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Lovely Writer The Series 視聴感想 悶絶級の可愛いふたり 甘くない恋物語に込められた社会・業界への願い

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habbit

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2021.2-5にタイCH3で放送されたタイBLドラマ「Lovely Writer The Series」

日本でも、U-NEXTで英字幕でほぼ同時配信されるという、国際ファンと共に楽しめる環境が提供されました。

主演は「Until We Meet Again」(2019-20)に出演していたKao君と、2015年の短編映画「Gifted」で主演をされていたUp君。

Up君は3・4年前のCFで「The Shipper」のFirst君とキュンレベル高いBL風味の演技をされていて、本作のキャスティング情報が出たあとに沼内で“あの~”と期待感で話題となりました

そのCFは記事の最後でご紹介します。

「Lovely Writer」が編成されたのはタイの大手テレビ局CH3。

放送では尺に合わせたカット版でしたが、配信はノーカット版。1話1時間半近い回もありました。

描かれたエピソードの幅広さと、登場人物のキャラクターを深堀りする厚みも見えたドラマでした。

そして、ドラマ人気を見越してか、彼らの2年後を描いたスペシャルエピソードも用意されていました!

詳しくはスペシャルエピソードの視聴感想で。こちらです↓

それでは、本編Lovely Writerの作品情報や個性と魅力などを語って行きたいと思います。

前半部分は1話を視聴した感想を中心に、詳細なネタバレは無しとなっています。

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もくじ

作品情報

2021年タイ 全12話

  • 放送:Ch3
  • 配信:WeTV・日本はU-NEXT

原作・演出

原作:@rose_wankling 「数十のキス」

演出:Tee Bundit Sintanaparadee

短編映画「I Want You To Be」(2015)
Melodies of Life EP:MIRAGE
ドキュメンタリー「Drag middle of Town」
Tharn Type S1(2019)
TharnTypeS1スペシャルEP(2020)
Lovely Writer(2021)
Something In My Room(2021) 他

演出をされたのは「TharnType」のシーズン1を演出されたTee監督。

コメディの要素とシリアスな要素、そして愛情を伝えあうようなシーンでの官能的さなどの演出の良さがここLovely Writerの世界の中でも発揮されていました。

主人公&メインキャスト情報

Nubsib役 Kao

Kao Noppakao Dechaphatthanakun 1994/9/9

2019-20年放送され、日本でも人気だった輪廻転生をモチーフにした名作ドラマ「Until We Meet Again」で主人公の前世の役を演じたKao。

愛によって非業の死を遂げる激しくも悲しい役どころを王道美男のKaoが演じ、重要なシーンがより強烈な印象を残すことになりました。

本作では、一歩踏み入れただけで彼の存在感と輝くオーラが見えるというほどの新人俳優Nubsib役。

すでに第一話から作家Geneを完全にドギマギさせていました。

Gene役 Up

Up Poompat Iam-samang 1994/12/4

ダークファンタジー作家として成功したいのだけれど、会社に頼まれて書いたBL作品「Bad Engineer」がヒットしドラマ化決定したことでその波にのまれていくプロの作家Gene役。

Geneのドラマの主演に決まったのがNubsib。

二人は同居することになっていくのですが、その関係は原作者と主演にとどまれなくなっていきました。

助演のみなさん

  • Bruce Sirikorn Kananurak(Aoey)
  • Ken Prarunyu Sooksamram(Tum)
  • Zorzo Natharuetai Akkharakitwattanakul(Tiffy)他

その他Geneの兄役で「YYY」でPorpla役だったPoppyさんや、「YYY」「WhyRU」の演出家Cheween監督がゲスト出演されていたりして、業界あげてこのドラマを応援されていたことが感じられました。

また、本作は多くのタイBLドラマのような複数の同性CPは登場せず、主人公SibGeneのラブストーリーと彼らを取り巻く人々との関わりをじっくりと描く物語となっていました。

予告編

おぉ~~!

