らの姿、そして”本来の自分自身を隠して生きる”彼らの愛を、出会いから老境に達した時期までの描いたロマンス。

まさに、人生の旅路を心の奥で寄り添いながら歩んだ同伴者Fellow Travelersと言える二人の半生の物語でした。

私は2日で全8話を完走してしまったのですが、ちょっと余韻がすごく、ドラマの中に描き出された感情のダイナミクスによって受けたインパクトからはしばらく離れられなかったほどです。

視聴後、半月以上経ってしまい、この時の新鮮で鮮明な感覚はお伝えできなくなってしましましたが、それでも、ドラマについて少しでも語っておきたいと思います。

語彙力皆無の感想となりますが、(いつものことですが😆💦)よろしければ☺️

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もくじ

作品情報

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2023年 アメリカShowtime
全8話

原作

トーマス・マロンによる同名小説が原作

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邦訳版は出ていないようで、見つけられませんでした

制作総指揮:ロン・ナイスワーナー

「フィラデルフィア(1993)」などの脚本家として有名なロン・ナイスワーナー氏は、ご自身もゲイであると公表されている1956年生まれの監督でありプロデューサーでもある脚本家さんです。

▶️Amazonプライムビデオ「フィラデルフィア」

時代背景

二人が出会うのは1950年前後のアメリカ。

国務省では、共産党に対する政治的な運動と並行して、同性愛者に対する迫害が進んでいた時代が物語の始まり。

国務省では、密告などにより、疑いをかけられた者には呼び出し状が送られ面接・審議ののち”そうである”と判断されれば社会的生命を失い、人によっては生命そのものを奪われることも。

二人の人生の旅程は、離れ離れの時間を含め、晩年まで続く。

1978年のハーベイ・ミルク(ゲイであることを公言していた初の公職者)射殺事件などの時代も描かれている。

予告編

感情表現のダイナミクスに圧倒される:プチ感想

マットボマー&ジョナサンベイリーにただただ脱帽

彼らが演じたHawkinsとTim。

彼らがまるで本当に生きてこの時代を生きているようで、彼らの感情の鮮明さに圧倒される毎分毎秒。

もちろん、現在と過去を行き来しながら描かれる脚本の見事さもあるけれど、その時その瞬間の彼らの感情というものが刺さり続けるんです。

今彼らがどれほど互いを慈しんでいるのか、愛しているのか、守ろうとしているのか、自分の気持ちをどう扱っていいのか苦悩しているのか、そんなものまでがつぶさに描かれます。

視線と仕草。ふれあいと情熱。

体の距離感と、社会的な距離感の複雑な状況の中には、彼らが人生に於いて従おうとする優先順位がありました。

人生の目的、求めるものと必要なものは違い、彼らを取り巻く人にとって幸であり不幸である。

それが時代と社会情勢によって左右されている現実。

この繊細な感情の変化を主演の二人に見せてもらうことができました。

ゲイキャラクターの物語を制作するにあたって

制作にあたったプロデューサーはじめ、主なスタッフ、そして主演・主要キャストの4人も含めて、ゲイ当事者であるみなさんの言葉がこちら。

“先人が歩み、開いてくれた道があって今がある”。

これは本当に重い言葉です。

Fellow Travelers おすすめです

ハマり度

  5

素晴らしかった……。

視聴方法(2024.8.31現在)

現在下記の2サービス内で配信されています。

どちらも有料課金となりますが、AmazonプライムのParamount+チャンネルは初回7日間無料お試しが可能です。

🔗WOWOWオンデマンド公式サイト

🔗Amazonプライム「Paramount+チャンネル:Fellow Travelers」

さいごに

もっとドラマの魅力をお伝えできれば良かったのですが……。

興味のある方はぜひご覧になっていただきたいと思います。

よければこちらもぜひ

振り返れば、生涯愛していた人。

それぞれが大切にしていたものを知っていたからこそ受け止めあった。

時代と社会の残酷さに涙しつつ愛に生きた彼らの物語もぜひ。

habbit

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