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2019-20年放送のタイBLドラマ「TharnType The Series」。
邦題は「TharnType/ターンxタイプ」になりました。
タイの放送ライン18＋ということで、大人向けなシーンやストーリー内容となっていたボーイズラブストーリー。
本作はボーイズというよりはガイズという感じだったかな？
話題性も評判も高かったTharnType、ラストに向かうにつれて見えてくる震撼の展開にも惹きつけられました。
今回も、私の感じた本作の魅力を語っていきたいと思います。
前半は冒頭部分以外ネタバレはなし。後半以降ネタバレあらすじ・感想やOST MVとなっています。
シーズン２「TharnType２：７Years Of Love」の感想をお探しの方はこちらです
2019-20 タイGMM ONE LINE TV 全12話
| TharnType The Series←今回ココ | 2020年 全12話 |
| TharnType The Series Special Episode | 2020年 1時間32分 |
| TharnType The Series2（SS2) ７Years of Love | 2020.11.6～全12話？ |
ラブ・バイ・チャンス（2018）
TharnType The Series（2019-20）
Don’t Say No（2021）
Just Say Yes（2022？）
Love In The Air（2022？） 他
短編映画「I Want You To Be」（2015）
Melodies of Life EP:MIRAGE
ドキュメンタリー「Drag middle of Town」
Tharn Type S1（2019）
TharnType スペシャルEP（2020）
Lovely Writer（2021）
Something In My Room（2022）
Step By Step（2023）
I Feel You Linger In The Air（2023予定） 他
MEW Suppasit Jongcheveevat （Tharnターン）
GULF Kanawut Tripipattanaphong（Typeタイプ）
MILD Suttinut Uengtrakul（Technoテクノ）
KAOWNAH Kittipat Kaewcharoen（Lhong）
KOKLIANG Parinya Angsanan（Tarター） 他
大学一年生のタイプは、ルームメイトのターンがゲイだと知り憤慨する。
ゲイは嫌いだ部屋を変えたいだの、出て行けだのと大騒ぎするタイプにクールに対応するターン。
実はタイプがゲイを嫌うある理由があったのだが、ターンの自分への接し方や人間性などを知るにつれてタイプは次第にターンに対する見方を変化させていくのだった。
一つ目はキャラクター紹介的な予告編から
タイプは南国風の顔立ちと頑固かつ短気さがあるサッカー部員
ターンはパーフェクトかつ優しくセクシーなドラマ―とな。
もう一つは、一筋縄ではいかない二人の様子が感じられる予告編
ルームメイトのターンがゲイだと分かって荒れ狂うタイプとの衝突から幕を開ける第一話。
すーっと距離を縮めるターンのスキンシップに思わず体が反応してしまうタイプ。
ふたりのこれからの前途多難さと、もしかするとこの溝を乗り越えられるかもしれない予感とがないまぜになるシーンがEP3ほどでやってきました。
視聴者に対しても、二人の関係を描く上で肉体的な部分を避けずに映像化していくよという意志が伝わっていたので一つの転換点でもありました。
ちなみにEP3のハイライトがこちら
今後の展開にもちろん影響するシーンではあるのですが、ネタバレなどにはなっていません。
TEE監督のインタビュー記事を見たのですが、主演のMewとGulfはワークショップの時から期待以上のケミストリーをみせていたそうで、そこで見せた二人の演技に、監督は「期待以上、遠くまで行ける」と感じたそうです。
情熱のレベルと主な動きを伝えただけであとは二人が集中力と技量で演技をこなし、1テイクでラブシーンを終えることもあったそう。
空想の推しが繰り広げるBLではなく、全世界の人がみてリアリティーを感じられるドラマを追及したという監督の期待に応えた二人だったということでした。
ちなみに、ワークショップで演技の題材のひとつとして使ったのが映画「君の名前で僕を呼んで」だったそうです。
ふたりの関係性に共通する部分も確かにあって、あのリアルと瑞々しさもキャラクターに活かす準備をしていたんですね～
ストーリーがあってキャラクターが状況にリアクションしていくように展開するドラマも多いですが、本作は、キャラクターの性格や気性、価値観や過去などがストーリー展開を作っていく物語でした。
タイプやターンがこういう性格・気性だから現在・過去こういう言動をし、それによってこういう展開がやってきてしまったというような感じ。
だからこそ、失言や誤解を生み、時にすれ違い傷つけあったりもする。
後悔したり悲しんだり許しを請うたりしつつ瞬間瞬間を生きるターンとタイプの物語には人間ドラマとしてのリアルさが感じられました。
愛し合う二人に押し寄せる問題たち。
残酷すぎる問題たちに因果関係があったとしたら？
放送当時、Twitterトレンドなどで大反響が確認されたEP1１。
ふたりの性格がああだったからこそ迎えられた結末EP12。
ストーリー設定も、演出も、複雑で幅広い演技を要求されたMewGulfも素晴らしいお仕事をされていました。
本作は2018年、作品性と人気でBLドラマ界をわかせた「ラブ・バイ・チャンス」の物語世界の3年前を描いた物語。
原作も本作と同じくペンネームMAME先生による作品です。
最終回に「ラブ・バイ・チャンス」で1回生だったピートとティンが登場します。
タイプの親友テクノは「ラブ・バイ・チャンス」では主人公エーたちのサッカー部のキャプテンとなっています。(演じたのは別の俳優さんです）
