韓国BLドラマ「My Sweet Dear」。演出は「You Make Me Dance」のソ・ジュンムン監督。
主演にはW-STORY制作の「君の視線の向く先に」「リュソンビの婚礼式」でBLファンにお馴染みとなったチャン・ウィス君と、若手の助演としてあちこちのドラマで見かけるようになっていたイ・チャンヒョン君。
それにしても、韓国BLドラマの爆発的ともいえる制作数上昇には目を見張るものがあります。
ジャンルファンが一定数確実にいることや、関連商品や再生回数などへの反応もしっかりとあり、出演した俳優さんの知名度がコアなファンによってぐっと上がることも証明されてきたことが作品増加にプラスに働いている模様です。
本作「My Sweet Dear」は腕のいいシェフ同士のロマンス。
どういったドラマなのか、作品情報のあと、視聴した感想など語って行きたいと思います。
もくじ
作品情報
2021年 韓国
Studio Winsome
全8話 x 約15分
Studio Winsomeは「僕らの恋愛シミュレーション」「Love Mate」の制作会社でもあります。
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演出:ソ・ジュンムン
You Make Me Dance(2021)
My Sweet Dear(2021)
ラブメイト(2023)
Sing My Crush(2023)他
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キャスト
チャン・ウィス(チェ・ジョンウ)
イ・チャンヒョン(ユン・ドゴン) 他
チャン・ウィス君はBLドラマファンにはお馴染みとなりましたね!
韓国BLドラマとして世界のファンに向けた初の作品となったのがウィス君主演の「君の視線が止まる先に」
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相手役のイ・チャンヒョン君は人気作品で助演としてよく見かけるようになっていた俳優さん。
最近だと、ヒットドラマ「賢い医師生活2」で演じていた脳神経外科のフェロー役が印象的でした。
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主演を手にして今後の活躍がさらに期待されますね。
主演で飛躍するといえば
本作「My Sweet Dear」の演出家ソ・ジュンムン監督の前作「You Make Me Dance」で主演のひとりを演じた新人のチュ・ヨンウ君は、韓国地上波ドラマに次々とキャスティングされています。
2021年10月現在ではネクストブレイクが約束されている若手俳優がキャスティングされるKBSの「学校」シリーズに出演されます。
(c)KBS
冒頭あらすじ
ミシュラン一つ星レストラン「ローラダイニング」の実力派シェフドゴンは、ある日、オーナー社長からスターシェフジョンウを紹介される。
融通が利かないドゴンは、レストランをさらに有名にしたい社長の望む華やかな方針を受け入れられなかったことから、流行を熟知し、一度食べただけでドゴンの味を再現できるジョンウと競わされることになった。
だが、人懐こく明るいジョンウに、ドゴンのペースは乱されてしまうのだが。
予告編
タイプが違うまるで真逆のような2人が、互いのプロとしての腕を認め合いながらも近づいていく様子がわかりますよね。
ドゴンがジョンウにこんな笑顔を見せる日が来るんだと、期待値が上がる予告編です。
My Sweet Dearの魅力と個性
チャン・ウィス君フェロモンが出過ぎ問題!
第一話を見てまず飛び込んでくるインパクト、それはチャン・ウィス君演じるジョンウのフェロモン!
