VIXXのレオが出演すると判明して界隈が沸いた「フェンスの外はハッピーエンド(英題:Happyending Romance)」は、韓国アイドルBLロマンス企画の第8弾。
主演はレオの他、元大国男児で日本でも活動されているカラム、そして若手俳優のハ・ジョンウ。
本作はロマンスではあるのですが、三人の人生の岐路となる出会いと選択を描いた物語。
行き止まりのような閉塞感漂う苦しい状況の冒頭から、ラストは明るく光が差すハッピーエンドに。
愛する世界に裏切られた作家ジョンウ(カラム)を愛する二人の男たちの物語です。
もくじ
作品情報
2022年 韓国
アイドルロマンスシリーズ
MovingPictures Company/The Dramatist Studio
全8話
アイドルロマンスシリーズ
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アイドルロマンス企画は、元・卵・現役のKpopアイドルの方がキャスティングがされているのが特徴。
ボーイズロマンスファンタジーを体現できるビジュアルを持つ面々による、華と夢のあるコンテンツ企画です。
演出:ソン・ドジュン
Wish You〜僕の心の中、君のメロディ(2020)
フェンスの外はハッピーエンド(2022)
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キャスト・キャラクター
チャ・ジョンウ役 カラム
彗星の如く現れた新人作家だったジョンウ。
3年前、先輩作家の不正を告発したことが原因で、どこからも出版できない”追放”状態となった。
ジョンヒョンと暮らし本の配達で生計を立てている。しかし、心の中では自分の名で本を世に出したいと切に願っている天才作家。
2010年アイドルデビューのカラムくん、日本でも活動中
2010年にボーイズグループ大国男児でデビューしたカラムくんは、グループの活動が終了したのちもミュージカルなどに出演されるなど芸能活動を続けられています。
日本での活動もされていて、日本語も堪能です。
本作「フェンスの外はハッピーエンド」は、除隊後最初のお仕事だったそうです。
アイドル歌手としての夢を抱き続けるカラムさん
2023年春、もう一度アイドルとして輝きたい、というグループを集めたJtbcの音楽サバイバル番組「PEAK TIME」に出演され実力を示されました。
与えられたコンセプトを見事に消化し歌とダンスで表現されるセンスと努力、歌唱力は賞賛の的でした。
残念ながら途中降板をされたのですが、私はカラムさんが大好きになりました😃
本作のジョンウの”もう一度”という強い夢と祈りのような願いはカラムさんの心にもずっとあったのではないかとふと感じます。
キム・ジョンヒョン役 レオ
この3年でベストセラーを3冊放った人気スター作家キム・ジョンヒョン。
ジョンウを愛し、文壇から実質上追放され激しく傷ついたジョンウを守ろうと、彼と社会の間にたつ固い壁であろうとし続けた男。
ソロ歌手としても大活躍中VIXXレオ
高身長揃い、まるで漫画から出てきたようなスタイル&ビジュアルで歌もダンスもうまいVIXXのメンバーとして活躍され、現在はソロでも大活躍中のレオ。
2022年夏リリースの「Losing Game」のMVをここで:
ハン・テヨン役 ハ・ジョンウ
ジョンウの本に出会い筆を折り、ジョンウの本を出版することを夢であり目標として会社を設立した図書出版イランの代表。
姿を消して久しいジョンウを探し、ついに彼を見つけます。
「出版したい、しましょう」とプロポーズを繰り返す熱いファンであり、彼の夢を守ろうとする恋する男ハン・テヨン。
新人俳優ハ・ジョンウくんとカラムくんの実年齢差9歳
「パートタイムメロ」に出演されていた2000年生まれのハ・ジョンウくんは、共演となったレオ(1990年)とカラム(1991)のお二人とは実年齢差約10歳となる俳優さん。