冒頭話のあらすじはだいたいキャスト情報のところでお知らせしたあたりまで。

この予告編では、これからどんな風にNubsibとGeneの関係が進んでいくのか、かなり気になるシーンであふれていますよね。

「Lovely Writer」の魅力と個性

出会った日から特別な相手

出会った瞬間からGeneに惚れていることを隠している風はないNubsib

Nubsibの自分に対する態度ひとつひとつすべてにドギマギするGeneは彼を意識しまくりです。

Nubsibの態度があまりにはっきりしているところが罪作りですよね(笑)。

第一話で、GeneがNubsibをどれくらい意識しているかが分かるシーンを一つ。

効果音www(笑)

コメディの空気感がとても親しみやすくて可愛いですよね

NubsibのマネージングをしているのがGeneの大学時代の友だちだったことで、Geneの部屋に彼を同居させてやってほしいと言われる展開に。

意識し合っている二人が同居です

これは何かが起こってしまいそうですよね~😆

なぜ、NubsibがGeneに対してこんなにわかり易い態度に出ていたのか、その理由は追々に分かってくるのですが!

業界やドラマ裏シーンも入れこむ臨場感

タイのBLドラマ制作の過程を追っていると、原作者の方が制作に関わられていたり、

キャスティングオーディションにBLドラマを見てリアクションする人気Youtuberさんがロケに来られていて後日動画がアップされたりします。

第一話ではそういった、ファンを制作段階から取り込みながら盛り上げていこうという様子が見える一幕も描かれています。

また、ドラマの成功祈願をする場面などもあり、タイの放送・BLドラマあるあるなどが盛り込まれているのも興味深いですね。

タイBLプロモが内包する葛藤に言及する社会派な一面

そのタイBLドラマ業界のビハインドを描く本作は、主人公カップルの物語にも大きく影響する要素となっています。

第一話を視聴したときに感じられた下記の要素が、NubsibとGeneの関係に影を落とす障壁となってきます。

  • Nubsibに過剰な関心を示す相手役Aey君の存在
  • ドラマの成功を目指して番宣活動を行っていくうえでNubsibとAeyのCPを推していきたい制作側のプロモーション意図
Aey君(WetvThailand Trailerより)

Lovely Writerは、細かな設定と丁寧な展開の中で、タイでのBLドラマプロモーションが内包する葛藤まで言及する脚本となっていました。

その葛藤とは、

  • 作品を飛び出したようなイマジナリーカップルであることを求められる部分
  • 私生活を守られない俳優Nubsibのジレンマ

このNubsibのジレンマに関するエピソードなどは、実際にタイのBLドラマをめぐる中であったらしいと言われている出来事のひとつを元にされています。

タイ沼歴の長いファンの方ほどこのエピソードに意味を感じていらしたことでしょう。

セクシャリティが原因で背負わされた不自由さ

これはネタバレになるので詳しくは触れませんが、本作の重要な要素の一つだったのが、セクシャリティが原因で人生の中で諦めたものがある人物のエピソードでした。

原作にはなかったエピソードだったそうで、主人公たちの愛の物語にヒューマンドラマとしての深みが加わったと同時に、セクシャルマイノリティとされた方の社会での生きづらさを改めて伝えるシーンとなっていました。

OSTを2曲

サントラのリリックMVが公開されています。ネタバレはありません。

“ONE TO TEN” Gavin.D // Ost.นับสิบจะจูบ Lovely Writer [Official Lyric Video]

とってもポップ。

ラップも入ってくる、柔らか~いヒップホップ感。キャッチ―でいいですよね!

もう一曲は、穏やかなエンディング曲

“น่าจะใช่” CHOGUN

もう一曲は、動画クリップはなかったのですが、YoutubeMusicにありました。利用可能な方はどうぞ。

PCHY「Don’t Turn The Page」

Lovely Writerとは

コミカルなラブストーリーをベースに描かれる
業界特有の葛藤とセクマイへの視線
ファンタジーを売る側買う側の意識を問う社会派要素も

ハマリ度は

 3.5

甘くて、ラブリーで楽しいシーンもたくさん。だけど、苦さも忘れずに描きこんだヒューマンドラマ

人物の背景まで深く描こうとしていた部分などからも、楽しさ愛らしさを見せる一面的なドラマにはしないという意欲が見えて好きでした。

ジャンルの人気が高まり、注目度が上がるほどに可視化してきた問題点などを示しながら、改善できるところはしていきたいね、というメッセージも受け取りました。

全体的にドタバタしていて愛らしくて、そしてちょっとドキドキ、そんな印象で第1話が始まった、主役経験のあるKao&Upによる堂々たるBLドラマ。

キュン死させられるシーンの多さも特筆ポイントで、「Lovely Writer」を視聴した方はもれなくGeneの可愛さに脳天爆発するはずです(笑)

