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2020年、「君の視線が止まる先に」の成功が起爆剤となって韓国産BLドラマが一気に作られるようになりました。
韓国ではウェブ学園ドラマが新人俳優さんの登竜門的な位置づけとなっていたのですが、新たな道筋として、ボーイズアイドル出身の皆さんが、見目麗しい特性を生かしてBLドラマで新たな魅力を示してくれる展開となりました。
本作「Wish You」はまさに、BL専門コンテンツブランド「アイドルロマンス」と銘打たれた企画の第一弾。
主演のカン・インス君とイ・サン君は、どちらもボーイズアイドル出身です。
本作を視聴して感じた魅力など、主演のふたりのプロフィールなども絡めながら語っていこうと思います。
2020年 韓国ウェブドラマ
制作会社ムービング・ピクチャーズ・カンパニーとエモーションスタジオ
BLコンテンツブランド「アイドルロマンス」第1弾
*2021年1月以降、順次9本のラインナップ予定があるそうです。
| 第1弾（2020） | Wish You～僕の心の中、君のメロディー～ |
| 第2弾（2021） | リュソンビの婚礼式 |
| 第3弾（2021.9） | The Tasty Florida |
| 第4弾（2021-22） | 君色に染められて |
| 第5弾（2022.2） | 君の唇を噛みたい（Kissable Lips） |
| 第6弾（2022.9） | Once Again |
| 第7弾（2022.10） | プンドク荘304号室の事情 |
| 第8弾（2022.11） | フェンスの外はハッピーエンド （Happyending Romance） |
アイドルロマンス企画は、元・卵・現役のKpopアイドルの方がキャスティングがされているのが特徴。
ボーイズロマンスファンタジーを体現できるビジュアルを持つ面々による、華と夢のあるコンテンツ企画です。
Wish You〜僕の心の中、君のメロディ（2020）
フェンスの外はハッピーエンディング（2022）
カン・インス MYNAME（カン・インス）1988/3/10
イ・サン IMFACT（ユン・サンイ）1995/10/17
ペク・ソビン（ミンソン）
スビン（イ・ユンジン） 他
ドラマについて語る前に、本作の「アイドルロマンス」プロジェクトのコンセプト通り、主演のふたりが本物のアイドルとして活動している・していたことに触れておきたいと思います。
2011年に5人組で韓国でデビューし、2019年に事務所との専属契約が終了、現在はグループとしての活動はされていないMYNAME。
日本でも活動されていたので、インス君は日本語がとても上手です。
最も新しいMVが2017年の日本語歌詞のこの曲
疾走感のある素敵な曲ですね。
兵役も終えたインス君。
俳優としての新たなステップとなる作品となりました。
サン君は2016年に5人組でデビューしたボーイズグループのボーカル。
最新のIMFACTの曲が2020年4月に出たこの曲
サン君は作曲もされ、IMFACTの公式Youtubeアカウントでは自作曲のライブ動画をあげておられます。
まさに、ドラマ中のサンイのように、ピアノや楽器とは慣れ親しんだ正真正銘のミュージシャンでもあります。
インス君もサン君も、グループではボーカルとして活躍されていて、ドラマ内では美しいハーモニーを聞かせてくれています。
のちほど、ドラマシーンで綴られているMVをご紹介しますが、ここで一旦インス君のアカウントで公開された二人が歌うLiveクリップをぜひに！
サンイは音楽制作会社の契約社員。
ある日、バスキングをしていたインスの音楽に魅了され大ファンになったサンイは、おりしも、会社が社運を賭けた新人の発掘に力を入れているタイミングだったこともあり彼をスカウトすることになった。
契約の条件上、サンイはインスの家に同居しながら音楽活動を手伝うことに。
実はインスもまた、サンイのキーボード演奏を見たことがあり、彼の音楽が心に残っていたのだった。
音楽が2人をつなぎ、音楽によって関係が深まっていく様子が予告編からわかりますね。
インスの音楽にほれ込み、会社の方針でインスと同居しながら彼のデビューに向けて音楽を磨き上げていく仲間となったサンイ。
サンイは本当にシャイで控え目すぎるくらいなのですが、音楽に対する情熱と感性は逆にインスをも魅了していくほど。
感情に率直ゆえに、インスを愛しはじめ、あふれる想いを行動に移してしまうエモーショナルさも併せ持っているサンイを、イ・サン君は的確に演じています。
私は、サン君が俳優として引き続き活動されればいいのになと感じました。
メインテーマとなった曲「Wish for You」は、主演のふたりカン・インス君とイ・サン君が歌っています。
2人のハーモニー美しいですよね。
曲調も温かくて、情感があって、そして余韻もあります。
ポチップ
音楽がつないだソウルメイト
ふたり一緒なら障壁も越えてゆけると信じられる
2.5
二人の関係が変化し、抑えがたい恋心がサンイから垣間見えてくるような展開の上に、音楽も素敵で主演のおふたりの演技も繊細で良かった。
ただ、ちょっと物足りなかった印象が残りました。
問題は1話約10分という細切れのドラマ構成になっていたことだと思います。
毎話毎話に、見どころと萌えポイントが用意されているインパクトのある起伏があったならまた違った印象だったでしょう。
もしかすると、1時間20分の映画の形態だったならば、流れるような起承転結の中で、二人の感情の変遷を追う穏やかな作品としてまとまっていたのかもしれませんね。
毎週2話ずつ見てきたのですが、本作に関しては一気に全話見ればよかったかもしれません（私の好み的に）。
habbit本作は映画版が公開されました！ 早速見ましたよ
