過去生での因縁による神の呪いを解くため、朝鮮時代より300年待ち続けたユダムとその恋愛対象ドンベクのロマンス。
「Blueming!」のKENEZから新たに登場したBLドラマ「変人上司に振り回されてます(英題:The Director Who Buys Me Dinner、韓国原題:食事をおごってくれる変な理事」(略:밥이사 飯理事)はコミックが原作。
時代を跨いだファンタジーなのですが、壮大になりすぎず、コンパクトでありながらロマンスが胸に来る素敵な物語となっていました。
主演はパク・ヨンウンとパク・ジョンウ。特に、ドンベク役のパク・ジョンウのキャラクター表現が私にはとても響きました。
楽しくみつつ、うるっとさせられた本作の魅力など、感じたところを語っていきたいと思います。
もくじ
作品情報
2022年 韓国
KENAZ
全10話x約25分
演出・脚本
演出:ヤン・ギョンヒ
あわせて読みたい
韓国BL『ラブ・トラクター』年下大型純朴一途男子の愛に包まれて…農村ヒーリングロマンス
不眠症に悩むエリートロースクール生ユルが、農村にある入院中の祖父宅に住むことになり出会った、農業を愛する純朴な年下青年との温かな恋の物語。 原作は日本でも配信…
脚本:ソン・イスル
冒頭あらすじ
恋愛を成就させなければ神の呪いを解けないことから、三百年かけてドンベクを待っていたユダム。
今世、ついにドンベクを見つけた芸能事務所理事ユダムは、ドンベクを自分の秘書として配属させた。
一方、初日から謎の”恋愛”提案をされ、頭が混乱するばかりのドンベク。
けれど、ユダムと出会ってから胸を刺すような痛みに見舞われるようになり、それはユダムとのスキンシップで治まることがわかった。
そうして接していくうちに、ドンベクはユダムの優しさに何かを感じるようになる。
ユダム自身もまた、ドンベクとの間に”自分が気づいていない何かがある”と気づくのだった。
予告編
*NekoCapで日本語字幕をつけました→こちら
ドンベクくんの動揺が手に取るように分かりますね〜😆
無理もない〜
キャスト
インタビュー動画
自己紹介&共演した二人の関係など約5分のインタビューです。
今では幼馴染みたいな関係だというお二人。
実際に家も5分ほどしか離れてないんだそうです!
折に触れてジョンウくんとの共演が「運命だ〜」なんていうロマンチストなヨンウン(理事)に、照れなのかちょっと引き気味に笑うジョンウ(ドンベク)。
ヨンウンさんがずっとジョンウくんのことをドンベクさんって呼び続けてるのも尊すぎです🥰
魅力と個性
恋愛下手な理事とナチュラルなリアクションが可愛いドンベク
出会っていきなり「300年待っていた。恋愛しよう」なんて言われること、人生でまあないですよね
理事と出会ってから想像だにしない状況に直面してしまう、リアクションが一つ一つ可愛かったドンベク。
食事にも一応付き合いながら「これが恋愛なんですか?」と1週間付き合ってからようやく聞くほどには優しくてうぶです。
ただ、二人が揃えば何かが動き出すんです。
一緒にいたいと思うようになるきっかけも発生。触れ合ううちに心も動くんです。
罰? いや温情による機会? 二人の因縁に眠る愛の記憶
神様からの罰でミッションを与えられてしまったと言っていたユダム。
けれど、300年という長きに亘りドンベクを待ち続けていた理由がユダム自身の中にあることが次第にわかってくるんです。
今世で二人は、ミッションとは別のところで心を通わせるようになるのですが、果たしてそれは一体どんな理由からだったのか。
それは一体どんな真実だったのか。
ユダムの心に触れれば見えてくるものがありました。
最終話まで絶対に見て! そこに二人の未来が見えるから
原作では、300年間の過去四度のドンベクの人生をユダムは知っているという設定らしいのですが、ドラマ版ではそこまでは描かれていません。
どの実写化作品でもそうでしょうが、本作は特にドラマ脚本としてかなりの部分を再編成して全10話(約5時間)に短縮構成されているようです。
さて、愛し合うようになる二人はミッションを遂行できたことになるはずなのですが、ではその答えは一体どう言った形でなされるのか?
ぜひドラマをみてチェックしてみてください。(ネタバレは後半で)
ここでOSTを!
