ウェブドラマ制作のWHYNOTによる韓国BLドラマ「ひかり男子高生徒会」。
メインキャスト4人のうち、3人は現役&練習生出身のアイドルという華やかなビジュアル。
高校のブレザーがとても似合うイケメンたちによる学園BLドラマとなっています。
前半は作品情報と本作の魅力と個性とまとめ感想をネタバレなしで、後半からは、複数話ごとのあらすじ&視聴時の感想となっています。
もくじ
作品情報
2021年(6/9~) 韓国 全16話(*1話約20-25分前後)
オリジナルはBLゲーム
韓国BLシュミレーションゲームをウェブトゥーンにリメイクされたのが2017年Day7による「새빛남고 학생회」だそうです。
そして今回、実写ドラマとなったんですね!
キャスト
イ・セオン(ウ・テギョン)
カン・ユソク(ノ・シヌ)
チェ・チャニ(シン・ダオン)
コ・ウジン (ナムグン・シウン)
ヤン・ソヒョン(イ・ソヒ)
アイドル&新人俳優 華のビジュアルが眩しい
キャラクター紹介クリップから
期間限定モンスターアイドルを生んだ2017年の「プロデュース101 シーズン2」に出演していたイ・セオン、
現役ボーイズグループ THE MAN BLKのチェ・チャニ、コ・ウジン、
そして、新人俳優として出演作が続いているカン・ユソク。
華のあるビジュアルを誇る4名によるボーイズラブストーリーが実現しました。
ちなみに、THE MAN BLKと言えば、「Mr.ハート」のチョン・スンホ君もメンバーのおひとりです。
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ここで、THE MAN BLKの皆さんの2020年のMVをひとつご紹介します。
THE MEN BLK「Time Turner」
爽やかな曲ですね😊
視聴後には、会長とナムグンを目で追ってしまいますよ~
冒頭あらすじ
友だちを作らずに高校生活を送っていた2年生のウ・テギョン。
このままではいけないと思い立って担任の先生に相談したところ、顧問をしている生徒会活動を勧められた。
人望の厚い会長ダオン、情報通の人気者シウンはテギョンを歓迎したが、シヌだけは頑なに反対した。
理由を言ってくれないシヌとテギョンは対立してしまう。
だが、数ヶ月後には、このうちのひとりがテギョンの初恋の相手になっているのだった。それは一体誰?
予告編
日本語字幕がついた、配給元C7のツイートより。
スタートは穏やかな学園ドラマ風でスタート、それゆえに……
第一話はおよそ19分弱。
テギョンが生徒会に入ると決めたものの、シヌの反対にあうところまで。
冒頭話では、特段エモさがあるわけでもなく、コメディタッチという感じでもなく、穏やかに学園ドラマが始まったと言う感じでした。
主人公テギョンが口数少なめで喜怒哀楽の大きいタイプではないと言う点が関係していたからかもしれません。
ですが、このごく穏やかで、キラキラ感で押してこない雰囲気で始まった学園ドラマには意味があったと見進めていくと分かるんです。
彼らの恋、葛藤、真心、過ち、前進といった、高校生の彼らが実体験として感じて咀嚼して立ち上がるヒューマンドラマを描こうとしてたことが見えてきました。
社会の目に対する答えを用意していたLight On Me
ネタバレを含むので後半EP7-11のネタバレあらすじ・感想のところで語っているのですが、「ひかり男子高生徒会」は学園ドラマのキラキラ感の中に、セクシャリティーに悩む当事者の思いと周囲の目まで描きこんでいます。
高校生にとっての周囲の目というのは、逃げ場がないと感じてしまう小さな社会の中での目でもあります。
その中で、偏見のようなものを浴びせられることへの恐怖や、それを踏み越えスルーする人、スルーできるよう心の手助けをしてくれる人たちの姿勢を描きます。
大切にしてあげたい人、心を受け取ってほしい人との時間が何よりも大切。そう実感し共にいることで強くなれる彼らの物語でした。
テギョンの恋の相手は誰なのかを推測する楽しさ
プロットの魅力の一つが、主人公テギョンが冒頭話で投げかける「僕の初恋はこの中の誰か」というセリフ。
魅力的で個性豊かな登場人物の中の誰かとテギョンは恋をする。
そして、テギョンの心をつかんだのはいったい誰なのかが最終話まで分からないストーリーとなっていて、絶対に最後まで見ないわけにはいかないんですよね😊
OST
OST MVにはネタバレがないのでここで。
OST第一弾はアイドルグループA.C.E.の歌うオープニングテーマ曲「SPARK」
爽やかでカッコイイ。学園ドラマにぴったりですよね。
A.C.E (에이스) – SPARK
そして、EP6ではじめて流れたエンディング曲がこれ。
MOOK (묵) – FEVER
ひかり男子高生徒会とは
恋のトキメキと悩みを真摯に描く学園ドラマ
セクシャリティーに対する社会の目まで描くヒューマンロマンス
ハマリ度は
3.5
EP12を見たあたりで本作はおススメ作だと漏れ出てしまいました。
キラキラ感と萌えの中に、学園生活の中で直面したセクシャリティーに対する目という大きなエピソードが盛り込まれていたことに対する驚きも含まれていました。
これが韓国ドラマであったことも含めて。
とはいえ、テギョンの恋が誰かと実った暁には、その愛らしさとキュン加減は必見です。
ぜひ!!
