もくじ
Only Friends
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EP6 激情の奔流、崩壊の音響く
はぁ……、冒頭はこれ以上ない幸福のTopMew。
フラグでしかないこの極まれり感情のピークは、強烈な落差を形成し、頂上から落下するのは鋭いナイフ。
落ちながら全員がズタズタに切り裂かれる惨劇に。
感情がぐちゃぐちゃ。
「Only Friends」の誰もが大なり小なり誰かへの感情に引きずられ、大なり小なり過ちをおかす。
間違いをおかさない人などどこにもいないと突きつけられ、人は理性より感情に勝てない瞬間に自分だけの正義のラベルを貼って自分自身の感情に屈服する。
その中で、とうとうMewも崩れてしまったみたい……。
本当に欲しかった愛を見つけたTop
冒頭だけそのまま先に2周した。
どうやったってこの後のフラグでしかないとわかってたから。
でも、この二人のアツさに、この後起こることの落差がくっきりと際立つことになり、そして、どれくらいTopが本気だったのかが見えた。
誰もがダークサイドを持っている、Sandだって
Mewのレーシック手術につきそうラブラブのTopと病院で鉢合わせたSand。
元彼事情で焼きついたTopへの憎悪は、もう水に流して友達にならないかという彼の提案など一蹴するほどに深い。やった方は流せてもSandには到底流せないのだろう。
だからこそ? Nickに嘘をついてまでTopとTonの盗聴音声データを盗む”という行動に駆り立てた。
Topの手にしたものを自業自得で失わせたかった復讐心の気配がある。
「人は変われる」と言ったTopの言葉はまるで信じられないSandの中で生まれた正義は、”格好の手札”の存在を無視できなくなってしまったはず。
”いい人Mewを守る”という名分が残酷な手札を切る動機となり、SandはMewを思い続けている親友のRayにその事実を委ねた。
Nickに事情を話す・RayとともにMewと話す機会を設けるという選択肢はなかった。
そこにMewの気持ちへの配慮は、実はあるようでない。SandにとってMewは、クズ男に騙された可哀想な人でしかない。
後で知るか今知るか、永遠に知らないままでいるかもしれない当事者Mewの問題に、決定的な証拠だが不正な方法で録音された他人のもので強制的に関与することになる。
むしろRayの心が結果的に利用されてしまったとも言える。
一刻も早くとの思いがあったとしても、残酷な丸投げ感ではある。だから私は、Sandの中に、Rayの心を掴んで離さないMewへの憎悪は本当になかったのだろうかと飛躍して思ってしまう部分もある。
Mewの誕生日に、Topが許せないあまり、他の友達を巻き込んでまで罵ってしまった挙句、暴走したRayを見て慌てるしかなかったのかもしれない。
客観的な正しい選択なんて大抵できない。それしかないと思っている時は。
Rayの真心と燻り続ける彼の愛
親友であり恋する相手Mew。
関係が近く、関わり方が一部重なる関係性にあるMewを相手に、感情を切り分けるのがRayにはとても難しい。
わずかにMewへの依存が含まれていたとしても、本当にMewとの親友関係を大事にしてきたなんでも話せる相手でもあったから。
物理的に離れられれば変化は期待できた。
でも卒業までまだ時間があり、さらには卒業プロジェクトを共にするチームでもある。
ただそれでもRayは、Mewが選び幸せに感じる相手であるTopとうまくいってほしいというMewへの思いやりはあった。
それがBostonとTopとの音声クリップを聞いた後のRayの言動に現れていた。
それは、Mewに幸せになってほしい、守りたい、Topじゃだめだという気持ち。
このことがRayを苛立たせ、Mewに証拠を聞かせることを急がせたんだと思う。
親友という立ち位置である以上、仲間の一人が親友の恋人と寝ていたことを知っていて黙っている方が不誠実になる。
Rayの苦しさは言葉にならない……。
Rayが暴走した時、Mewはもうあのことを……
RayがSandのマイクを奪ったとき、Mewはすでに表情が暗かった。
私は、おや?と思っていたし、RayがTopとTonの件で罵ろうとした時にMewがRayを殴ってまで黙らせた理由を考えていた。
さらには、自室の寝室に戻ってから、自分を思ってくれている親友Rayに対するMewの言及が雑で、いったいMewどうしたんだと思っていた。その理由が、Ep6のラストで判明した。
表情が暗かったあの時、MewはすでにRayから音声を渡されていて、ことの次第を知っていたのだ。
Mewの意識は、きっと一点に集中していた。
Topに言い逃れる隙を与えず、自分の口で問い質すことに。