少しネタバレがありますので気になる方はご注意ください。
하이빈「너라서 」
ドラマチックで切なさもあって素敵な曲です。
そう、300年前に二人の間にはこんな出来事があったんですよね。それはどう言った事からだったのか。
切実な二人の思いは、今世の二人にどんな影響を与えるのか!あ〜みてほしい〜
「変人上司に振り回されています」は
300年間特定の人と恋愛するため生き続けた理事
切実な思いが横たわる輪廻ロマンス
ハマり度は
3.5
設定とされる大前提がファンタジックゆえに、尺の短さがマイナスにならないかと気になっていました。
ですが、今世のロマンスを描きつつ、前世の因縁と恋愛をする必要がある(したい)という理由の説明を壮大にし過ぎずに伝えてくるあたり、とても良かったなぁと思いました。
ここは、ユダムとドンベクの心が見えてくる主演お二人の演技の賜物でもあったと思います。
しかも、ラストがすごく綺麗に落ちていて、私としては満足度の高いドラマでした。
このドラマで泣かされると思ってなかったし😭
詳しくは後半のネタバレのところで。エンディングについても詳しく書いています。
これね、シーズン2可能なんですよ、エンディング的にもう一本まるっとラブストーリーできちゃうくらいの完璧な可能性が!
初めてのプリクラwww
理事のこと大好きだねドンベク!
理事の性格がわかっていて可愛く扱うドンベクと、楽しみ方がわからないけどドンベクにお付き合いはする理事の図😆
これはエンディング後の様子なのか、劇中のどこかであったとみていいのかを考えるのも楽しいな〜
視聴方法(2024.1.21現在)
今すぐU-NEXTで
日本初配信は、本国・国際配信に遅れて約4ヶ月、U-NEXTで独占となり、2024.1.21現在は会員見放題となっています。
▶︎U-NEXT
*2024.1.21現在の情報となります。最新情報はU-NEXTサイトにてご確認ください。
海外から英字幕などで見る方はこちらで
- 本国:Heavenly
- 国際:iQIYI マレーシアなど
*要VPNです
*2024.1.21現在の情報となります。最新情報は各サービスサイトにてご確認ください。
あらすじ&感想
一体どんな理由から300年も?
神の子を蔑ろにした罰?
ユダムは”罰”だ、と冒頭話付近では言っていました。
”神の子だったドンベク”に別れも告げずに去ってしまったことを叱られて(?)いて、もう一度ちゃんとドンベクとの愛が実らないことには許されないという認識でした。(ちょっと微妙に違っていたらごめんなさい🙏)
本作でいう神の子とは?
韓国のシャーマン的な霊能者をムーダンといいますが、その家に生まれ育ったドンベクを神の子と呼んでいます。
運命とは無縁の存在とされ、名前を持たないことが重要でした。つまり、300年前、ドンベクはユダムに出会うまでは名の無き青年だったのでした。
300年前の真相とは
ドンベクと名付け、彼を愛したことで彼を不幸にした事実
貴族階級だったユダムは、ある日出会ったドンベクが気になり何気なく名をつけました。
”運命=幸とも不幸とも無縁の神の子” に、つけてはならない名をつけたユダム。
たびたび会ううちにドンベクを愛するようになり、やがて相思相愛に。
身分的にも立場的にも許される関係ではなく、二人で駆け落ちしようとしたところを、察知した親が追わせた刺客の矢に射られてドンベクは帰らぬ人になっていたのでした。
ユダムとドンベクを繋ぐ因縁、それは痛みという形で現れる
胸に刺すような痛みが現れるようになったドンベクに、恋人しかしない方法でスキンシップをすればそれが治まる。
きっと、二人が結ばれなかった死別の理由が胸に受けた矢だったから。
唯一無二の関係を前提にスキンシップを続けるうち、互いに自然と恋しさが生まれ、大切な人に。
恋しさからちょっとした口論になってしまっても、ごめんって思うならハグしてというドンベクの一言で仲直り。
大好き同士だから💕
だからこそ、300年前にドンベクに何があったのかをユダムが知った(記憶を取り戻した)時、後悔と悲しさに崩れ泣くことになりました。
これは果たして罰?チャンス?
”恋愛してドンベクから本当に愛されないとミッション遂行とはならない、なんで俺がこんな目に? ” と認識していたユダムでしたが、この真実としてはこの二つの意味合いがあったと感じました。
- ミッションが本当にあったなら
- 機会をもらっていたんなら
どう考えても2のチャンスをもらっていたような気がしますね!
