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韓国BL『スターストラック』親友への秘めた恋心 ずっと一緒にいたかった二人のステイタスが変わる時

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©️I WILL Media/Terapin
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親友に恋心を抱いていた高校3年生のハンジュン。

大親友という特別な関係を手放す危険を冒すくらいなら、ずっと胸に秘めていたかった思い——。

「Star Struck」は、親友への告白というものが、彼らにとってどれくらい重いものだったのかを突きつけた物語

魅力的だなと感じた部分もありつつも、親友ユジェの感情が掴みきれないもどかしさに空を掴む感覚で見終わったドラマでもありました。

一つの結論は出たエンディングではあるものの、なぜそういう結論が出たのかの感情の過程がキャッチできないところが惜しかったというのが本音です。

先に結論を言ってしまうと、本作を二人の恋愛が成就するラブストーリーだとして見た私のハマり度は2ほど

ただし、別の角度から見てみると、二人の関係が一つの成就を見せていたという斜め上仮説も後半のネタバレのところでたててみました。

備忘録的な感想記事となっています。本作が好きだった方にはちょっと申し訳ない感想となっているかもしれませんのでご了承ください。

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もくじ

作品情報

2023年 韓国
全8話

演出・キャスト

演出:キム・フングァン/パク・ソンジェ

キャスト

  • ペク・ジュホ(ユジェ)
  • キム・インソン(ハンジュン)
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主演キャストについては予告編のあとで

あらすじ&予告編

小学生の頃転校してきたユジェの最初の友達になったハンジュン。

今は高校3年生となった二人は、いつも一緒に行動する親友同士。

けれど、進学と家族関係、経済事情が重なり二人の関係は以前と同じではいられなくなっていく様子が見えますね。

それでも、この二人がいつかは恋の相手として心を通い合わせることになりそうです。

主演キャスト Zuho&キム・インソン

habbit視聴きっかけはSF9 ZUHOの初主演作だったこと

ユジェ役Zuhoの所属は、FNCエンターテインメントのボーイズアイドルグループSF9。

1996.7.4生まれ 

今俳優として大活躍中のロウン(恋慕・先輩その口紅塗らないで)や、子役時代から大活躍中のチャニ(スカイキャッスル・シュルプ)も所属しているグループのメンバー。

2023新春リリースの曲をここで

SF9「Puzzle」

グループのメインラッパーであり曲作りもする才人のZuhoは、低く響く声を持つ一線のダンス歌手。

音楽番組で1位グループに名を連ねた知名度もあるグループからのBLドラマジャンルへの出演が注目されていたからか、偏見コメントを受けたZuho自らクリップでコメント。

「仕事であれ愛であれ、この世に尊くないものなどない」

彼の姿勢に惹かれるものもあり、どんな作品になるのか楽しみにしていました。

OSTはZuho作詞、SF9が歌っています

SF9「Question Mark」

安定したボーカル〜〜。

劇中、Zuho演じる大学生になったユジェが学部の飲み会でラップを披露するシーンもありました。

ハンジュン役キム・インソン君は新鋭俳優

@heavenly_pick

演劇「往復書簡」に出演されたという新人の俳優キム・インソンくんにとっても、本作はドラマ初主演作。

本作がヒットすれば良かったのですが、それでも主演をされたという事実は大きい収穫。

ビジュアルもよく、約185cmのZuhoよりも身長が高かったインソン君の今後の活躍を期待します!

habbit

余談ですが、最初Zuhoの共演者さんがキム・インソンと聞いて、入隊中のSF9のメインボーカル キムインソン兄さんかと空耳した😆 

StarStruckは

幼馴染の親友に抱き続けた密かな恋心
ずっとこのまま一緒にいたかった二人だけのステイタス

ハマり度は

  2

”ずっとこのままでいたい”と願う親友同士のステイタスが変化してしまった節目を描いた物語。

親友ではなく、恋人になる”という結論に辿り着いたユジェの心情の過程がちゃんと見たかった。

親友から恋人へという関係性がラブストーリーの期待値コンセプトだとすると本作はちょっと弱かったと言わざるを得ません。

脚本的なものや演出そして、ラブを演じるならば必要だったケミストリーが欠けていたから😅

habbit

身もふたもない言い方でごめん

ただ、ユジェに熱い恋愛のバイブスが見られなかったという点から、もしかすると彼がアロマンティックだったならという考えが浮かびました。

二人にとって一生のパートナーでありたい相手との人生を手に入れた成就の物語だとすると、ラブストーリーとしてみるのとは違う形の物語としての魅力があるのではと思います。

habbit

詳しい感想は視聴方法のあと、ネタバレありで語っていきたいと思います

視聴方法(2023.6.17現在)