彼の口から二人きりの時に直接聞く必要があり、整理できない怒りや悲しみもぶつけたかっただろう。
「僕だけを愛してもらえるほど、僕には価値がないんだね」
不誠実な行動をとったTopに対してこの言葉が出てしまったMewは、彼を愛した結果、自分の無価値観に苛まれてしまったことがわかる。
ただ、真実を聞くためにTopを油断させるだけの演技ができて、今という時に再生ボタンを押して聴かせた青白い炎。 Mewの怒りと悲しさは相当なものだとわかる。
闇堕ち……しちゃうのかな……。
壊れたメガネ
Topとの交際を決めたあの日、セックスをしなければ飽きられるかもと口走っていた。Topを失うことが怖くなっていたMewの心模様がここで頭を擡げる。
初めてを決めた日、心で見てほしいというTopの言葉通り、MewはTopへの自分の愛を確認した。
ただ、あの日Mewは壊れたメガネをかけていた。
自分の恋心で目が曇っている可能性や、正しく見えていないものがあることを示唆しているようだった。
今Mewは壊れたメガネを外した。
パンドラの箱を開けたかのように、Mewが見たくなかったものが目の前に突き出されてしまった。
不実だったとわかったTopを毅然と突き放すのではなく、自分で自分を傷つけながら、感情をぶつけるほどにもうMewはTopに心を奪われていた。
Topが好きだからこそ、自分を好きだと言い続けるTopの本心を試すしかない苦しみに突入しそうだ……。
恋人になるまでだって相当Topは努力していたはず。
Mewの信頼を勝ち取ることがただでさえ難しいと知っているTopは、どれほどの覚悟をすることになるのか。
これでSandのTopへの復讐は一つ叶った。ただ、復讐はバタフライ効果と同じでどこかで連鎖を生むでしょう。
さて、SandがやったリークにNickは遅かれ早かれ気づく。SandはNickに携帯を借りた時、お母さんに電話していなかったのだから。
OnlyFriendsは善悪を描くドラマじゃなく感情を描くドラマだからこそ複雑でゴリゴリしんどい。そこを描いてくるから好き。
大事にされてないけど、Bostonのことが好きで仕方がないNick
服の趣味、体づくりを含めてBostonに気に入られているNick。
でも、Bostonが卒業後ニューヨークに行くことがわかり、そのことを話してもくれなかったことから、自分との関係はそこまでで終わりにするつもりだったと突きつけられてしまいます。
それでもBostonに求められれば拒否はできない。
好きになるってこう言うことでもあるんだろうな。
Nickタイプ、Rayタイプ、Sandタイプ、Mewタイプなどなど、恋愛でのスタンスが誰により共感できるかでドラマを見る角度がそれぞれ違うからおもしろいね。
さて、TopとBostonの車中での音声がMewを通してTopの知るところとなった。
盗聴・盗撮に対してBostonは特に厳しい。
同意なくデータを複製されたとはいえ録音した張本人であるNickの立場は厳しいものになりそうだね。
予告編
Mewが壊れちゃったかも、Mewの心が……😢 そもそも演出が怖いよ。
卒業は絶対しないといけないし、成績は落とせないしプロジェクトを捨てるわけにもいかない。
Mewは一体どんな方法で今後を生き抜くのか、きっとあの性格だから負けてなんかいないよね。
はぁ……闇落ちじゃなくて、むしろ全てを整理し全員が雨降って地固まるところに持っていく計画など、あの頭脳と根性で練ってくれないかな(花畑)
イメージは、ちょうどジェットコースターの助走が終わって一番上まで来てたのがEP6、って感じかな。
滑り落ちながら因果が巡り絡まる起承転結の「転」が来そう。
これを読んでる方には今から言っても遅いけど、もしオンフレみようと思っている方に会ったら「ほぼ全話揃ってから見始めた方がいいよ」とおすすめしたい。
週一これじゃ、身も心ももたないよ〜 まだ半分www
Only Friends
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❤️ドラマへの熱い思いを良ければここで✨
コメント一覧 (1件)
habbitさん。初めまして。ドラマ視聴のガイドブックとして、いつも興味深く、楽しく、拝読しております。ありがとうございます。
配信されたばかりのOnly Friends5話を見て、いてもたってもいられず、書き込ませていただきます。登場人物一人一人の心理描写と俳優の皆さんの演技力の高さとそこからくる説得力に、もう言葉がありません。毎回、各々が抱えるやるせなさやジレンマ、思いの交錯具合に胸が締め付けられます。まだ物語は始まったばかり。このあとの展開を、心して受け止めていきたいと思っています。