そして、「ラブ・バイ・チャンス」では明らかとなっていなかったターの哀しい過去の真相も「TharnType The Series」でわかった部分がありました。
確かなキャラクター性を基に描かれた脚本と演出
セクシャルな関係を切り離さず描き切った深いロマンス
4.5
タイプの言動を見ていると、「はねっ返り・直情型」という文字が常に画面から浮かんでくるほど激情の人(笑)
その分表裏がなく、失敗して反省しての繰り返し。
ターンは振り回されてしまう形になるので大変でした。
けれど、タイプの性格がああだから成し遂げられたこともあったりして。
共感できる痛みを持っているもの同士だからこそ理解できた部分など、弱さや未熟さを補い合い助け合う大切な人との関係を描いていました。
とはいえ、R18+でしたわ
恋人同士のなれそめも築き上げた関係性もすべて一つとして同じものはないよね、そう感じさせられました。
いや、見ごたえありました。
habbit視聴先情報のあと、具体的なネタバレあらすじ・感想やOST MVのご紹介をしていきます。
多くのVODサービスで配信されています。ご利用のサービスで会員見放題となっていないかぜひチェックしてみてください！
例えば、こちらなどは会員見放題でした
また、1話ずつ有料でレンタルできるAmazonなどもあります。
＊本ページの情報は2023.10.2現在のものです。最新情報は各VODサービスにてご確認ください。
ここからはネタバレがあります
ご注意ください
まさか、助けてもらった感謝のお礼にヤっていいよとタイプが言い出し、セフレ関係がスタートするとは思ってもみませんでした(白目)
優しく繊細なターンの性遍歴が影を落とすという展開や、ターンとしかもうデキないという心と体の現実を思い知ってしまうタイプの戸惑いと真っすぐさ。
関係が深まれば深まるほど変化していく感情の深みや振れ幅の大きさなど、インパクト大のドラマでした。
タイプは幼いころ、顔見知りの男に人気のない建物内で椅子に縛られ性的な犯行を受けた過去がありました。
小児性愛者だった可能性も高かった犯人から受けた心の傷は今もタイプを苦しめ、悪夢にうなされ続けていました。
ある夜、ターンに打ち明けたタイプは、優しく受け入れてくれたターンに心を開いていくことになりました。
ふたりの関係は一筋縄ではいかないのですが、EP6でタイプがターンを愛していると分かる素敵なシーンがやってきました。
それがこちら
何気ない時間。ターンの髪を触るタイプ。
ターン：面白いか？なら触ってていいよ
タイプ：（キスをする）
タイプ：昼寝する
ターン：いい夢見ろよ
「ラブ・バイ・チャンス」で登場した、集団暴行をうけ心に大きな傷を抱えていたターはターンの元恋人。（演じた俳優さんは別の方です）
ターンはターが暴行被害に遭ったことが別れの理由だったとは知らず、別れの悲しみを乗り越えて大学生となりタイプと恋人同士になっていました。
偶然再会したターから復縁の思いをぶつけられ戸惑うしかなかったターン。
ターはまだターンを愛していました。
ターがターンに復縁を求めるようになり、タイプはターに直接会うということをしました。
直情型のタイプが嫉妬と現状打開の意味も兼ねて行動する様子にちょっと微笑ましいものを感じてしまったほど。
その結果、タイプはターから二人が別れた理由には外的な要因が絡んでいることを知ることにもなりました。
その直後、タイプはターに絡んだすべてが仕組まれたことであるという確信を得るに至りました。
ターンの恋愛は2カ月しか持たないという2カ月ジンクスを教えてくれたのは、ターンのバンド仲間で彼の親友Lhong。
そのLhongが、ターンと恋人同士になったものたちを“ターンへの裏切りという形の最後”を演出し別れさせ、自分が唯一無二の親友としてターンを独り占めしようとしていました。
終盤に訪れたサイコサスペンスの色！
ひるまず強気で直進するタイプは、Lhongの犯罪といえる陰謀を明るみにし、彼の手による不幸の連鎖を断ち切りました。
男女問わずモテるターンは、本人のあずかり知らぬところで積み込まれた肩の荷を背負い続けていたわけです。
ターンとタイプは、保護する・されるのでもなく、対等な関係で互いを守り合い愛し合いながら生きていけそうな様子。
学内でも隠すことなくステディな相手として3年間順調に大学生活を送ってきた二人の幸せな笑顔が印象的なラストでした。
いやでも、Lhong、ライブハウスの物陰からターンに「ごめんね」やないわ。ターに一度でも謝ったか？
ジングルにも使われている爽やかなメインテーマ
劇中Lhong役で出演していたKAOWNAH君が歌うバンドバージョンで
オリジナルの歌手Jirapat Chanjangさんのリリックビデオはこちら→Youtube
もう一曲は
ちなみに、ターンが歌うアコースティックVer.はこちら →Youtube
引き込まれる物語だったのであっという間に見終わりましたが、もう一度見直してみたい思いになる作品です。
きっと、見直してみるとタイプの心境の変化やターンの言動の意味などさらに深く理解できそうです。
いや～いいドラマでした。
本作で描かれなかった、3回生までの二人のようすが見られるスペシャルエピソードもあります。
このスペシャルエピソードについてはこちらで詳しく語っています↓
そして、シーズン2のオフィシャルティーザー2本公開されました。
イメージを見せるティーザーとはいえ、
甘々です
MewGulfの実年齢に限りなく近づいてきたTharnとTypeの物語がリアルすぎたらどうしよう((((；ﾟДﾟ))))
なんて風に思いながら物語に没入できるのもTharnTypeの大いなる魅力ですよね！
ヒヤヒヤバージョン！
タイプがまさかまさかターンを裏切るなんてことは！？
ないと思うんですが、
また二人の痴話喧嘩がみられるなんて最高ですね(笑)↓
habbit関連記事のあとにコメント欄を開きました
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