視聴されるなら映画版がおすすめかな！
インスと出会うまでのサンイの音楽活動の様子や、ふたりが出会い、親しさを増していくシーンが映画にはあり、関係の深まりと恋する感情がより伝わってきました。
音楽の感性が合うミュージシャンとして、また信頼しあえる最も近い友人として、お互いの関係が深まっていく様子。
また、サンイが屋上であの行動をとった流れも映画では見ることができました。
音楽が主役の作品でもあり、映画版はふんだんに美しいOSTを聞くことができましたよ。
3
ドラマよりも映画版の方が好きでした😊
ドラマ版は8話でしたが、本作は途中7回視聴者をクリフハンガーで引っ張れるタイプの作品ではありません。
出会い、互いをリスペクトし、ともに過ごした時間の中で二人が分けあった音楽と心というものが映画版からは少しだけ良く伝わってきました。
映画版おススメです！
DVDが発売されています
ポチップ
クリスマスのご挨拶に合わせて、映画版の案内もされているクリップがこちら↓
[#WISHYOU:#나의_마음속_너의_멜로디]
— IDOL ROMANCE_OFFICIAL (@idol_romance) December 30, 2020
위시유와 함께한 연말💜
함께해주신 여러분께 감사한 마음을 전하러
인수와 상이의 메세지가 왔습니다💌
많은 사랑 주신 여러분 정말 감사합니다😚
끝나지 않은 #위시유
2021년도 잘 부탁드립니다💛
🌟“#아이돌로맨스” 앱다운로드🌟https://t.co/aGscQf6zSH pic.twitter.com/0biNedwKPA
さて、主演をこなしたインス君のドラマに対する思いにはぐっとくるものがありました。
アイドル歌手としてデビューする皆さんは、歌・ダンス・ステージマナーやファンとの交流のための言語などあらゆるものを努力で積み上げられます。
活動への熱意と現実との狭間でさまざまな思いを抱えつつ本作に向き合っていたことがわかるコメントとなっていますね。
サン君はひょうひょうとした魅力がありますね。
ドラマの中のサンイはもう少しウェットな印象があったので役として演じられていたことがよくわかります。
RUNYさんの「Be My Love」を聞きながらこの後のネタバレ感想をぜひお読みください
「あなたが辛い時にそばにいられる、あなたにとって特別な人になれますように」
サンイ目線の曲のように感じられますね。
ここからはネタバレがあります
ご注意ください
音楽を愛し、音楽の才能があり、そして歌の技術もある。
インスにとっての生きることとは、音楽をすること。
バスキングをし、動画を配信することで彼の音楽活動はここまで続いてきました。
「デビューできるなら、なんでもします」
そう言い切ったインスの心にあったのは、（自分の）音楽で生きていけるなら何でもしますという意味。
インスの親は、サンイの勤めるアルバム制作会社の会長でした。
音楽を世に出すビジネスをしているけれど、息子がミュージシャンになることを頑なに反対し続ける父親によってデビューを阻まれ続けてきたようです。
インスはサンイの自分への気持ちがミュージシャン仲間以上のものであることに気づいていました。
เกือบไปแล้วยุนซังอี😳
— wetvthailand (@WeTVThailand) December 24, 2020
🎬 ดู #WishYou คลิกเลย 👉🏻 https://t.co/OwiNlZNH8n#WeTVth #WeTVซีรีส์เกาหลี pic.twitter.com/X5BB0V7BoG
インスもまたサンイに好意を持っていたけれど、現状やこの先の険しさも含めて考えると彼への気持ちに応える覚悟が決まらなかった。
サンイのことを、音楽を共にやっていきたい同志でありつつ、もっと深い心の底でつながった人生のパートナーのような存在に感じてはいたようです。
そんな時に、またもや父親にデビューを潰されたインス。
ふたり一緒なら、いい音楽を作っていける。
父親の反対にも勇気をもって立ち向かい、説得していく自信が持てた、そんなインスの様子でした。
きっと、どんな時もインスを支えたい、応援したいと彼を見つめ続けるであろうサンイの柔らかな笑顔が印象的なラストでした。
「Wish You」は、BLブランドコンテンツ「アイドルロマンス」第一弾として穏やかに離陸した印象です。
1月にクランクインする第2弾を含め、9本の作品が予定されているそうです。
次回も10分ほどの尺で数話のドラマとなるならば、主人公の関係性にぐっと惹きつけられるようなストーリー内容や構成の工夫が必要かと思います。
同性の恋愛を描く作品は韓国ではまだハードルが高いと思われるのですが、こうしてアイドル＋音楽＋純愛を描くBLドラマという明確なコンセプトを前面に押し出したプロジェクトとして制作されているのがとても特徴的です。
このBLブランドプロジェクトにアイドルの方たちが出たい！出てよかった！と思うような作品を私も期待しています。
さて、「Wish You」は、笑顔がステキなインスと、インスへの思いが最初から特別なものだったサンイの遠慮がちだけれど隠しようのない視線必見のドラマです。
興味のある方はぜひ見てみて下さいね。
最初の方でご紹介した二人がライブで歌うシーンが入っている、13分ほどのクリップがこちら。途中まで日本語字幕ついてます。
「ノエゲトカッカイ（君のもうちょっと近くに）」も8分半のところから歌っています
ほんとに仲いい！
もう一本！
インス君、Vlogで上げてくれています
楽しそうな現場だったんですね！
habbit関連記事のあとにコメント欄を開きました
ドラマへの溢れる熱い想いなどありましたら残していってください
❤️ドラマへの熱い思いを良ければここで✨