「AiLongNhai The Series」がFODで9/26〜配信

『On Cloud Nine』美しき色彩と謎 彼らの愛において全ては過程でしかない ファンタジーBLの個性と味わいを愉しむ

注意喚起

Amazonなどで、アジアBLドラマの非正規のDVD・Blu-rayが販売されています
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山・花・草・空・雲・霧。どこかこの世のものと思えないような、淡くけれど色彩のコントラストが効いた美しい映像が冒頭から目を引いた「On Cloud Nine」。

企画映像制作を行ってきたMind Trioから、新BLドラマの配信スタートしました。

予告編からこだわりの映像であることを感じさせていた本作は、約25分のEP1で視聴した方の印象は概ね上々。

どこか切なさも漂う不思議な魅力に溢れた作風で、ラストまで簡単に答えをくれない脚本が独特の個性を放っていました。

物語がどんな展開を見せたのか、またどんなふうに私は視聴したのか、全6話を見終わって感じた本作の魅力と個性など、ちょこっと語っていきたいと思います。

もくじ

作品情報

2022.8.6~ タイ Mind Trio 全6話

本作の映像へのこだわりを感じることができるステキなスケジュールアナウンスをぜひ✨

演出・脚本・キャスト

演出:Sappakosol Supsavati

Calculating Love(2020)
On Cloud Nine(2022)

脚本:Pachara Rachata

Calculating Love(2020)共同脚本
Once In a Memoryシリーズ
On Cloud Nine(2022)

キャスト

©MindTrio

Meen Nattakrit Hamontri(Tiew)1997/6/16
Rossi Nonthakorn(Mork)2002/4/9

Meen君は「Once In Memory」の監督さん

Mind Trioからリリースされたウェブミニドラマのうち、2021年の「Once In Memory」では演出をされていたMeen監督!

また、Meen君は2022年現在「Oh My Sunshine Night」や、これから配信されるCooper君主演の「Past-senger」に出演予定の俳優さん。