UP君の演じるGene、すごかったな~。もちろんKao君のSibありきなんだけども😊

おススメです!

habbit

まとめ感想は視聴方法のあとで語って行きます

視聴方法(2023.10.2現在)

①U-NEXTで見る 日本語字幕

日本初最速独占配信となったのがU-NEXT 日本語字幕がついています。

U-NEXT

*2023.10.2現在の情報となります。最新情報はU-NEXTサイトにてご確認ください。

海外から視聴の方はYoutubeも

YoutubeのLovely Writer公式アカウントにて国際ファン向けに無料配信されています。(アメリカなどでOK)

Lovely Writer 公式アカウント 本編Playlist(英字幕あり・要VPN)

まとめ感想

ラブストーリーの楽しみ方はさまざまですが、多くのボーイズラブのファンは、劇中恋をするキャラクターに自分自身を投影して疑似恋愛を楽しむことは稀ではないでしょうか。

むしろ、恋をする彼らを推すという楽しみ方をするゆえに起こる、中の人・俳優さんへの負担を注意喚起させられました。

よく使われるこの沼のフレーズの一つで、推しCPを演じた俳優さん方に対する我らの気持ちを完璧に表しているのがこれ

habbit

”キスしてーーー!となりの男に!

とうやつです!

誰でも読めるブログに思いをしたためてはいますが、過剰な期待は心でだけにとどめます。

俳優さん方、ありがとうございます🙏

おとぎ話のヒロインポジは男性でもいい

楽しいけれど、問題も提起したドラマ。

今後このジャンルが更に楽しく盛り上がっていけるよう整えたいという意志が見えたドラマでしたが、ファンを楽しませたいという思いが基本としてあったことは十分に伝わりました。

最終話、小説のエンディング部分をGeneに提案したNubsibの「白雪姫」「シンデレラ」などの歴史的王道ファンタジーをSibGeneで実写化してしまったシーンはまさにそうだったのではないでしょうか。

でも、このシーンを見ながら、幼いころからヘテロのハッピーエンディングばかりを刷り込んでしまうことになっている現実を感じさせられもしました

気立ての良さや美しさを愛され、ときに妬まれるのは男性だって同じ、王子の心をつかんでしまったのが女性とは限らない

楽しさの中で、いろんなことを感じさせてくれるドラマでもありました。

スペシャルエピソードあり

2年後、NubsibとGeneの間に訪れている変化、そしてそれに対処しようとするSibの様子などがわかる予告編と共に、スペシャルエピソードリリースの案内がされ、6/9WeTVにて配信がされました。

詳しくはこちらの感想記事でご紹介しています。良ければ。

出演者のその他のドラマも

Geneの大学時代の友人で、NubsibのマネージャーTum役だったKenは、「Ingredients」「He She It」にも出演されていました。

新たなBLドラマ「The Theory Series」では、Ken、主演CPを演じるそうです。たのしみですね!

Geneのお兄ちゃん役を演じたPoppyさんは、「YYY」での超個性的な大家さん役をされていました。シュールでナンセンスなんだけど愛と優しさに満ちた個性派シットコム。

その他、「Cutie Pie」では主人公Lianの秘書役でお茶目なキャラクターを演じておられます!

さいごに Up出演のBLモードCF

冒頭でお話したUp君のBLモードCFをここで。

2種類あるのですが、

まずは萌えが強めのリップクリーム編

このCFではUp君、素晴らしいムードでFirst君を翻弄しています。

何で妹を(振って)泣かせるんだ!ふざけんなと詰め寄られ、俺はお前の兄ちゃんが良いといったんだよという流れ!あーーーー💕

もう一つがこちら

日焼け止め編「意地悪先輩vs生意気後輩」

*どちらもLazy Subberさんの字幕付き動画を共有させていただきました

バスケで僕が勝ったらなんでも言うこと聞いてくださいからの「僕の彼氏になって」「!!」という流れです😊

両方ともオチの女子シッパー勢がかわいくてたまらないです(笑)

みなさんもKao&Up君主演の「Lovely Writer」楽しんでくださいね!

画像出典:Lovely Writer 公式Twitter

habbit

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