先輩お二人が若く見えること、ジョンウくんの落ち着いた演技から年の差はほとんど感じられません。
頼もしくてソフトで優しい、包み込む年下ワンコ男子テヨンを暖かく演じられていました。
ハッピーエンディングロマンスが描いたもの
ジョンウを愛した二人の男たちの愛とジョンウの夢
世の醜さに傷つき心を閉ざした純粋で実直な天才作家ジョンウ。
ジョンウを愛し守ろうとした二人の男たちの愛の形を描きながら、ジョンウが自分の人生の中で何を求めていたのか、彼の未来への願いと現状からのブレイクスルーの物語でした。
ジョンウの「心」を守ろうとした男、ジョンヒョン
Leoの歌うOSTとともに:
Leo「I Still」
醜いものに触れ傷つき心を閉ざした作家ジョンウを愛し守ろうとしたジョンヒョン。
大学時代からずっとジョンウを思っていたジョンヒョンの愛は、あらゆる醜いものからジョンウを遠ざける隠し続ける愛に。それも、恐る恐る、必死で。
ジョンウの愛を得られているのか、彼を幸せに出来ているのかと、次第に迷いの中に落ちていったジョンヒョン。
間違いなくジョンウを愛しているけれど、自分自身が感じている”幸せでないこの気持ち”を無視することはできなくなっていく。
ジョンウは自分といて幸せなのだろうかという問いに答えを出せず、ついに二人を知る後輩から、それは愛ではなく所有欲なのではと指摘されてしまうんです。
ジョンウの夢を守ろうとした男、テヨン
ジョンヒョンの元で暮らす間に、少なからずジョンウの心が瘡蓋を作り始めた頃だったのではと思うんです。
そんな時に現れたのは、業界の逆風にも圧力にも負けずジョンウの名で本を出版すると強く心に決めているテヨンでした。
作家ジョンウの書く文章の熱烈なファンであり、出会ってからは一直線に彼を愛し始めた男。
たとえ逆風が吹こうとも、ジョンウが作家として自分の名で本を出せる夢を守る盾になろうとしました。
内に秘めた情熱が燃え続けていた男、ジョンウ
カラムくんの歌うOSTとともに:
カラム「I’ll Be There」
出版できないという暗い迷路の中で出口を見つけられずに苦しんでいたジョンウ。
文章を紡ぐことへの飽くなき喜びと、作品を世に出すことへの情熱が消えることなく彼の中で燃え続けていたんです。
苦しい時に寄り添ってくれたジョンヒョンへの感謝と同時に、自分を明るい外の世界へと連れ出してくれるテヨンへの信頼が積み上がる。
自分の願い=出版 を叶えることで、業界からの圧で会社が潰れるといった多大な迷惑をテヨンにかけるかもしれないと恐れたジョンウ。
それでも、一緒に一歩踏み出そうとしてくれたテヨンの勇気と思いに、ジョンウは寄り添うことを決めました。
「いつでもそばにいる」
三人の男たちの愛は、大切な人を守りたいことに尽きるのだけれど、突き詰めれば、「守る」じゃなくて「いつでも君のそばにいる」ことこそが彼らの求める愛だったと感じます。
素敵なテーマ曲
Soon「Always On Your Side」
テヨンの笑顔!
日向のような明るい笑顔を全力でジョンウに向けるテヨン。この曲の雰囲気はテヨン的です。
IAN KIM「Angel」
なんと切実で暖かい曲! リピ決定😭
フェンスの外はハッピーエンドとは
傷つき姿を消した天才作家
彼を愛し守ろうとした男たちの物語と新たな出発
ハマり度は
3.5
実は私、配信当初に冒頭2話まで見て視聴が止まっていたんです。
2022年秋は話題作やどハマり作が配信中でついつい後回しになってしまっていて☺️
視聴再開したのは、キャスト紹介のところでお話した「PEAK TIME」を見てカラムさんが大好きになったから!
今回調べるまで日本で活動されていることも知らなかったのですが、2022年初め除隊されてまず本作に出演されていたカラムさんのオールラウンダーぶりを改めてちゃんと見たいなと思ったんです。
3話からどんどんお話が進み、最終話はまさにハッピーエンド!