RakutenTVで今すぐ

日本初配信はRakutenTV。

1話15〜20分(全8話)の合計3時間ほど、全話パックで¥1,408

▶︎RakutenTV「スターストラック」

*最新情報は配信サイトでご確認ください

ここからはネタバレがあります
ご注意ください

感想

「スターストラック」への私の疑問点は3つ。

  • ユジェはいつハンジュンへの想いが恋だと気付いたのか
  • なぜそのタイミングと彼の心をエピソードとして描いていないのか
  • まさか、ユジェの本当の気持ちの別の側面を見る必要があったのか

①ユジェはいつハンジュンへの想いが恋だと気付いたのか

思春期〜大人への少年たちの成長物語、親との関わりの中で彼らが直面するヒューマンドラマ、としても見ることができるドラマではあるのですが、本作のコンセプトはラブストーリー

物語のゴールはやはり主人公たちの恋がどうなるのかを見届けることにあったと思うのです。

それゆえに、

  • 自分の親友への想いが恋だとユジェが気づく過程
  • あるいは、いつ気付いたのか、
  • または、気付いていながら抗っていたのか、
  • ならどんな理由からだったのか

を、セリフにせずとも描きこんでいて欲しかったという想いがあります。

①’そもそもハンジュンは告白するつもりはなかった、のに……

ひとり親の母が地方へ単身稼ぎに出ることになり、大学進学を前にアパートを引き払って仮の廃屋で一人寝起きしていたことをユジェに隠していたハンジュン。

ユジェの受験が成功してほしい思いを込めてプレゼントしたチョコがハンジュンの境遇に比して高額だったことを知ったユジェに責められ、それを彼に贈りたかった理由が特別な感情からであることを伝えるしかない状況に追い込まれました。

ハンジュンからの告白を受けたユジェのリアクションは”憤怒”、そして怒りのまま背を向けその場を去っています。

©️I WILL Media/Terapin

その時のユジェの気持ちを勝手に想像してみるとすると

  • 親友のこんな辛い状況を知らずにいた自分が許せない
  • なぜ言ってくれなかったのか悲しすぎて怒りしか湧かない
  • 俺を頼ってもくれないのは、信頼も助ける力もないと最初から遠慮していたのか、なら水臭すぎて、そんな関係なら自分は彼にとって不必要なのではと拗ねた

この辺りかなと思いました。

若気の至り、告白のタイミングが悪かった、とでも言えるのかもしれません。

②ユジェがアプローチを始めるまで気持ちを知りたかった

ハンジュンは、伝えるつもりのなかった愛情を拒絶され、何よりも大切にしたかった親友を失ってとても傷ついたはず。慰めてくれる家族もなく、一人廃屋の寒い部屋で何を考えていたのでしょう……。

告白以後、ハンジュンは卒業式にも出ず行方がわからなくなっていました。

無事同じ志望校に合格していた二人は、学部のMT(飲み会)で再会。

ハンジュンのいない人生にユジェは何かを感じたようです。

再びハンジュンと距離を詰めてきたユジェが、一体いつユジェに対して親友ではなく恋人として彼を見ようと決めたのでしょう。私も必死で見ていたのですが今ひとつわかりませんでした。

再会後には指輪も贈りたければ一緒に生きていきたいと心に決めていたユジェ。

その過程が見たかった。

©️I WILL Media/Terapin

ユジェはアロマンティックかもしれない仮説

ユジェは熱く言い寄る女子に興味がなく、一方でハンジュンに対しては、独占欲のような嫉妬心は見せていました。

明らかにハンジュンはユジェにとって特別な存在であることは間違いがないのだけれど、特別な愛情を見せていると私には感じられませんでした。

これはZuhoの演技によるものなのか、演出・脚本上のものなのかは不明です。

ただ、ここで、このドラマ「スターストラック」だけを見てみて

ユジェには恋愛感情がない、もしかすると、アロマンティックかもしれない

仮説が浮かんできました。

habbit

habbitの勝手な仮説です

彼以外一緒に生きていきたい人はいない

両親の夫婦仲が悪く、親子関係に絶望していたユジェには、ハンジュンという親友に対する思いは間違いなく家族に向けるような固い愛情に他ならなかったと思えます。

それはユジェにとってかけがえのないもので、一生ハンジュンと生きていきたいという強い確信に満ちたものとなっていた可能性は十分にありました。

何より、ハンジュンが自分をパートナーとして求めているという事実は、その決意を固めるには十分な要因となっていたかも。

二人の気持ちが一致していればそこに関係性は生まれ、彼らの幸せがある。

ユジェとハンジュンの関係は、片方に恋愛感情がなかったとしても、一緒に生きいきたい相手とずっと一緒にいられるという事実が大きな成就の形だったのかもしれません。

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