タイでBLドラマが多く作られるようになったきっかけとなったヒットドラマ「Love Sick」の制作陣が手掛けられた次期作が本作「Make It Right」。
今、秀作BLドラマの多くを手がけ、海外展開の先駆けともなっていたNew監督が本作で演出に名を連ねられていることもあってぜひ見たいと思っていました。
そして、今俳優として実力を認められている若手俳優のひとりOhm Pawat君の出演作視聴祭の第一弾として、彼のデビュー作を見たいという目的もありました。
期待を裏切らない、魅力あるBLカップルの物語を楽しませてもらえました。
今回も、私の感じた魅力などを語っていきたいと思いますね。
もくじ
作品情報
放送:タイ Channel9
Make It Right シーズン1 | 2016年 全12話 ←今回ココ |
Make It Right シーズン2 | 2017年 全14話 |
Make It Live:On The Beach | 2019年 全6話 |
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演出
Andy Rachyd Kusolkulsiri
Sheween Thanamin Wongskulphat
- Love sick2(2015) Andy 監督の共同演出
- Make It Right1&2(2016-17) S2をNew監督と共同演出
- Beauty Boy(2018)
- Make it Live:On The Beach(2019)
- Why R U(2020)
- YYY1&2(2020)
- Tha’s My Candy(2022) 他
New Siwaj Sawatmaneekul
演出にはこの後多くのBLドラマを手掛けられる監督さん方が携わっておられたんですね。
キャスト・生年月日
TeeFuseを演じたBoomPeak
Boom Krittapak Udompanich(Tee)2001/1/12
Peak Peemapol Panichtamrong(Fuse)1999/11/11
FrameBookを演じたOhmToey
Ohm Pawat Chittsawangdee(Frame)2000/3/22
Toey Sittiwat Imerbpathom(Book)1996/2/13
冒頭あらすじ
カノジョJeanに他の男ができたことを自分の目で確認してしまったFuseは落ち込んでいた。
親友に男と付き合ってみればと冗談交じりに言われたfuseは、その夜仲間とやけ酒を飲んで潰れたところを介抱してくれたTeeに関係を求めた。
男としてみたいというFuseに応えたTeeだったが、翌朝記憶があやふやなFuseに“そんなつもりはなかった”と言われ、Teeも混乱するのだった。
予告編
メインカプのTeeとFuse、FrameとBookのBLエピソードを中心に、複数組のエピソードが展開することが分かる予告編ですね。
少し赤裸々なシーンもありますよね!
Make It Right S1の魅力と個性
若い新人俳優たちの実力に驚いた
タイに限らず、BLドラマは新人俳優さん率が高いのですが、本作で主演を演じたTee役Boom君は2001年生まれ、Frame役のOhm君は2000年生まれ。
この時まだ15~16才。
“この年齢でここまでの演技を見せてくれるとは!”と驚きでした。
ちなみに、2020年現在、Boom君はタイの難関大学(東大クラスと言われている)チュラロンコン大学の工学部で学ばれているそうです。
そして、Ohm君は先ごろ出演映画で助演男優賞を受賞するほど演技力が評価されています。
新人だった本作で突出したポテンシャルを見せていた演技を見ても納得です。
深い視線に強い感情をのせてくる演技ができる点から、 私は「Love By Chance」のPerth君に感じたものをOhm君にも見ました。
演技が自然でリアルゆえに、ふたりともリア恋枠俳優と言われるのわかりますよね。
セクシャルマイノリティの恋愛の難しさの一面も描く
メインBLカプのストーリーの他に、本作ではレディーボーイYok君やレズビアンのMook先輩の成就できなかった恋も描かれました。
Yok君はゲイだと伝えた上で年上男性と仲良くなるのですが、相手の人はYok君の距離の近さを理解していないんです。
気もあい価値観も近いけれど恋愛はするつもりはないと言われる展開となり、Yok君にしてみたら気を持たせられただけという悲しい展開に…。
Mook先輩もFuseのお姉ちゃんの親友なのですがその思いはなかなか届かなくてとても切なかったです。