ハッピーエンドだったかって? こうでした
愛する人を自分のせいで死なせてしまったことを後悔するあまりに記憶をすり替えていたと気づいたユダムは、なおさらドンベクを幸せにしたいと思うのですがうまくいきませんでした。
なぜなら、ドンベクの優しさを心から求めているミンエンターのアーティストDenisが、どうしてもドンベクを他の人に渡したくなくて強引な行動をとってきたから。
悲しい理由から心を病んでいたDenisは、頼れる人、心を預けられる人がドンベクだけであるという理由でユダムを排除しようとします。
危険な状況になったユダムを庇ったのはドンベク。
ユダムを愛したドンベクは来世での出会いを覚悟とともに伝えました。
「もしまた会えるなら、今度は僕がちゃんとあなたのことを覚えているから」
今世でもまた、ユダムは息を引き取るドンベクを絶望と共にかき抱くしかありません。
「自分の記憶は全て失っていいから、ドンベクを助けてほしい」
ユダムは切実に神に祈りました。
そしてドンベクはミンエンタ出社初日にタイムリープ
ドンベクが目覚めるとミンエンタ出社初日の朝。
出社してみれば、秘書室ではなく予定通りの採用部署だった公演企画室に配属され、ミン・ユダム理事はドンベクを覚えていない…。
そう、神は二人の願いを聞き届けたんです。
ドンベクだけが時間を戻す前の出来事を記憶している状態で。
二人は他人からのスタート。
恋しいユダムを見るドンベクの視線も表情も切なくて泣いちゃいます。
そんなドンベクが一番心配なのは、ユダムが幸せなのかどうか。
そして、ドンベクに”どこかで会ったことがないか?”と首を傾げる理事に、ついに声をかけるんです「僕と一緒に食事しませんか」と。
ラストほんと美しいシーンと切なさで泣かせてくれちゃって😢ぐすっ
つまり、ハピエン!
300年前も、そして、何かの罰くらいに思っていた今世でもドンベクを大好きになっていったユダム。
そのユダムが、最初から全力で自分を愛しているドンベクと一緒にいて恋に落ちないわけないですよね!(断言)
もう理事から絶対に離れないと自らキスしちゃうくらい大好きになっていたドンベクなんだから😭
これは、確実なハピエンとしか判断しようがありません!
ラストシーンの公式動画が見つからないのが残念〜
つまり、開かれたハピエン!
ということは、この新たなターンのラブストーリーまるまる作れちゃうってことです!(断言)
2期でぜひ〜このユダムが記憶なくしてるターンのラブストーリーお願いしますーー〜。
まとめ
パブイサ/バピサの(飯理事)ラストがすごく綺麗に落ちていて満足感があったドラマ。
いや、主演二人はじゅうぶん幸せになれそうで良かった。
Denisも何とか幸せになって…
魅力あるアーティストでありながら、自分から人が背を向けていくことが怖くて心を病んでいたのがDenis。
企画事務所であるミンエンターからも、プロモートしてもらえなくなる”終わったアーティスト”扱いされていると苦しんでいたミュージシャン。
そのDenisを励まし、心を落ち着かせることができたのがドンベクでした。
ドンベクがいれば精神安定剤もいらない。彼がいてくれさえすれば、彼がほしい…、そうなってしまったDenis。
300年前ドンベクを殺害した弓の刺客こそDenisの過去生。ドンベクとはうまくいくはずも無い縁だったのかもしれませんね。
あわせて読みたい 輪廻転生ロマンス作品
切実な愛とドラマチックな輪廻転生タイBL
多くの視聴者がしびれた、見事な心理描写と壮大な相関図に魅了される名作。まだの方はぜひ!
あわせて読みたい
Until We Meet Again~運命の赤い糸~ 前世の縁で結ばれた輪廻転生成就愛ロマンス
「ラブ・バイ・チャンス」のNEW監督による2019-20年放送配信のタイBLドラマ「Until We Meet Again」。 胸が詰まるような悲しい出来事からスタートする愛の物語は、壮大…
壮大でファンタジック、神話が絡むサスペンスBL
あわせて読みたい
EP2鑑賞更新:『The Sign』前世の縁が引きあう同期の特捜隊 事件と因縁を追うアクションファンタジック…
更新 連続視聴でどっぷり楽しみたいと思い貯めてます そろそろと思ったら一気に追いつきます🥰 12/12より TELASAにて毎週月曜 24:00 (火曜0時)配信スタート …
❤️ドラマへの熱い思いを良ければここで✨