あ、それから、ラスト、顧問の先生が知り合いらしき男性に思わず出会い、驚いて名前を呼んでいました。
”イ・テソン”さんとはいったい誰でしょうか?
もしかして、先生の物語がまた始まるのでしょうかね~😊
Blu-rayあり
人気ドラマということもあって、Blu-ray発売が発売されています!
ネタバレ感想
テギョンのニュートラルな人柄の魅力
一面的な態度や言葉だけで状況やその人を判断しないテギョン。
友人を持たずに来たことで、人との間で起こる感情の摩擦のようなものに初めて実体験として直面し、一つ一つ感じながら自分の答えを探していきます。
イメージに一切とらわれずに人と接するテギョンには、「本当の自分を見てくれる人」という最大の魅力が備わっていました。
つまり、テギョンは精神的に自立していてメンタルが強いんですよね。モテる要素のひとつでもあります。
テギョンと一緒にいると幸せそうなダオン。
テギョンに構いたいけれどぎこちなくなってしまう。気になるから目で追ってしまうシヌ(💕)
食事会で隣の人に愛してると順に言っていく”愛してるゲーム”で、「愛してる」をテギョンから受け取ったシヌの小さな戸惑いを見逃す視聴者はいませんよね??
セクシャリティーに対する社会の目を描きこんだ韓国BL学園ものは初
韓国は同性愛に対する目がまだまだ厳しい国です。
BLドラマの黎明期に差し掛かれたのは、ラブファンタジーであるというキラキラ感と商業的なメリットがあると評価された点だと私は思っています。
今回、学園ドラマというキラキラ感の中に、その他の学生たちによる社会の目をここまで入れこんできたことに実は少し驚きました。
でも、そこが韓国ドラマらしいというか、感情的な部分を掘り下げないものはドラマたりえないという部分で、丁寧に生徒会の4人とソヒの5人の気持ちと感情の揺れを描いてあることが後半に差し掛かってドラマをより興味深いものにしていると感じました。
育った家庭環境や両親・他人とのかかわり方の癖から社会の目を気にしないわけにはいかないダオン。
早くから(中学から)自分のセクシャリティーを知り、社会の目に怯まずに来たシヌ。
シヌの片思いはテギョンに届くのか、丁寧な脚本によって終盤どういう展開になるのかとても気になりました。
BLドラマに見る見守り王子のパワー
ドラマのストーリーにもよるのですが、多くの男女ラブロマンスは、女性主人公を見守るだけでいいからと深く深く思いながら彼女の恋を応援する形になる報われない見守り王子がよく出てきます。
本作のシヌの立ち位置はいわば見守り王子でした。
ですが、偏見を含んだ他人の目にもひるまず、一途にテギョンを思い、傷ついてほしくなくて守りたい、悲しんでいれば笑わせようとし、不器用に恋心を伝える。
どんなことがあろうとも、例え振り向いてもらえなくても好きな人を近くで支える見守り王子はテギョンにとって誰よりも心強い存在となりました。
障壁の前で相手の手を離さずにいられるのか、相手のそばにいられるのかという点で、BLドラマの見守り王子のパワーは絶大だと感じさせられました。
シヌが魅力的だった、ということなのですが。
複数話あらすじプチ感想
ここからは、リアタイし、各話まとめてあらすじとプチ感想を語っていた部分となります。
EP1-6 生徒会に馴染んできたテギョン 魅力が見えてきた
ひとりでいることに特段不都合も、さみしさも感じていなかったテギョン。
でも、学校生活を送る中で、SNSグループに招待され忘れていて授業に差し支えることが出始めました。
そうなって周囲を観察してみたテギョンが、これまでやってみようと思ってこなかった友達付き合いに挑戦することにするんです。
まるで、部活動はじめようかなという感覚で友だちを作ろうかな、という雰囲気なんです。先生からのアドバイスもあったからですが。
私たちの多くがどこかの集団やコミュニティーにいないと不安にすら感じ、不都合でもそこから離れられないことが多い中、テギョンは個性的なタイプでした。
誰にも優しい会長ダオンの苦しさを共有したテギョン
そんなまっさらなテギョンを優しく受け入れたのが会長シン・ダオン。
誰にでも優しくありたいと考え、そう行動できる会長は陽だまりのような温かい人柄です。
ただ、数学で最高の成績を残そうと、絵の才能が評価された賞を取ろうとも、親の望む結果にたどり着くまでは認めてもらえない家族の中で育った一面も。