才能豊かなタイ俳優さんのおひとりでもありますね。

Once In Memoryで主演だった2002年生まれのRossi君

落ち着きのある表情、時折見せる色気も含めてとても大人っぽくもあるRossi君はなんと2002年生まれ。

今回の相方Meen君演出の「Once In Memory」では主演を務めています。

予告編

予告編

美しくて、切なくて、懐かしくて、まさに、エモエモ系

予告編は、実のところEP1よりも情報量は多めとなっています。

Tiewは高校生のMorkと出会い、友達として関わりながら特別な感情を相手に伝えることなく一度は離れ離れになるようですね。

冒頭あらすじ

山頂に辿り着いたMorkは、山々の峰に向かって叫びました「会いたかった!」と。

ふと隣を見るとひとりの青年が「俺に会いたかった? 俺は元気だよ」と峰に向かって叫びます。

どこに行くにもふと現れる青年を訝しむMork。

静かに、ただ笑顔でMorkを見つめては、からかうように構い、また別の場所に現れる。

その青年は「Tha Phae門まで、壁沿いに99歩で歩いて辿り着けばソウルメイトに出会える」と教えてくれるのでした。

On Cloud Nine EP1から感じた魅力と個性

不思議な世界の意味、謎の彼の存在のわけを求めて

@mind_trio

EP1は、どう見ても現実とは思えない世界に迷い込んだような世界が描かれました。

どこからともなく現れる白い服の青年や、瞬時にして別の場所に移動することができた不思議など。

白い服の青年は、もう一人の青年Morkに呼ばれて現れているように見えました。

彼が無意識に”会いたい”、”この風景を見せてあげたい”と思い描く相手はきっとあの白い服の青年なのではないでしょうか。

これはMorkの夢の中なのか、白い服の青年Tiewの願いの形なのか。

EP2以降が気になる不思議な空気を持った第1話だったのですが、本作は謎とミスリードを楽しみつつ見進めるタイプのドラマでもありました。

美しい色彩とロケ地にタイの魅力がいや増す

チェンマイが舞台となる「On Cloud Nine」。

温かいイメージのタイですが、タイ北部となると、本作の映像のような涼やかなイメージの場所も多いのですね。

ドイ・ルアンチェンダオの山頂など絶景を巧みにシーンに盛り込まれています

まるで天国かと思わせるような映像のカットあり、夜のシーンでは照明の使い方が幻想的でもあり。

街の雰囲気、街灯の暖かい色味、草花などなど、色彩にこだわりを感じる映像です。

謎の中で翻弄されたまま見終えたとしても映像の美しさに引っ張られてあっという間の時間でした。

On Cloud Nineの意味を考える

”on cloud nine”という言葉は、有頂天になる、天にも昇る気分、めちゃくちゃ嬉しいこと、という意味で使われる慣用句。

ハッピーなイメージをくれる素敵な語ですよね。

この語源は、天高く形作られる積乱雲がアメリカの気象庁では第9番目の雲と呼んだことから、それに乗っているような幸福感を表すとする説や、

また、キリスト教などで天国の階層を7=Seventh Heavenとすることから、それ以上を表わす強調表現となっているという説があるそうです。

ドラマの雰囲気からすると、まるで天国かと思わせるEP1の雰囲気と、これから描かれるふたりの関係の幸せとをかけているような気がしたのですが、本作はまさに両方の意味にさらなる”意味”が重ねられていたことがわかりました。

ドラマ「On Cloud Nine」とは

謎とミスリードを美しい映像と共に愉しむ
ファンタジーBL

ハマり度は

3

小説でも映像でも、あるシーンが描かれ、後からその余白を埋めるように答えが用意されていることがあります。

どの作品にも物語上語られない部分というものが存在していて、時に答えがないことも。そこは愉しむ側の自由な裁量に任されたエンターテインメントの部分

本作はまさに、”結局語られなかった部分”があるドラマ

余白が多い作品はついつい自分が答えを見つけられないのではないかと頭を悩ませたり、誰かの答えを求めてしまうこともありますよね。

ですが、語られなかった部分が、実はそこが最重要なわけではなかったとも言える結果の物語。

これ以上はネタバレしないと話せないゆえに、大丈夫という方はネタバレEP5-6&感想まとめのところへ。

語れない部分も含めて経過を愉しむドラマであったことから、まずはトータル3時間弱ほどの全6話を見られることも併せておススメします😊

全12話のフルエピソード制作にスポンサーを募集されています

なるほど、全6話では描き切れなかったものがたくさんあるらしく、スポンサーを求めるツイートもされていました。

もしかすると、いつかMork、Tiew、Monの今回描かれなかった心情や状況などを描く全12話のフルシリーズが見られるかもしれませんね。

視聴方法(2022.9.25現在)