大切なもの、愛しい人を守ろうとするそれぞれの愛の形が、時に空回りし時に誤解を生む難しさと切なさも含んでいて、強さすら感じられる物語でした。
視聴方法(2023.10.2現在)
VODで今すぐ!
▶︎U-NEXT
▶︎RakutenTV「フェンスの外はハッピーエンド」
*2023.10.2現在の情報となります。最新情報はU-NEXTサイトにてご確認ください。
海外から英字幕などでご覧の方はこちら
▶︎GagaOOLala「Happyending Romance」
*韓国・中国・日本・台湾以外の国が配信対象です。
結末は
愛の前には
ジョンウの心を掴んだのはテヨン。
ジョンウがジョンヒョンに守られ続けたフェンスから一歩外に出たいと思えるきっかけとなった人。
しかも、逆風が吹くなら盾になり一緒に進もう、いやそんなもの無視して見たいものを見てシンプルに歩もうと言ってくれたのがテヨンでした。
一人ではあまりに怖すぎる、しかも、自分の名で本を出そうとしたことで善意の出版社が潰れた過去がありジョンウのトラウマとなっていました。
「大丈夫」と言ってくれるテヨンの誠実さと愛情を信じることが出来たんです。
ジョンヒョンが心からジョンウを愛していたとわかるある「秘密」があった
深く深く愛していたジョンウの心が自分から遠ざかっていく。
ジョンヒョンが最後に足掻いた方法は、自分もろとも墜落しかねない「秘密」を明かすことでした。
秘密とは……
ジョンヒョンの直近3年間のベストセラー3冊はジョンウの作品だったこと。
書きたい、世に出したい、多くの人に読まれたいと切に願うジョンウのために、ジョンヒョンは自分の名を貸していたんです。
ジョンヒョン自身も苦しむ、危険ですらある、それを甘んじて受け入れていたのでした。
何があろうと、信じた人たちと歩む
ジョンヒョンはジョンウの文壇での立場をなんとか取り戻したいとの一念で彼が自分の作品のゴーストライターだった事実を明かしました。
この辺りの”問題の所在”が少しわかりにくかったのですが、最終的には危険な綱渡りを無事に終えた形となりました。
ただ、ジョンウは、ジョンヒョンやテヨンが悪縁でしかない出版社との合意を取り付けるために”大人の事情”で話をつけたことを知り、それを反故にしました。
何があってもテヨンと歩むと決めて。
ジョンヒョンもまた、ようやく自分自身の作品に向き合い、二人の作品はともに好調な売れ行きとなりました。
ジョンヒョンの次の作品はテヨンのイラン出版から出るようです。
まとめ
事情が事情ゆえに、主人公であるジョンウが常に悲しく沈んだ表情をずっとしているため、序盤は暗くて重いのですが、3話あたりからスイスイと物語が動きます。
不正を告発して戦えば業界全体からパワハラを受け干されるという独自慣習は韓国だけの問題ではないと感じてしまいます。
才能と情熱を持ちながら、それを世に出す道を閉ざされたジョンウと彼を愛する二人の男たちの物語に興味がある方はぜひ見てみてください!
PEAK TIMEはAbemaTVで見られるよ!
カラムくんが出演中のPEAK TIME、2010年代くらいからK-POPに馴染まれていた方も楽しめる番組となっています。ぜひぜひおすすめしたいな。
日本語字幕も付いていて、EP3まで配信中、しかも無料!
▶︎AbemaTV「PEAK TIME」
毎週水曜22:30より本国と同時配信中
*2023.2.25現在
カラムくんたちの第1Round「爽やか」テーマの課題曲「ピナリ」見てみて〜 審査員カラムくんのことベタ褒め。
いや〜トークもうまいもんなぁ〜
その辺のやりとりはぜひAbemaのアーカイブを見てみてくださいね
カラムくんたち以外のチームにもストーリーがあってついつい見ちゃう番組です✨
❤️ドラマへの熱い思いを良ければここで✨