性的な指向が一致しないと関係を進められず、その意味を理解してくれない相手を思ってしまった時の難しさを物語の中に盛り込む脚本でした。
演出はAndy&Cheewin&Newの3監督
Make It Rightには、Cheewin監督がYokの親友レディーボーイCritsana役で出演されています。
安定のキャラ力(りょく)なんですよwwwww
「Love Sick」の成功を受けて作られた三監督による本作。
登場人物たちの体の関係も含んだ青春期の恋愛の甘苦さを暗くなりすぎずに描く魅力あふれるドラマに作り上げられています。
Make It Right S1とは
メイン2カプの恋必見
実力派若手俳優が魅せる青春期の迷える恋の行方
ハマリ度は
3.5
メインカプであるTeeFuseとFrameBookのエピソードはもちろん尺が長めではあるのですが、分量以上にその関係性と演じたキャスト陣の魅力があふれていて必見です。
もう一度見返すとしたら、私はカプカット編集版をそれぞれ見てみたいなと感じています。
Ohm君の作品はできるだけ時系列で見ようと思っていたのですが、これがデビュー作とはさすがですね。
視聴方法(2022.12.28現在)
Copy A Bangkok
動画クリップのYouTubeプレイリストはこちら…ですが、字幕なし
2020年当時、私が見たのは
日本語訳をつけて下さっているこちらのpomさんの動画です
こちらの字幕動画は2023.1.31をもって非公開とされるそうです
Dailymotion
本当にありがとうございます。
このあと、Make It Right2も見させていただきました。(人’’▽`)
ネタバレあらすじ
TeeFuse 深まる関係に影を落とすFuseのカノジョの存在
カノジョであるJeanに裏切られていることが原因で落ち込み、Teeに慰められ救われたFuse。
TeeのことをおそらくJean以上に好きなんだけど、きっちり別れていないせいで自分を彼氏扱いしてくるJeanに合わせてしまうんです。
一度はっきり問いただして別れ話を切り出せば次の展開が来るというのに、Jeanに対しては不必要なほど気を遣うんですよね。
Fuseの気持ちを最優先に思っているからこそ、スタンスを決められないFuseの近くにいてつらいTee。
かといって、Teeに距離を置かれるとさみしいFuse。
Jeanに一体何を望んでいるのか?謎の優柔不断男になってきたFuseでした。
FrameBook熱く恋におちたラブカップル
高校生にしてすでにつらい恋の過去があったFrameとBook。
特にBookは男性と付き合い辛い思いをしたため、彼女を持ち彼女を大切にしてきたのですがその恋も一方的に終わりを告げられてしました。
傷つき自暴自棄になり、はじめてゲイ同士の出会い系アプリを使ったBookと会うことになったのが同じクラスのプレイボーイFrameでした。
優等生で学級長のBookと寝て恋におちたFrame。
Bookも、自分に気を配り、世話を焼き、好きだと伝えてくるFrameをどんどん好きになってゆき、ラブラブカップルへと大進化を遂げました。
OSTをここで
主題歌は「SOTUS」も歌われていたGunAchi Achirawichさん。
เชื่อว่ารักแท้มีจริง Ost. Make it Right รักออกเดิน – กันอชิ GunAchi Achirawich
明るくて感性的、耳にも残るいい曲ですよね!
MVに収めれたドラマのシーンはどれも印象に残るところばかり。
青春期の恋愛だけど、甘酸っぱいと言うよりももう少し大人顔負けの熱い恋を繰り広げた彼らの物語が思い返されます。
もう一曲はエンディングテーマで流れていたこの曲
เรื่องเมื่อคืน – Namcha Sheranut
暗闇の中で見つける愛する人。
カップルそれぞれの関係性を印象的なイメージで盛り込んであるMVですよね。
さいごに
TeeとFuse、FrameとBookの、ちょっとツッコんだラブなシーンも多いストーリーをはまり役とも感じられる若き新人俳優君たちが生き生きと演じているMake It Right。
この4人が好きで即座にシーズン2を見に行きたくなります。
彼らの友だち役や同じ学校の生徒役で、「Love By Chane」のメインカプの一組TinCanを演じることになるMean君とPlan君も出演されていますよ!
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❤️ドラマへの熱い思いを良ければここで✨