そのジョンウのまき散らすフェロモンがとんでもない!というのが第一印象なんですよね(笑)
料理人としての腕・舌・盛り付けのセンスも、時代のトレンドをつかむ才覚も持っていると自覚している自信家のジョンウ。
ジョンウはルックスにも自信持っていることもあって、表情や態度が堂々としていて魅力的なんです。
レストランの実力派シェフであるドゴンも一瞬気圧されるほどでした。
生真面目なドゴンの可愛さと潔さ
ジョンウは、レストランへの正式な挨拶の前に、ドゴンのスペシャルメニューを偵察がてら食べに来ました。
2人の初対面のシーンは、ジョンウの堂々とした余裕ぶりに翻弄されながら、ドゴンがジョンウから目が離せなかった彼の戸惑う一瞬の表情を印象的に描いています。
ドゴンの表情をみてその可愛さに(絶対)気づいたジョンウ。
生真面目で融通が利かないというドゴンのペースを崩し、彼の本来の姿を引き出すジョンウとの距離と関わりが本作の魅力の一つ。
終盤、大きな決断をするドゴンのシーンでは、彼の愛らしさとオトコマエさに、ジョンウ同様泣かされることになります。
心が、思いが、つながり伝わっている
ネタバレというわけではないと思うのでここで語りますが、本作はベッドでのシーンはありません。
ラブシーンと言えばキスまで。
ですがそのシーンでは、視線や目の表情、手の動きなどのしぐさなどで、ふたりの気持ちが通じ合っていて、緊張の中に求めあうものが見え隠れします。
細かい部分に、フィクションなんだけれどフィクションのように感じない、独特のリアリティを感じる瞬間があるドラマ。
これはソ・ジュンムン監督の「You Make Me Dance」でも感じた部分でもあり、監督の個性と腕なのでしょうね。
だからこそ、終盤のふたりの思いと決断から、互いの心がちゃんとつながっているのだとわかります。
そうです、本作は、ハッピーエンドですよ~。
OSTを2曲
Dong Woo Seok「Ma Boo」
軽快でさらりとおしゃれな曲ですよね!
おしゃれなレストランや海でのシーンも多い本作のイメージが感じられる曲です。
Jang Ui Soo「Hello Baby」
劇中でも聞けたのがウィス君の歌うこの曲。
優しい声!
My Sweet Dear とは
キャリアと愛の狭間
しなやかに未来を掴むシェフ同士の恋
ハマリ度は
2.5
この瞬間に恋におちた、とわかるようなものではなく、一緒にいて相手の言動を間近に見ている間に互いの存在が自分の中でピタリと合っていくことに気づくんですよね。
共に過ごす一コマ、一コマがじわじわと自分の心に染み込み、しっくりと馴染んでいく感じというか。
2人の間に溝が生まれてもおかしくない出来事があり、それを越えていく二人の相手への思いと関係性。
腕のいいシェフたちが、キャリアも夢も愛も手に入れるロマンス。
盤石な関係を見せつけられるラストを見ていると、安定の深い関係であることを仄かに感じさせてくれる甘く熱い2人の物語でした。
視聴方法(2023.10.2現在)
日本での配信はU-NEXT独占配信中。
U-NEXT
*2023.10.2現在の情報となります。最新情報はU-NEXTサイトにてご確認ください。
まとめ
同じ分野の専門職同士、腕のいいシェフというライバル関係のふたりのロマンスを描く「My Sweet Dear」。
本作も1話1話が短く、最終話配信後には映画にもなるというお馴染みのパターンが待っているそうです。
配信や制作・展開上のパターンから、制作は「君の視線~」「You Make Me Dance」のW-STORYによるドラマだと思っているのですが、クレジットが見当たりません。
何かBLジャンルが盛り上がってきたことで、各方面との権利関係などもろもろあったのかななどと勘繰ってしまうところです。
視聴者としては、良い作品をたくさん送り出していただき、温かいこのジャンルのファンからたっぷりと愛されて欲しいと思います。
ふたりにとっての「My Sweet Dear」の意味は? *ネタバレ注意”
「My Sweet Dear」は、ドゴンが開いた店のスペシャルメニューにジョンウが付けた名前。
「僕の愛する人」
ジョンウが食べられなかった刺身を、味を工夫すれば食べられると教えてくれたドゴン。
その刺身を使ったおしゃれな新メニューにジョンウは「僕の愛する人」と名付けました。
作ったドゴンから見ても、名付けたジョンウからしても互いに愛する人に捧げるような一品となりました。
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