すべての人の期待に応えられる人であろうと誰にでも優しいけれど、全員を幸せにできない。
それを分かりながらも自分を責めてしまい、でもそうすることをやめられず時に落ち込むダオンに、テギョンはその必要はないのではとフィルターの一切ない真理を問いかけます。
テギョンに眩しさを感じているダオン。
ダオンを追い続けてきたソヒには、その変化が見えるようでした。テギョンに嫉妬しかねない感じです。
感情をぶつけられても拒絶などしないテギョンが気になるシヌ
なぜシヌがテギョンの生徒会入りに反対していたのか、本当の理由ははっきりとはまだわかりません。
ですが、シヌが不愉快な態度を取っても、”嫌なやつ”ではなく”その理由を教えて欲しい”というスタンスで関わってくるテギョンのことを嫌いというわけではなさそうでした。
ついつい感情的な態度をとっても、心では反省している根が優しいシヌ。
ぶつかり合っているように見えて、素直じゃないシヌとの距離を結果的に縮めていくテギョン。
テギョンを見るシヌの視線は、ちょっと”好き”が入っているように思うのですが、どうでしょう~💕
EP7-11 心に正直にありたい、でも……
テギョン、ダオン、シヌ。
それぞれの気持ちが動き、そしてその意味がはっきりと分かってきたEP7-11。
ダオンのテギョンへの態度や思いやりがじわじわと心に響き、自分の感情がダオンへの好きだという気持ちだと気づいたテギョン。ダオンも自分に好意を持ってくれているのではと感じてもいました。
その温かさや人柄に惹かれていたテギョンは勇気を出して告白します。
シヌ、実は見守り王子
それを切なく見つめていたのがシヌ。
シヌはテギョンと同じクラスだったことから、少しずつテギョンが気になりやがて好意へと変わっていたようです。
好きな人に他に好きな人がいても、ただそばにいるだけでいいんじゃないか、というソ先生の言葉に励まされ、シヌはテギョンをさりげなく気遣い続けています。
ダオンを想うソヒによって、テギョンがダオンに告白した時の写真がグループチャットで拡散され、ダオンの立場が厳しくなってしまいます。
ダオンの親は高校の理事で、ダオンがゲイであるという噂すら許さない家庭のようです。
テギョンのことよりも不安が先に立ち、落ち着かない一日を過ごしたダオンと、ダオンのことが心配で一日中落ち着かなかったテギョン。
それを知って哀しさから泣いてしまうテギョンを慰めたのは、昔似たような経験をしつつもひるまなかったシヌでした。
EP12-16final
それぞれが相手に抱いた・抱かれた「好き」という気持ちの、本当の意味を知った彼ら。
- 噂の的になり、テギョンを避けたダオンは、テギョンよりも自分のことが心配だった
- 一方で、ダオンを心配し続けていたテギョン
- 他人の目よりもテギョンを心配し、寄り添おうとし、笑わせようとしていたシヌ
みんなまだ高校生でありながら、相手への思いの深さが試されてしまうような状況になりました
自分をどんな時も大切にしてくれるのは誰なのかを知ったテギョンの、喜びと感謝と信頼がシヌへの好意となっていく様子が終盤の数話で描かれていきます。
いつも自分を見つめてくれる視線、いつもそばにいてくれる存在、いつも自分を喜ばせようとしてくれる愛情。
そんなシヌの熱い思いはテギョンに伝わりました。
そしてダオンもまた、人の目をもう気にしないと心に決めました。
自分を犠牲にしてでも誰かの期待に応えようとするのではなく、自分が何を求め、何を大切にしているのかその優先順位を決めて、自分が自分らしくいられるように生きることを目指すようになりました。
はい。
生徒会の仲間とソヒたち”シングルズ”の前で、イチャイチャ炸裂してしまったお熱いシヌテギョンをどうぞ(笑)
まとめ
「ひかり男子高生徒会」は本国放送と同時にいち早く日本でも(有料でしたが)配信され、視聴された方も多かったドラマでした。
8/21からは無料での配信が始まり、数話ずつの一挙放送らしいので、きっと爆発的な数の皆さんが視聴され、先が気になってハマってしまうことでしょう(笑)
ダオンとの恋、シヌの恋、テギョンの初恋がどうなるのかハラハラしました。
私は”Teamシヌ”だったので(笑)
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