今すぐYouTubeで

Mind Trio公式YouTubeチャンネルでは、全6話無料で4Kという高画質で全世界に公開されています。

▶Mind Trio公式YouTubeチャンネル

日本語字幕もついています

今回EP1をここに埋め込み共有させてもらいましたので、良ければ今すぐチェックしてみて下さい🥰

ここからはネタバレがあります
ご注意ください

あらすじ・感想

EP4まで 出来事と状況がゆっくりと姿を現す でもまた謎が増す

ひとつ状況が見えても、新たな謎が提示されて1話が終わる。

ミステリーのような構成で、毎話「なぜ」をすっと投げ渡されるんですよね。

ここではEP4まで配信された地点で分かったこと、わからないことなどを私なりに書き出してみています。

ただ、最終的に分からなかったことのいくつかのはっきりした答えは出ませんでしたので、参考程度に

むしろ、全話配信された地点で、EP1からささーーと最終話までを一度楽しまれることをお勧めします。

EP1 不思議な白服のTiewと彼を知らぬ青年が出会った不思議な空間

瞬間移動してしまえたり、物が消えてしまったり。

EP1では白い服を着たTiewが青年に会いたかったのか、あるいは青年が会いたかったのか、いく先々で顔を合わせます。

この世のものとも思えないような美しすぎる映像に引き込まれているうちに終わってしまうような冒頭話でした。

物語が動きだすのはEP2から。このEP1の意味が徐々に見えてくる構成となっていますね。

ふたりの出会いと関係の深まりの中に漂うかすかな違和感

Morkは、アルバイト先の陶器店にお客さんとして来たP’Tiewに熱い視線を送り、Tiewもまた、自分の出身校の後輩だとわかったこともあって親しく感じました。

翌日、Morkは登下校路の公園でTiewを見つけて声をかけています。

そこから親しくなり、お出かけをし、Tiewの住むコンドーの屋上プールで泳ぎさらに親しさを増す。

Morkの目にはTiewを見る時に熱い色がまじり、それを感じていたTiewもMorkを恋愛対象として見ていることをMorkに伝えるようになるんです。

けれど、何かの折、お互いが相手のことや、共に経験したことを覚えていない・知らないというようなリアクションをすることがありました。

この、一瞬よぎる違和感の答えの一つがEP3で明かされました。

Morkは双子

Morkには、Monという双子の兄弟がいました。

しかも、いたずら心でTiewを騙そうと、時々入れ替わっていたようなのです。

TiewがMorkと話していると思っていたとき、それはMonだった瞬間があったということ。

どこでMonだったのかを私なりにチェックしてみたところ、

Monだったのではないかと思われるシーン

  1. お寺デート
  2. 池にかかる橋で卒業後一緒に住まないかとTiewが提案した時
  3. カフェのバイト

2度目のプールもTiewの恋愛感情を知ることになったお部屋のシーンもMorkだったと見て間違いなさそう。

Tiewを好きになっていたMorkは、これ以上彼をからかったり騙すことはしたくないと思ったようですね。

ただ、Monも好きになっていたことで、Morkの心は複雑に…。

切実な願いを叶えることが出来る存在があった

息を引き取って99日間以内なら、最後の幸せを味わう機会が持てる

なんと、死者が最後に感じたい幸せを叶えてくれる存在、それが、Monがカフェで出会った男性でした。

白い血の男=White Blood と呼ばれる存在の Wiseさん(画像上)

白い服のTiewさんはつまり……

そう、あの白服のTiewさんはお亡くなりになっている、と見て間違いありませんよね。

Morkにもう一度会いたくて、99日の間に彼の夢の中なのかどこか現実ではない空間で会っているような印象です。

EP4地点で私が気になる点と謎は

  1. Tiewはなぜ、陶器店で出会ったMorkのことを翌日知らないと言ったのか
  2. 本当のことを話すと言っていたMorkは、夜の橋の上できちんと双子であるとTiewに話したのか
  3. Morkよりも先にMonがTiewに会っていた・好きになった、とは

①そもそも陶器店で出会ったTiewと同一人物なのかとすら

同じ高校出身だとまで話していたMorkのことを、翌朝Tiewは本当に思い出せないようでした。

知らぬふりをしたのか、ならなぜなのか?

ただ、陶器店にいたTiewと、翌日以降のTiewは、私には性格すら少し違って見えるんですよね。

②Morkは双子であるときちんと告げたのだろうか

Tiewのことをふざけて騙したことを謝りたかったMork。

一緒にバイクに乗って夜の道路を走った後の橋の上でそのことを告げたようにも見えたのですが、そう語ったはっきりしたシーンはありません

「話すのは大変だっただろう。俺が悲しむと思って言い出せなかったんだな」

とTiewが言っているだけ。

この時、TiewはMorkに好きだと告白しています

果たして、Morkは自分が双子であり、時にMonとTiewが過ごしていたことがあったと告げたのかが気になります。

③Monの方が先にTiewに出会っていた?

陶器店でMorkがTiewと出会う前に、MonがTiewと会ったことがあったという話題がMonとMorkの間でありました。

あらたな不確定要素が浮かんでいます。

だから? Tiewの告白に答えられなかったMork

Morkより先にTiewに出会っているというMon。

Morkは、夜の橋の上で告白された時、はっきりとした答えを返せませんでした

それはおそらくこういったことからだと推測できます。

  • 自分は後からTiewを好きになった身だからとMorkに遠慮していた
  • Tiewが好きなのが、自分なのかMonなのか確信が持てないでいた

双子であることを告げていてもいなくても。

告げていたとすれば、もう少し会話があったはずとも。 いや、分からないことがまだまだありますね。

Morkと呼ばれ「誰?」と答えた彼 その意味がまた謎に

EP4終盤、あの不思議な空間でのシーンで、白服のTiewが彼をMorkと呼びました。

この頃には、99歩のソウルメイトの話を知らなかったこの彼はMonじゃないかとうっすら感じて見ていたのですが、Tiewは屈託なく彼にMorkと呼びかけます。

双子だと知っていて、彼が間違いなくMorkだという確信があってのことだったのか、知らなくてこうなっているのか?

Morkと呼びかけられて、彼は「だれ?」と聞き返した、その”誰”の意味は? 理由は?

はてさて

habbit

あと2話、どんな真相が待っているのか楽しみです

EP5-6Finalまで 切なる願いが叶う時

今からお話しする”あらすじ”は、私の勝手解釈が他のドラマ以上になされている点をご了承ください😆

好きだけれど、踏み出せなかった後悔

双子であったこと、Tiewをからかった事実をMorkは告げていました。

それを聞いても、Tiewは彼の申し訳なさを受け止めた上で、Morkのことが好きだと告白しています。

けれどMorkの中では、Monへの遠慮とTiewへの申し訳なさ、彼の思いが本当に自分に対するものなのかという迷いがないまぜになり、自分の本当の気持ちがわからない状況に陥っていたのではとやはり推察されます。

”しばらく街を去りTiewと距離を置くこと”

これがこの時のMorkにできた唯一の答えだったようです。

Monとも離れて3年、その間様々なことがあったようだ

この3年間については本当に何も語られていない部分。

ただ、この物語の始まるおよそ90日ほど前Tiewは亡くなり、そしてそれよりも後にMorkが亡くなっていることは確かでした。

冬の朝露を飲むまで生前の記憶を失っていたMorkが、Wiseさんから飲ませてもらったようで、ようやくTiewのこと、自分のことや兄弟Monのことを思い出します。

なぜ二人がこの世を去ったのかは語られません。語るのもこうなってからでは野暮でしょう。

死後、ふたりは遂に結ばれ、生前に残した未練をこの世界で、こういった形で成就させました。

確かなものは何もない、あったのは”想い”だけ

強く強く思っていたある人への愛。

思い残したことを、遂げられるかどうかなんて誰にもわからない。

そんな時、Morkは偶然かは不明ながら、Tiewが猶予として与えられた残りわずかな期間にこの黄昏のような世界にやってきた

愛の成就、そう見るには淋しさも残る

けれど、99日間いられるこの場所からさらに別の世界へと手をとって共に行くと決めた二人は幸せに見えました。

さいごに まとめ感想

死後結ばれる物語とは、また何とも斬新で切ないですよね。

とはいえ、本作は実験的な印象も受けました。

美しい自然や、照明も含めた光、それに構図などなど、演出家さんが映像にしたかったものを限られた予算の中でボーイズラブストーリーと掛け合わせてあったのではと思いながらみました。

幻想的な映像にこそファンタジックなストーリーが合っていたはずで、また懐かしの米ドラ「LOST」並みに謎が途切れない脚本も個性的でした。

死後の世界が舞台ゆえに、如何様にもできる設定が本作の魅力だったともいえますね。

私が気になっていた幾つもの謎は回収されないままではありましたが、問題は結果「そこではない」ところに着地しました。

全ては過程、彼らにとっての今が答え、それが「On Cloud Nine」

habbit

いつかフルシリーズが叶うかもしれません、その時は詳しい経緯が描かれることでしょう!

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